生成AIパスポート試験というものがあります。
僕はAIを使った就活セミナーをやってるもんで、受けてみようかなー、とか。できたばかりというか次の試験が初となる検定で、持ってて意味あるのかどうか不明だし、受験料11,000円というのはだいぶ高い気がするけど、まあ、記念受験というかね。
ただ、初開催ということは過去問がないわけで、一応公式テキストを買ったり、サンプル問題を解いたりはしたのだけど、それじゃ足りないというか。
そんなとき、G検定のシラバスをもとにChatGPTに問題を出させるという方法があるのを知りました。
さっそく真似して、以下のようにしました。
- 生成AIパスポートのシラバスをテキストデータにする。
- それをChatGPTに貼り付ける。
- その上で以下のプロンプト(上記ページからパクったやつ)を与える。
- 追加で、サンプル問題をペーストして「この問題がサンプル問題なのでテイストを合わせてください」と指示する。
GPT-4だと回数制限が厳しかったりして、途中からGPT-3.5でやることになり、そうすると一問一答にならなかったりしたけど、大枠、良い感じでした。
ちなみに本当にサンプル問題のテイストに合ってたかは、よくわかりません。
良かった点。
- 「『情報リテラシー・基本理念とAI社会原則』の問題を出して」のように範囲を限定できる。
- もっと言うと「LSTMについての問題を出して」のように特定の用語に対する問題を出してもらえる。
- 「固有名詞が回答になる問題を出して」のようなことができる。
- 正答率に合わせて難易度を上下することができる。
- そのように指示したけど実際にできてたかは不明。ただ、直接的に「難易度を上げて」はうまく行った気がする。
- 不正解だった問題について詳しく解説してもらうことができる。よくわからなかったら何回でも解説をお願いできる。
- 上のと似てるけど、「次はさっき間違えた○○についての問題をちょうだい」のように指示できる。
困った点。
- 正解が間違ってるときがある(特にGPT-3.5)。
- 調子に乗って問題を解いてると回数制限が来てしまう(特にGPT-4)。
- 一問一答にならないときがある。
- しつこく「問題を出したら、こちらの回答を待ってください」とか「だから、次の問題はちゃんとこちらの回答を待ってね」とか、繰り返してお願いした。
特に「正解が間違ってるときがある」はなかなか困った話ですよね。
一応、「あれ?あやしくない?」ってときは検索して調べたりするんですが。
こういうときはBing Chatも併用して、問題と選択肢をそのままBing Chatにコピペすれば良いですね。
たとえば。
ChatGPT
ELMo(Embeddings from Language Models)の特徴は何ですか?
A) 単語埋め込みのための事前トレーニング済みの言語モデルを使用すること
B) 画像認識のための畳み込みニューラルネットワークを使用すること
C) 強化学習のためのモンテカルロ木探索を使用すること
D) マトリクス分解を使用して特徴量を抽出すること
正しい選択肢をお知らせください。
Bing Chat
ELMo(Embeddings from Language Models)の特徴は、選択肢の中では
A) 単語埋め込みのための事前トレーニング済みの言語モデルを使用すること
です。ELMoは、深層学習における自然言語処理(NLP)タスクで使用される単語埋め込みモデルです。このモデルは、大規模なテキストコーパスから学習された事前トレーニング済みの言語モデルを使用して、単語の意味を捉えるための高次元のベクトル(つまり、「埋め込み」)を生成します。これにより、ELMoは文脈に依存する単語の意味(つまり、同じ単語が異なる文脈で異なる意味を持つこと)を捉えることができます。この特性は、NLPタスクのパフォーマンスを大幅に向上させることができます。
あら便利。
ちなみにBing Chat、以前はEdgeでしか使えなかったけど、いまはChromeでも普通に使えるみたいです。URLも、
http://bing.com/chat
なのでわかりやすいですね。
そんで、Bing Chatは使ってると、
今日の会話制限に達しました。 チャットを続けるにはサインインしてください。
とかなりますが、制限が来るたびに新しくシークレットモードでウインドーを立ち上げればまた会話を続けられるようになりますよ。
さて、生成AIパスポート試験を受けるかどうか、今週の土曜(9/30)までに決めないと。