萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

電車の中で知らないおっさんに「座れ!」と言われた話

「ちょっと話聞いてほしいんだけどさ」
「どしたん?」
「こないだ仕事帰りの電車で、ドア横のスペースに立ってバーに寄りかかってたのよ」
「あの場所人気だよね」
「そしたら、ドンって衝撃を感じたの」
「お?」
「いや、衝撃ってほどではないんだけど、本来の意味での壁ドン的な?」
「何があったんだ」
「一番端に座ってる人が仕切りをドンってしてるのかと思ったのよ。僕が寄りかかってるせいで体が触れてしまったとかで」
「あーね」
「それで振り返ってみたけど、寄りかかったくらいで体が触れる作りでもないのね」
「そっか」
「気のせいかなと思って体勢を戻したらまたドンってなって」
「えこわ」
「その席に座ってる人はギターを持った、僕より少し上くらいのおっさんだったんだけど、かなり酔ってるように見えたのね」
「まってこれ怖い話?」
「触れてはないだろうけど念のため体を縮めてたのよ」
「うん」
「そしたらそのおっさんが急に立ち上がって僕をつかんで『座れ!』って言って僕をその席に座らせたの」
「何それほんとに怖い話じゃん」
「僕も焦っちゃって『あ、どうも』とか言って座っちゃったの」
「まあ仕方ないよね。口論になってもやだし」
「で、最初はそのおっさんが次の駅で降りるんだろうと思ってたの」
「え?降りなかったの?」
「そうなんだよ。だから、降りないのになんで席を譲ってきたんだと謎過ぎて」
「こわ」
「だから座ってる間心臓がどきどきして、これ何されるんだろうとか、何の意図があるんだろうとか」
「やだー」
「そしておっさんは吊り革にぶらーんってぶら下がって、ふらふらしてるわけ」
「完全に酔っ払いだ」
「ひょっとしてこのおっさん、僕より向こうの駅で降りるんじゃないかと不安になってきたのよ。そうすると僕が先に降りるわけで、そしたらおっさんが僕に付いて来る可能性も微レ存じゃん」
「考えすぎだよと言いたいところだけど、そもそも席を譲ってきたのが謎だからその不安も無理ないね。微レ存って言葉はもう使わない気もするけど」
「でもWindowsで普通に変換候補に出たよ」
「いいよその話は」
「で、降りるときはおっさんの横を素早く通り過ぎて少し先のドアから降りようとか、むしろいまのうちに別のドアの横に行ってようとか、でもそうするとなんで逃げるんだとか言われたら怖いとか、じゃあ停車したらダッシュで少し先のドアから降りようとか、いやいやそれさっきも考えたことじゃんとか」
「めっちゃ早口で言ってそうだけどこの場合は仕方ないか」
「とか思ってたらそのおっさんは僕の降りる駅のひとつ前で降りて行きましたとさ」
「えー」
「しかも何か僕に言ってくるでもなく」
「なんだ?」
「まったくもって何をしたかったか謎なのよ」
「たしかに🦀」
「僕がマタニティマークを付けてると見間違えたのかも太ってるし」
「説ある(ない)」
「いま気付いたんだけど、マタニティーマークじゃなくてマタニティマークなんだね。『ー』が付いてる」
「あ、ほんとだ」
「てことはこの名前、エンジニアが付けたな」
「どして?」
「エンジニアは『ユーザー』を『ユーザ』と言ったり、『サーバー』を『サーバ』と言ったりするの。でも『データ』が『データー』ではなくて『データ』なのはもともと音を伸ばす単語じゃないから仕方ないの」
「ふーん」
「あといつも思うんだけどさ、JKがマタニティマークしてたらみんなどう反応すんだろ」
「わたしの友達にはまだ付けたことある人いないかなー」
「いい機会だと思って調べてみたら、やっぱりあんまいい顔されない反応が多いみたいね。そもそも妊娠してるか疑われてる」
「難しい話だね」
「別にいいけどねJKが妊娠してても。とか言うのは少し簡単に考えすぎなのかなあ。まあでもそうすると問題はどちらかというと子育てを頼れる人が少ないから?」
「うーん何とも。保健の授業でそゆことやると良いのかもだけど」
「あと『ドア横』って『トー横』に似てるね」
「話題の振り幅」
「電車のドア横全部に少年少女がたむろしてたら面白いね」
「それを面白いと思う神経がよくわからんが。てか降りにくくね?」
「うぇーい」
「話題が散らかりすぎでは?」
「あざしたー」