最近図書館でCDを借りて聴くのが僕のささやかな楽しみであるわけですが、今日借りてきた「テレビのうた」というなんともストレートなタイトルの2枚組CDが、とても良いです。何が良いかって、「となりのトトロ」が入ってたり「ドラえもんのうた」が入ってたり、はたまた「ムーンライト伝説」(ちなみにこれ目当てで借りた。名曲なので)が入ってたり、かと思ったらみんなのうた系の「いたずラッコ」やら「南の島のハメハメハ大王」も入っている。ほかにも「にこにこぷん」や「にんげんっていいな」や「いっぽんでもニンジン」、「おべんとうばこのうた」、「お料理行進曲」などなど、全50曲。いやー、盛り沢山、というか、まさにお子様ランチ状態。で、また素敵だなーと思うのが、(たぶん、なのだけど)音源がオリジナルのものではなさそうなところ。たとえば「おどるポンポコリン」を歌ってるのはB.B.クイーンズ、ではなくて佐藤桂子さん。「ムーンライト伝説」はDALIでもなく桜っ子クラブさくら組でもなく、清水暁子さん。まさに、子供騙しである(なんか書きながらひょっとしたら、佐藤さんバージョンやら清水さんバージョンというものもオフィシャルに存在するのかなという気もしてきたけれど、きっと、気のせいでしょう。「はじめてのチュウ」も、あの独特の甲高い声の歌が収録されているわけではなく、太田美鈴さんって人が普通の声で歌ってるし)。
一番すごいなと思ったのは、打ち込みのチョッパーベースに乗せて九九を延々と歌う「99のうた」。九九以外の歌詞はまったくなし。普通、語呂合わせとか入れて、少しは覚えやすくしようとかするもんだと思うのだけど。少しもヒネってないところにロックを感じました。
