メイントリックは途中で気が付いてしまったのだけど(ま、『慟哭 (創元推理文庫)』もそうだったが)、それでもやはり面白い作品。「"神の沈黙"という壮大なテーマに挑んだ」という紹介文はダテじゃなく、というかそれじゃあ足りない気もするのだが、よくぞこれほどまでにプロテスタントと向き合って書いたものだなあと思う。とは思うが、僕は異教徒なので詳しくは不明(高校はキリスト教の高校だけど)。クリスチャンが読むとどう思うのか聞いてみたい気はするのだが、やはり、読んでみてよとは言いにくいです。
ただ、解決編のあたりから、少しグダグダし出した感じはある。それまでの視点の動かなさから突然、早乙女以外の視点が登場し出すし。そのあたりが残念でした。
- 作者: 貫井徳郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/05
- メディア: 文庫
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★★★★☆:面白かった本