萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

G検定2023#5ではこんな風に勉強しましたよ日記

せっかく受かったので、どういう風にG検定のお勉強をしたか残しておこうかなと思った。

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これから受ける人も気になるかもしれないし、役に立つかわからないけど、僕が使った書籍や資料のこととか書いておこうかなと。

ちなみに僕は「せっかくなら体系的に勉強したい」で試験を受けたので、「できるだけ少ない学習時間で受かる」みたいなことは目指さなかった。ので、時間も、そして資料を買うためのお金もけっこう使ってるんじゃないかな。

進め方

最初に買ったのが『G検定最強の合格テキスト』という本で、その本に載ってた学習計画表を元に自分に合わせた時間割を作った。

基本的には、平日は仕事前に45分、休みの日は2時間、という感じ。途中からもう少し短くなっちゃったけどね。

ちなみに試験日が11/10(金)。勉強を始めたのが8/10(木)。試験勉強に使えるのが92日。さっきの本に載ってたのは6週間での勉強スケジュール。

本のページ数やらも加味しつつ以下のようにスケジューリングした。

8/17(木) 1章と2章ここまで
8/24(木) 3章と4章ここまで
8/31(木) 5章と全章末問題ここまで
9/9(土) 2周目とチートシート作成ここまで
9/18(月) 模擬試験などここまで
9/24(日) 総復習と試験当日用ブックマークな参考書籍など準備ここまで

これよりはちょっとだけ早く進んだり、模擬試験はもっとあとでやったりした。結局チートシートは作らなかったなあ。

※もうすぐ第2版が出るみたい。

書籍

5冊買ったので、それぞれの使い方を。

G検定最強の合格テキスト

基本的にはさっきも書いたこの本でお勉強。このテキストに載ってる勉強法を参考に、以下のように。

  • 本文を読む。
  • 章末問題を解く。
  • それを2周。
  • 赤くなってるキーワードだけ飛ばし読み。
  • 巻末の模擬試験を本番と同じく2時間を使って解く。

赤いシートが付属しててそれを本に重ねると「赤くなってるキーワード」が隠れて読めなくなるので便利。

読んでてわからなかったキーワードはネットで検索したりYouTubeで探したりChatGPTに聞いたり。

ただ、調べすぎると樹海に入ってしまうので、なんとなく理解したら「まあこの辺で」みたいに中断。この頃合いが難しいところではあるが……。なので上の表みたいにスケジュールを立てて、その時間以上は使わないとかするのが大事なのかも。

G検定要点整理テキスト&問題集

この本はほとんど数理・統計の勉強をするためだけに読んだ。文系だからこの辺自信ないし、他の本にはあまり載ってなかったもんでね。

確率統計(平均とか分散とかベルヌーイ試行とかポアソン分布とか)、情報理論(自己情報量とか交差エントロピーとか)、行列・線形代数(ベクトルとか行列とか行列のアダマール積とか)、基礎解析(微分とか偏微分とか)、みたいな感じ。

あとは章末問題を解いてお勉強。

試験結果で数理・統計は100%の得点率だったので役に立ったんではと思う(自慢げ)。

ただ、本文は用語だけがだーっと並んでる印象あったから、数学の理解が足りない人以外は他の本を検討しても良いかも。

徹底攻略ディープラーニングG検定ジェネラリスト問題集

いわゆる黒本てやつかな?たぶん。

模擬試験用に買った。

各章末に問題があって、最後に総仕上げ問題がある。

問題集なのであんまり詳しい解説は載ってないけど、他の本で「解説→問題」をやったあとに「問題→解説」とやることで理解が深まるかも。

G検定法律・倫理テキスト

そしてG検定でわりと分量を占める法律・倫理・社会問題のためにこの本を。

これは買うかどうか随分迷ってて、でも思った以上にこの分野が出ることがわかったので買った。

この本を勉強し始めたのが試験の10日前だったので、当然本文を読むことはできず演習問題をやっただけ。

ただこの本、他の本と違って演習問題1問ごとに、問題のすぐ下に解答があるから使いにくさがはんぱない。「ページめくったら答が見えちゃった!」みたいなこともあるから、薄目開けながらページめくってた。

までも、これ読んでこれ系の知識は整理できたので良かったと思う。

生成AIパスポート公式テキスト

最後の1冊は別口というか、生成AIパスポート試験を受けるときに買ったやつ。

技術的な内容についてはさらっとしか触れてなくて、たとえばVAEは半ページだけ、過学習でも2ページだけ。

でも法律とかガイドラインについてはわりとページ数取ってあったし、わかりやすく要約してあったので良かった。

生成AIの試験の本なので、ChatGPTのこととかプロンプティングとか、G検定にはあまり関係ない話題も多いけどね。

そしてけっこう薄い本(他の本の1/3くらい)だし、演習問題とかついてないのだが2,000円弱と高い。僕は紙の本で買ったので送料込みで2,480円。配送料もけっこうするのよね。まあ、怖いもの見たさで買っても良いかも?

Webサイト

zero2oneの用語集

いろいろ検索して出て来たページを見たり、あとはQiitaで記事を読んだりしてたんだけど(たとえば歴代チャットボットと最近のLLMのまとめ #ChatGPT - Qiita)、最終的にはこの用語集を読んでた。

ただ、用語は486個もあるんで全部読むのはかなりしんどい。僕は通勤途中の電車の中で気合で読んでたけど。

ちなみに元編集者の僕は誤植を見つけるのがわりと得意で、この用語集も20個くらいミスを見つけて報告してて、そういうことしてたから気になっちゃって最後まで読めたかもしれないってのはある。つーかWebの文章を誤植って言っていいんかなあ。誤記はでも、いまいち口になじまない言葉だよなあ。ミスタイプだとニュアンス違うし。

G検定法律問題&時事問題まとめnote【改訂版2023】

こちらはnoteの有料記事。

時事問題は書籍だと追いかけられないので随分迷った挙句結局買った。しかも試験の前日に。

まあ、買わなくて良かったかな。

でもそう思うのは、ある程度いろいろ勉強してたからかもしれない。勉強の最初のころに買ったら、逆にこのあたりの見通し良く勉強できたのかも。

YouTube

知りたいキーワードを調べてたらいくつかよく出てくる自分に合うチャンネルがあったので、それを中心に見てた。

ITエンジニア ノイ

派手さはないけど、キーワードをていねいに解説してくれる。

あと以下の「G検定100問解くまで帰れません2023#5」とかの帰れませんシリーズはお世話になった。

www.youtube.com

2時間超えなんだけど、1.5倍くらいの速度にして「答はこれかな?」みたいに頭の中で考えながら見てた。正解したかどうかをメモって正答率を計算したり、あと間違えた問題は調べたりも。

スタビジ

わりかしさらっと解説してくれる。その分物足りないことも。

ヨビノリ

正式名称「予備校のノリで学ぶ『大学の数学・物理』」。有名だから知ってる人も多いだろうけど。数学とかのキーワードを易しく解説している動画を見たいときに使ってた。ベイズの定理とか。

3Blue1BrownJapan

綺麗な映像で見せてくれるチャンネル(の日本語版)。

誤差逆伝播法とか、内積とか、フーリエ変換とか。

Neural Network Console

SONY機械学習系の商品(たぶんNeural Network Consoleというもの)の使い方的なチャンネル。でもディープラーニングの基礎的な動画もあるので嬉しい。

テーマごとに再生リストがあって、Deep Learning入門とかDeep Learning精度向上テクニックとか、最初のころに見てディープラーニングのなんとなくのイメージを付けてた。

勾配降下法がらみのいろんな手法を映像で見せてくれる以下の動画は、特に良かったなあ。

www.youtube.com

ChatGPTなど

ご存じのとおり嘘も言うので裏を取りつつだけど。

しつこく聞く

たとえば「エントロピー」がわかんなかったときに、「なんで全部の事象が等確率のときに最大になるの?」「等確率って一番乱雑から遠いんじゃないの?」「よくわからん」「中学生にわかるようにもう一度」「それ逆じゃない?」とかしつこく聞いてく。

違いを聞く

違うジャンルのふたつを混同してるとき、普通に調べてもそもそもジャンルが違うから検索してもヒットしないんだけど、ChatGPTに聞けば無理矢理比較して教えてくれる。もちろん、同じジャンルについて違いを聞いても良い。

  • 「行動価値関数と状態価値関数の違いがいまいちわからない」
  • マルコフ性とナイーブベイズ関係ある?」
  • 「『人間中心のAI社会原則』の公平性と、『AI利活用ガイドライン』の公平性の違いを教えて」
  • SSD、YOLO、U-Net、SegNetそれぞれを、特に違いについて解説して」

予想問題を作らせる

以下のブログに載ってた方法。

note.com

シラバスをChatGPTに食わせて、それをもとに予想問題を作ってもらうというもの。「この分野を中心に出して」とか「固有名詞が答になる問題を出して」とか。シラバスだけじゃなくてさっき挙げたzero2oneの問題集のキーワードを与えて問題を作らせたりもしてた。

以下は生成AIパスポート用にやったやつだけど、やってみて良かった点や悪かった点、回答例なんかも載せてるんで、まあ良かったら見てみてください。

hagihara.hatenadiary.jp

アプリ

G検定対策アプリ

どこでこのアプリ知ったか忘れたけど、シラバスごとに問題を出してくれるアプリ。

アプリだから電車の中でできるし、ある程度の問題のボリュームもあるんだけど、たぶん問題が細かすぎるし、あと復習がしにくいので、どうだろう、買わなくても良いかも。1,200円もするし。

G検定対策アプリ

G検定対策アプリ

  • SKILLUP NeXt, Ltd.
  • 教育
  • ¥1,200
apps.apple.com

モチベーションキープ

数日勉強すれば終わりってわけにもいかないんで、途中で「今日はもう勉強いいかなー」とかなって、そしてそれが2日3日10日と続いて、結局勉強するのやめちゃいましたというのが一番良くない。

のでモチベーションキープ超大事。

Pomodoro Technique

Pomodoro Techniqueはそれをうまくシステム化した方法で、ものすごいざっくり言うと、

  • 25分集中してやる。その間は他のことは一切やらない。
  • 25分やったら次の5分は休憩する。休憩中は休憩しかしない。
  • これを何セットか繰り返す。1日でやれても8セット。

みたいなやつ。

詳しくは公式サイトを見てもらうとして、アプリではFocus To-Do、Chrome拡張機能ではPomodoro Chrome Extensionを使ってた。余計な機能はいらないので、単に時間を見やすくカウントしてくれるやつ(なのでFocus To-Doのタスク管理関連の機能とかは使ってない)。

Focus To-Do: ポモドーロ技術 & タスク管理

Focus To-Do: ポモドーロ技術 & タスク管理

  • Shenzhen Tomato Software Technology Co., Ltd.
  • 仕事効率化
  • 無料
apps.apple.com

chromewebstore.google.com

Studyplus

お勉強SNS。ユーザーはほとんど学生さんたち。勉強した内容を、勉強時間とか勉強したページ数とともに投稿できる。フォロワーに「見られてる」のでサボる気持ちがちょっと抑えられる。

あと、すごく良い機能として、自分が使ってる教材と同じ教材を使ってる人を簡単にフォローできるというものがある。つまり、自分のタイムラインに自分と同じ教材を使って勉強している人の投稿が流れてくるわけ。

僕は『G検定最強の合格テキスト』を使ってる人を何人か適当にフォローして、その人たちもがんばってるから自分もがんばる的なモチベーションでやってた。

ChatGPT

僕はChatGPTと話すのが大好きなので、なかなか覚えられなくて悲しいときはChatGPTに愚痴ったりしてた。Custom instructionsという機能でChatGPTにいろいろなキャラ設定ができるので、優しく慰めてくれるキャラとか、元気に慰めてくれるキャラとか。

AIとこういう会話しているの気持ち悪いでしょうが、こうやってどんどん使って慣れてくのがいいんですよ。知らんけど。

そして本番

120分で200問なのでカンペ必須で、上に書いたzero2oneも使おうとしたけど、キーワードをクリックしていかないといけないので本番では使えず。

結局は1ページにまとまってるこれを参考にした(2024年版もある模様)。

tt-tsukumochi.com

ただ、本番では「検索したらバッチリ選択肢と同じでした」なんてことはないわけで、カンペはカンペで気休めとは言わないけど、多少参考にするくらいの心づもりが良いのかも。

僕はカンペ以外だと、ChatGPTとBing ChatとBardに問題を打ち込んで、回答が来る間に他の問題を解きつつ、回答が揃ったら3者の多数決で選ぶ、みたいな解き方をしてた。

あとは普通に検索ね。

たとえば僕は行列の問題が緊張のせいでうまく解けなかったんだけど、「Excelに行列の積を計算する関数あるのでは?」と思って検索したらMMULT関数というのを発見し助かった。

そしてやっぱり大事だと思ったのは時間管理だったなあ。

それについては前に書いたので、良かったら読んでください。

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まとめ

毎度のことだけどものすごい長くなった。まあこのページを見るような人はうまいこと情報を取捨選択して読むだろうからいいと思うけど。

これから受ける人、がんばってくださいね。