最近はちょっと調子が戻って本も読めるようになったから本の話も。これまたちょっとづつ書いていきます。
劇団ひとり/陰日向に咲く
鳥羽ジャングルに借りた。ありがとうジャングル。
で、もともと劇団ひとり好きってのはあるけど、正直、びっくりするくらい良かった。もうちょい連作がうまくいってれば、もっと良いけど。でも、すごいね。 帯を恩田陸とかが書いてて、最初は、「ちょっとホメす過ぎなんじゃないの?幻冬社商売上手いからな」とか思ってたけど。
松田行正/ZERRO
ことかじでお世話になってるトムさんの事務所でパラパラと見て面白そうだったので購入。ちなみにトムさんはPingMagっていうデザイン系のサイトやってて(てかそっちがメイン)、その関係なのかな、きっと。
で、この本の内容はってーと、古今東西のいろんな記号を集めて紹介した本。なかなか楽しかったのだがひとつ気になることが。
医学記号の死亡のマークが十字架なんだけど、イスラム教の人はどうなの?
橋本治/「わからない」という方法 (集英社新書)
挫折の仕方や企画書の書き方から始まる。「知らない人はどこまでも知らない」って言葉がなるほどなって感じ。
一志敦子/東京路地猫まっぷ
猫好きだから、まあ基本は楽しく読むんだけど、猫ばあさんとかの話見ると、「良いのかなあ、近所迷惑なんじゃないかなあと」心配。
あとは、猫にかこつけた、こじゃれスポット紹介で、猫好きと、こじゃれスポット好きがかぶるという計算なんだろう。僕は、違うけど。
イラストじゃなくて写真中心だと良かったのにニャ(猫風)。
福岡伸一/生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
ちょっと文章がポエミーで、めんどくさい。
シュレディンガーが言ったとされる「原子はなぜそんなに小さいのか?」という問題提起が面白かった。つまるところ、なんで原子に比べて、生物はこんなに大きいのかって話ですが。あと誰の言葉か忘れたけど「秩序は守られるために絶え間なく壊されなければならない」ってのも、なるほどという感じです。
タイトルとは違って、どっちかってーと、発見を巡る戦いや争いの本なのかな。と思ってたけど、最後の方で、なんでこんなタイトルなのか、少し納得がいった。
しかし生物の人は沢山マウス殺すなー。やっぱりちょっと引くなー。
長山靖生/奇想科学の冒険―近代日本を騒がせた夢想家たち (平凡社新書)
タイトルから、ちょっと昔のトンデモ本紹介かなと思ったのと、パラパラめくったら地球平面説系のことが書かれてそうだったので購入。が、残念ながら、トンデモ本紹介でもなく、地球平面説についても、ほんのちょっとしか書いてなかった。でも、副題である「近代日本を騒がせた夢想家たち」というのは、本当にそうで、その線に沿って見ると、とても面白かった。やっぱりなんというか、「バカ」は必要ということで。
それにしても、地球平面説をまとめて取り扱った本ないかなー。
井上トシユキ/カネと野望のインターネット10年史―IT革命の裏を紐解く (扶桑社新書)
まあまあ。こういう風な本読むと、自分の才覚のなさにヘコむ。ヒルズ族じゃなくて杉並区民だから。
で、アンダーグラウンド系の話と堀江さんの話。わりと浅かったような。まあ面白かったけど。
太田直子/字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ (光文社新書)
いやあ、面白かった。最高。
いろいろ断片的に「へえ」と思ったのを取り上げると。
字幕は1秒4文字なんだって。
口合わせってのがあるらしくって、「NO」ってセリフなら、最後の口の形が「お」になってるので、「よせ」はダメで、「やめろ」にするんだって。
最近の人は漢字読めなくて困るらしい。なんでかってーと、漢字じゃなくてひらがなだと、字数増えるから(笑)。でもほんと、字数との戦いみたい。敬語を歎くとき、「さ入れ言葉」みたいに字数が増えてるのは怒るけど、「ら抜き言葉」みたいに字数が減るのはそんなに怒らない。ま、わざとだけどねきっと。
勉強方法の本みたいな感じもあった。
しかし毒の吐き方がうまいなあ。映画に興味なくても十分面白いんで是非。