萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

フラれて悲しいときのプレイリスト

「ちょっと話聞いてほしいんだけどさ」
「どしたん?」
「7年付き合ってた彼女にフラれちゃって」
「え」
「うん」
「大丈夫そ?」
「なんか頭おかしくなりそうだよね」
「まあ、そんな話をこうやって会話体で書いてる時点で相当頭おかしくなってるとは思うけど」
「でさ、悲しいときは悲しい曲を聴くといいらしいじゃん」
「うん、聞いたことある」
「だったら『フラれて悲しいときのプレイリスト』というプレイリストを作ればいいのではないかと」
「いや、まあ、なんか、わからないではない」
「だってなんかしてないと号泣しちゃいそうじゃん?」
「あー。つらたんだね」
「自分で自分に『つらたんだね』って書いてるの、頭おかしいオブ頭おかしいだね」
「いいよもうそこは気にしないで」
「ちなみにこういうのを『問題の外在化』って言ってさ、『他人事』にすることで心が破壊されるのを防いでるのよ」
「ひとり二役してることでむしろ内在化してるような……」
「でもほら、プレイリスト作るのも『問題の外在化』じゃん」
「そなの?そか、そなのね」
「うん、プレイリストを作ることで、自分の中にある悲しいという感情を、誰かが感じてる感情だということにして、その人の悲しい感情に寄り添うようにすることで、あーもういいや説明がめんどくなってきた」
「情緒不安定だなあ仕方ないけど」
「これ聴いたら悲しくなるなーって選んだ12曲。並び方を考える気力はなかったから曲のタイトル順」

いつか(Saucy Dog・2017年)

「けっこう新しい曲で泣くんだねおじさんなのに」
「若い人におもねるの好きだし」
「言い方」
「全体的に切ない曲だけど『押しボタン式の信号機を いつも君が走って押すくだり』って部分がね」
「あーね」
「現在と過去の対比を絵的にやられるとダメみたい」
「わかる」
「フラれる前からこれ聴いて泣いてんだよなー」
預言者か」
「説ある」

きりきり舞い(山本リンダ・1973年)

「今度は古い曲だ」
「よくカラオケで歌ってたんだよね。冒頭の歌詞が『はらはらさせてごめんね』なんだけど、僕が『いらいらさせてごめんね』だと間違ってたから『まあいつもいらいらさせてるもんね』とか言ってたよ」
「あー、そういう、エピソードで泣いちゃうのあるよね。知らん人にとっては『はあ』って感じだけど」
「まあそう言わないでよ」
「あこれ、やくしまるえつこ版もあるんだね」
近田春夫 & ハルヲフォン版もあるよ。そっちをまず聴いてたみたい」
「またエピソードだね」
「ね」

最後にひとつ(ヒグチアイ・2024年)

「『わたしが捧げたもの全部 返して欲しいと泣いていた』けど『なんでもないなにものでもないわたしを受け入れてくれた』とも思うようになったんやね」
「逆もあるかもね。受け入れてくれたからこそ返してほしいみたいな」

時代(薬師丸ひろ子・1988年)

「『そんな時代もあったよねと』って部分?」
「うん」
「『いつか話せる日がくるわ』ですって」
「来るといいですね」

10月無口な君を忘れる(あたらよ・2021年)

「冒頭の、語り、切ないよね。特に『最後くらいこっち見てよ』とか」
「MVでやれよなって話ではある。そしてMVを見るともっと切ない説ある」

22歳の別れ(風・1975年)

「随分昔の曲だね。1975年」
「まあ僕はもう生まれてますけどね」
「お、おう」
「『あなたは あなたのままで 変わらずにいてください そのままで』って歌詞があるんだけど、無茶言うなと。変えてるのあんただろと」

猫(DISH//・2017年)

「これ、作詞作曲あいみょんなんだね」
「この曲をよく聴いてたころ、なんかすごい情緒やばくて、歩きながらこれ聴いて泣いてた」
「いまも十分情緒不安定だと思いますけど」
「でも『明日ってウザいほど来るよな』って歌詞がうまいこと言ってる感あって、いつもモヤるんだよなー」

ハッピーエンド(back number・2016年)

「ベタだなー」
「どこで泣いちゃうかわかる?」
「そりゃ、メタなこと言っちゃうけど、これ書いてるの自分だからねえ。『あなたが勇気を出して 初めて電話をくれた あの夜の私と何が違うんだろう』かな?」
「はい」

花(ORANGE RANGE・2004年)

「これは別れる曲じゃなくない?」
「あれです。冒頭の」
「『花びらのように散りゆく中で 夢みたいに 君に出会えたキセキ』?」
「この記事自体だいぶ恥ずかしいけど、その中でも段違いに恥ずかしいですね」
「でも泣いちゃってるんでしょ?」
「泣いちゃってますね」

ハルジオン(YOASOBI・2020年)

「これは?」
「『あなたの言葉に頷き信じた私を 一人置き去りに時間は過ぎる』ってとこが号泣案件ね」
「改めて歌詞を見ると『時間』って書いて『とき』って読むんだね」
「MVの色合いも切ないんだよなあ、vaporwave好きな人だったし」

Myra(Tani Yuuki・2020年)

「これ、失恋ソングじゃなくて、彼女が死んでしまった曲って言う解釈もあるみたいね」
「歌詞の中に『もう気づいてるんだ』って部分があるんだけど、まあ、もう終わりだと気付いてるけど気付かないふりして何日間を過ごしたりね。この何日間がずーっと終わらなきゃいいのになーとか」
「そのあと『you're liar』って続きますね」
「むしろ嘘つきであってほしいよね」

マタアイマショウ(SEAMO・2005年)

「また会えるといいね」
SEAMOってもともとシーモネーターって名前で活動してたのにこんな曲を出すようになるなんて嘘みたいだね」
「嘘だといいね」
「そうですね。全部嘘だといいですね」

プレイリスト

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MVたち


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「たくさん書いてお疲れさまでした」
「こうやって書いてると嘘みたいだなー」
「空元気でもいいから出してこ?ウェーイ」
「つら」