加藤徹/漢文の素養 誰が日本文化をつくったのか? (光文社新書)
漢字の話しながら日本の独自性を語る本ですかね。
音読みがいろいろあるのは、ガム、ゴム、グミとか、カップ、コップとか、ガラズ、グラスとか、それと同じかな。
日本の強みってのは、中流層が厚いことの模様です。
最後まで、なんで漢文の素養が必要かいまいちわからなかったけど、カタカナ語の氾濫と、それに対して、中国がたとえば電脳とかいう漢語を作ってる話が載ってて、少し、ああそうかと思った。知識の断絶の話なのかな。中国の教授は、年寄りでもパソコン使いこなすと聞いたことがある。というのは、メニューとかが全部漢字だから、意味がわかるらしい。
あと、イギリスやアメリカに古文の授業はないらしく、へえと思いました。
宮崎里司/外国人力士はなぜ日本語がうまいのか―あなたに役立つ「ことば習得」のコツ
プロ野球の選手がしゃべれないのはハングリーじゃないから、というのが力士の意見。まあ、国技ってこともあるかもね。
国東の話。
何が一番悔しいかっていうと、周りでみんな笑ってて自分もその笑いについていけないときですねえ。
日本人はもうしょうがない、どこに行っても固まるから。できないの当たり前ですよ。
朝青龍の話が載ってるんだけど、まだ平幕入りする前(って言い方であってんのかな)なので、なんかうぶで面白い。
目的じゃなく手段にしてしまうことが良いようです。
佐藤晃子/常識として知っておきたい日本の絵画50 ― 「なぜ名画なのか」がよくわかる大人の教養本 (KAWADE夢新書)
こないだ、といっても3月だけど、に帰省したときにパチってきた。日本の代表的な絵についての解説。全部、小さいながら口絵が付いてるのが偉い。
いろいろ面白かったけど、富嶽三十六景も36枚以上だし、名所江戸百景も100枚以上ってのが、なんか適当な感じで良かった。
世界の絵画編もあるみたいなので読んでみよう。
川合光/はじめての〈超ひも理論〉 (講談社現代新書)
こないだとある女子と飲んだら、宇宙の次元数について妙に盛り上がったので、久しぶりにそっち系の本も読んでみようと思い購入。
が、ちょっと難しかった。ただ、これは原稿がヘタとかではなくて、たぶん僕の理解力が追いついていないということ。無限の話がたくさん出てきたのも、理解が難しい点だったのかも。無限の大きさを持つ行列とか。
いまの宇宙は30〜50世代目の宇宙だという、サイクリック宇宙試論、面白かった。
広瀬立成/超ひも理論 (図解雑学)
というか、図解雑学で超ひもまで出てるというのがなんか面白いよ。
で、イラストいまいち文章もいまいち。まあ仕方ないかな。
半分ぐらいのところで、あんまりわからなくなってしまった。
白石拓, 工藤六助/マンガでわかる「超ひも理論」
超ひも、もうひとつ。
もちろん本当にマンガでわかるなんて思っちゃいないから安心してください。
で、本当にマンガなわけではなくて、全ページ見開き単位になっていて、ページ上部にマンガっぽいイラストでの説明、ページ下部に原稿、という形式。なかなかよくできてると思うし、本当、お疲れ様ですって感じ。素晴しい。あと、ページの最下部に、そのページで出てきた話題への、参照ページが載ってるのが良い。「あれ、超対称性ってさっき書いてあったような気がするけど何だっけ」に対応。
まあ、あまり理解はできなかったけど、
- 重力はなぜブラックホールの事象の地平線を越えられるのか謎
- ひも理論のひもは、輪ゴム形式のひももありえること
あたりは、へえと思った。
ホーキングの虚時間は、何度か読んだけど、全くもって意味不明。
シド・スミス/クリムゾン・キングの宮殿―風に語りて
てかこれ、原題は「In The Court Of King Crimson」なんだから、「キング・クリムゾンの宮殿「で良いでしょうよ。あと、わりと訳が下手だったような気がする。
ま、それはそれとして、特に前史みたいな部分、あまり知らなかったので面白かった。それと、メンバーチェンジが激しいだけに、別れのつらさみたいなのが多くて、なにげに切ない本だった。
でも、一番記憶に残ってるのは、グレッグ・レイクはチンコがデカいということだったりする。なんだかね。
アルバムガイドがかなり濃くてすごい。のだが、アルバムガイドの日本語は下手すぎる。機械翻訳がそのまま載ったのかと思った。