いままで何度か行ってる、オペラシティのB→C企画に行ってきました。今日は片岡綾乃さんのパーカッション。
ものすごーく良かった。いままで見たB→Cで一番。
パーカッションということで西洋音楽的には最近の楽器だから(だよね?)、わりとB(バッハ)よりC(コンテンポラリ)寄りだったのもよかったのかも。
個々の感想は書きませんが、と思ったけどやっぱりちょっとだけ書くんだけど、ちなみにどの曲もハズレがなくて、えーと・・・。
H.ルオ:ソロ・パーカッショニストのための《サウンド・オブ・ハンド》(1998)
パーカッショニストはダンサーでもあるのだな、という逸品。
クラシックのコンサートには珍しく(詳しいわけじゃないから珍しくなかったらソーリー)、開始前に暗転が暗転する。で、出てきた片岡さん。マイムのようなことをやりだす。わりと下らなくて面白い。と、ハンドクラップ開始。いろんな手の叩き方をすることで、見事にさまざまな表情が。
5年前に見てたら「けっ!」とか言ってたと思うけど、いまはもう、こういうのも面白い。
P.ランスキー:アイドル・ファンシーズ ─ 小さなパーカッション・セットを伴ったソロ・マリンバのための6つの前奏曲(2008、日本初演)
マリンバに、プラス、ウッドブロックやらカウベルやらが追加されとると。で、たまに、ウッドブロックやらも登場する。なんかかわいい曲だった。
A.ヴィニャオ:フルートとパーカッションのための《フォルマス・デル・ビエント(風のかたち)》(2008、日本初演)
フルートとマリンバが寄り添いつつ離れつつ。ちょいミニマル感のある力強いフレーズを重ねてく感じ。「フルートとマリンバは、しばしばひとつの楽器のように一体となって透明な音色を奏で」てました。
野田暉行:フルートと打楽器のための《エクローグ》(1970)
この曲はマリンバではなく、いろんな小物たちが登場。ボンゴとかシンバルとか、マラカスとかゴングとか。
なんつーか、16分音符をずっと叩いてても、カッコ良い人がやるとカッコ良いんだよねえ。
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV1012
実は今回唯一のB(バッハ)。
が、しかし、この選曲がまた良い。ほんとすばらしい。
ミニマルとは違う意味で気持ち良くて恍惚となる感じ。
この曲はチェロ版とホルン版を聞いた覚えあるけど、マリンバも良いなあ。つーかこれ、CDになってないかなー。
(検索中)
見つからず。
J.ケージ:イン・ア・ランドスケイプ(ある風景の中で)(1948)
で、最後はケージ。バッハ→ケージみたいな流れも素敵。どちらも優しい曲だしね。
この曲は、最後のppなところがすごい良かったなあ。
が、しかし
ちょっと「なんだかな」と思った点もあり。それは客席に関してなんだが。
みんな、もっとクシャミとか我慢しようぜ!
あとあんだけアナウンスのお姉さんが「携帯の電源切れよこんにゃろ」って言ってたんだから切ろうぜ!
以上です。