萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

若おかみ日記

そんなわけで以前も書いた若おかみは小学生なんですが、その後順調に読み進めまして、現在12巻まで読み終わりました。というわけで、簡単なご紹介と感想なんぞを。

第2巻

前回は、わりと単調というか、一本線な話だったのだけど、今回はふたつの話が同時進行します。そして、旅館に住みついている幽霊(主人公の女の子にしか見えない)の正体がわかると。あと、ダイエットをしてるお客さんにどんな食事を出すんだという難題も出てきます。

第3巻

若おかみは小学生!PART3 花の湯温泉ストーリー (講談社青い鳥文庫)

若おかみは小学生!PART3 花の湯温泉ストーリー (講談社青い鳥文庫)

なんで表紙の画像が出ないんだろう。まあいいや。

ホテル対旅館の戦い。さて勝者は?難しい客が来てしまったとき、おっこ(主人公の女の子ね)はどう対処するのか。

前の巻の売れゆきが良かったのか、どうやら第3巻の段階で第4巻まで話が決まってたらしく、最後の方に次の巻への引っ張りがあって、なんかちょっとあざとい感じが面白いです。

第4巻

今回の客は仕事がイヤになって抜け出してきたアイドル。わがままな客にどう対応するのか、同世代なのに忙しく働いてる子への同情みたいなのもあったり(だったと思う。ちょっと忘れた)。あと、詳しくは書きませんが(忘れたから)、大きな謎の話も出るので、シリーズをここまで読んだ人は「おお!」とかなるでしょう。

第5巻

この巻には衝撃のふろくが付いてます。それは何かというと、ピンふり(ピンクのふりふりな服ばっかり着てる金持ちだけど仕事ができるライバルキャラ)のきせかえ人形(紙製)。このふろくを見て「ああ、これは本当に小学生とかが読んでるんだろうなあ」と思った。

で。

今回は魔物退治の話なんだが、その魔物の正体が面白いです。ネタバレになるので、あまり書けないのが残念。

しかしこのシリーズ、本当に面白いなあと、ここに至って実感したのでした。

第6巻

このシリーズは旅館が舞台の話で、お客さんのいろんな要望にどう対応するのかが読み所のひとつではあるものの、やはり小学生女子にそのネタばかりでは辛いのか、ついにここで恋の話がメインになってしまいます(しまいますってこともないが)。

おしゃれって、自分のためにするものだけど、でも、人のためにするものでもあるのよ。

ってセリフがぐっと来ましたね。関係ないけど、女装する女 (新潮新書)もちょっと読みたいところ。

だんだん登場人物が増えてきてるのが笑えます。

あ、ちなみにこの巻のふろくはおっこのきせかえ人形です。

第7巻

ついにというべきか、ケータイがストーリーの鍵をにぎる(だったと思う)巻がやってきてしまいました。まあでも、おっこはケータイメールとか苦手だったりするんだがね。

今回の客は引きこもりの大学院生なんだけど、それはわりとどうでも良くて、見所は、ふたりの男子の間で揺れる女心なのではないでしょうか(書いてて自分でもちょっとキモい)。おっこは、キャラ的に、微妙な言葉とか気持ちとかわからないんですね。鈍感、つーか。そして、どちらのことが好きなのかわからない。でも大丈夫。好きな人がわかるテストが付いてるんです。さっそくみんなもクラスで試してみよう!(←ちょっと書いてみたくなったので書きました)

第8巻

振り子が逆に振れて、今回はケチな大女将がいる小汚い旅館へ、若おかみとして修行をしにいく話。なんでその旅館が汚いのか、というのがわりとストーリーの軸になったりして。

ちょっとネタバレ気味だけど、第5巻の魔物が持ってるケータイが「ボー魔フォン」っていうキャリアだったのがツボだった。いまならどうなるんだろう。「俎腐徒萬苦」かなあ?(それじゃあ暴走族)

第9巻

血液型な話で盛り上がったりするこの巻ですが、なんといっても見所は、春の屋(おっこが若おかみをつとめる旅館)に来れないお客さんのために、デリバリー温泉旅館という企画を始めるところでしょう。デリバリー春の屋。略してデリハル。このネーミングがわざととしか思えないのは僕の心がすさんでいるからなのかもしれません。

が、いくらデリハルでも、「客の無理な要求」→「機転と元気でカバー」+「人情」という黄金パターンは健在。

そして、ちょっと泣ける部分もあったり、最初から読んでるお友達にはびっくりする意外な伏線もあったり。

あとあれね。

おれがあいつであいつがおれで

第10巻

ついにふた桁になりました。

今度はアレです、表紙からわかるかもですが、セレブです。御曹司です。御曹司の誕生日パーティーに呼ばれたおっこ、みたいな話。恋のライバルの話とかも(すっかりこっちがメインになってる模様)。

ああ、あと、幽霊がバレそうになるのが、ファンには見所ですね。

あとがきによると、トータルで100万部も行ってるらしい。すげー。まあ、面白いもんな。

第11巻

ここんところ恋の話ばっかりになってる若おかみシリーズですが、今回は鬼の恋の話です。鬼だって恋をする。いいじゃありませんか。

なかなか切ない話に仕上がってると思うな。

それからそれから、講談社ファンとしては、とある登場人物の編集者が勤めてる会社が奇譚社なのが笑える。

と書きながら自分のメモを見たら、黒譚社と書いてあるなあ。いや、奇譚社だったと思うんだよね。

と思ったら、あっちは稀譚舎なのか。

と、よくわからない人には謎な感じの日記ですみません。

いずれにせよ、その編集者が所属する編集部が「黒い鳥文庫」なのは素敵よね。

第12巻

現在までの最新刊(たぶん)。

ちなみに僕、若おかみシリーズは図書館で借りて読んでるんですが(ごめんなさい)、結構これ、順番待ちしました。杉並区の各図書館に12冊入ってて40人待ち。人気のほどが伺えます。

で、今回はクリスマスネタです。ウリケンとロマンチックなデートをするんですよこれが。

まあもちろん、ターゲットの年齢が年齢なんで、変なことにはならないわけですが。

おっこは女の子っぽい女の子ではないので、頑張って女の子らしく振る舞おうとするんだけど、登場人物の、

「『本気のかわいい』のためには、『ちょっと寒い』や『ちょっと重い』ぐらいはしかたがないのよ。世の中の女の子はみんな『本気のかわいい』のために『ちょっとキツイ』とか『ちょっとおなかすいた』とか『なんだかクラクラする』『実はかなり苦しい』とか・・・、いっぱいいろんなことにたえているのよ」

というセリフが泣けます。そしてそのセリフをメモってるおっさん(僕のこと)の姿も泣けますね。

そしてそして、「んだよー、デートばっかで温泉旅館はどこにいった?これじゃあ全然若おかみじゃないじゃーん」とか思ってたら後半、ちゃんと旅館な話も。

そして、幽霊のことを告白しちゃったりして。

次へひっぱってあるので、はやく第13巻が読みたいです。

ああ、あと、番外編とかコミックスとかもあるらしいので、それも読むことにしましょう。

なんか、どんどん変態になってく気がしますね。