萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

『秘密屋文庫 知ってる怪』

自慢じゃないが「怖い話」が苦手である。だって「怖い」から。というか僕からすると「怖い話が好き」というのはイマイチ理解不能で、好きなんだったらそれって怖いと思ってないんじゃないかと思うのだけど。

そんな僕なのでもちろん怪談とか都市伝説とかも苦手なわけで、伝承が生まれる過程等興味深い部分もあるにはあるのだがやはり怖いもんは怖い。旅行とかで怖い話になりそうになったらすぐ逃げるし、無理矢理僕にそういう話聞かせそうな奴は殴る自信があるね、大人だけど。

さて、清涼院流水なのである。この『秘密屋』はノベルズで出ているころから知ってはいたのだけど、あまりにも薄い本だったのと、『カーニバル・デイ―新人類の記念日 (講談社ノベルス)』でちょっとこりてしまったのとで買わなかった。が、文庫にもなったことだし、うちのバイトに清涼院流水好きがいるし買ってみるかと思い購入。

もう31歳なのになんで口裂け女の話とかベットの下の斧男の話とか読んで微妙に本気で怖がってんだオレと思いつつ、「秘密屋」の謎を読み進む内に最終章、『秘密屋 黒』へ。

とほほほほほほほほほ(泣笑)。

こういう、非常にイマっぽい誇大妄想チックなところがこの人のウリなんだろうなあと思いつつ、いやでもどうなのみんな本当に面白いと思ってるのと疑いつつ、とか言いながら自分も別にこの本捨てようとは思わないってことは好きなのかしらと、微妙な感想。

清涼院流水、ハジけるならハジけっぱなしで、うだうだ「あとがき」なんか書かなきゃ良いのにと毎回思う。なんか言い訳っぽいんだよなあ。

それにしても清涼院流水が良く言う「大説」、もともとの意味を、本当に知らないんじゃないかと一瞬思ってみたり。なわけないような気もするし、知らないなら知らないで、それはそれで良いような気もする。

とにかく、うじうじとした(と、僕にはそう思える)あとがきなんか書かないで、バーンと、もっと振り切れば良いのになあ。

秘密屋文庫 知ってる怪 (講談社文庫)

秘密屋文庫 知ってる怪 (講談社文庫)

★★★☆☆:普通