これまた同じ感じで。読書メーターを使ってみようと思ってたけどそれはまた今度。
夏石鈴子/今日もやっぱり処女でした
これ、図書館で借りたんだけど、僕が行ってる図書館はたまに課外授業(?)で中学生が本の貸し借りの作業をしてくれるんだけど、この本を中学生から借りたりするのはさすがに恥ずかしいだろうなあ。
で、なんだかすごい小説。淡々としつつえぐい話もありつつ、でもカマトト感もあると。男が主人公でこういうのってありえない気がした。
江戸川乱歩/江戸川乱歩短篇集 (岩波文庫)
ミステリ好きなのだけど実は乱歩をちゃんと読んだことがなくて、でもお友達のNさんという女子(美人、ミステリ好き、そしてBLも好き)が乱歩好きで、よく話題に上るので良い機会だなと思い読んでみた。
なんか古いミステリって読みにくいという先入観があったのだけど、けっこう読みやすかった。それに、さすがにみんなからすごいと言われるだけあるなと思った。
一番好きだったのは「人間椅子」で、かつこれだけはどこかで読んだ覚えがあったのだけど、その他の作品も、それぞれ素敵だった。
でも一番素敵だったのは、各作品の後に、乱歩の言い訳が載ってるところ。ミステリの予定がそうならなくなったとか、時間がなかったからいまいちな作品になったとか(笑)。
清涼院流水の言い訳は長すぎるから嫌いだが、乱歩の言い訳は完結で良いです。
ま、作品自体そうか。
村上正邦、筆坂秀世、平野貞夫/自民党はなぜ潰れないのか―激動する政治の読み方 (幻冬舎新書)
たしかになんで潰れないんだろうと思って読んでみたのだが・・・。全然面白くなかった。おっさんたちがえらそうにしゃべってるだけっつーか。週刊誌が新書になったパターンですかね。なぜ潰れたかという話まで行かなかったけど、苦痛過ぎたのでプロローグだけでやめた。
もともとこういうネタ、僕に向いてないのかも。
翔田寛/誘拐児
ミステリ。
現在の殺人事件と昔の誘拐事件が絡み合い、それをそれぞれの方向からふた組の刑事ペアが追う的な。
あと、昔の誘拐事件というので誘拐された子供というのは、実は自分ではなかったかと疑う男(主人公だと思う)。
昭和30年代や40年代を舞台に戦後の闇市の大変さをかたることで、現在との対比がより色濃く出てる気がしたな。100年に一度の不況とか言ってる人、あれ本気なのかなあ。
ミステリとしては、まあまあってところでしょうか。
大沢仁、石渡嶺司/就活のバカヤロー (光文社新書)
うちのバイトが就活してるんで読んでみた。自分は就活をしたことがないので、そもそも就活の時期とかを知らず、以前別の学生バイトが急に「来月から就活したいのでバイト辞めます」的なことを言ってきたときびっくりした(びっくりした記憶しかないので、「来月から」とかは誇張かも)。
で、まずそもそも「へー、就職協定ってないんだー」みたいなレベルな僕。
そんな僕が言うのもアレなんだけど、そんなに学生って馬鹿なの?なんかこれ読んでると、全員(学生も大学側も企業側も)馬鹿に見える・・・。特に学生がひどいが。
新卒で採用したいのは、「今までがんばった人」よりも「これからがんばれそうな人」だという話があったが、それはそうよね。だから、過去の自慢ばかりしてもしかたないわいなー。かつ、その自慢が的外れだったらもうどうしようもない。
就活しない人でも、すべての働く人に読んでほしい本(ってマヌケなキャッチ←笑)。
悪い意味で、「これぞ日本」ってことかなと思ってみたり。
えーと、あとそうだなあ。学生さんには、推薦なんかで入るのは、よしといた方が良いよと言いたい。あと、ぽんじょが「面接ごっこ」というのをやってると書いてあったが、なんかネーミングとか素敵と思った。自虐っぽくて。
ただ、この本て2008年10月の本なんだけど、売手市場なんだよね。たった1年で、変わるもんだなと思いましたよ。