島村菜津/バール、コーヒー、イタリア人―グローバル化もなんのその (光文社新書)
コーヒーの原木は、盗んだらしい。
わりといまいち。なんかスローフードとかの人らしい。イタリアが好きな人ぶりがちょっとめんどくさい。初期のRuby紹介記事みたいだ。
「グローバル化もなんのその」の部分が読みたいところだったのだけど、あまりそこは関係なかったみたい。
フェアトレードの話も、そんなに詳しくなかったし。偏見かもしれんが、フェアトレードってのも、どうも騙されてる気がしてならんのだ。
トッド・プリュザン/モーティマー夫人の不機嫌な世界地誌-可笑しな可笑しな万国ガイド
1850年ごろに書かれた、福音主義者でイングランド人である夫人の、宗教的偏見や人種的偏見などなどに満ち満ちた世界案内。
「○○人は野蛮です」とか「○○人は醜い姿をしています」とか。
読んでると段々ハラ立ってくるんだけど、でも逆に、翻って自分のことや現代のことを考えてみると、どの程度のもんなんだろうなとか思ったりもする。まだまだいろんな偏見はあるだろうし。あと偏見まみれで書かれてるがゆえに、逆になんだか正直で新鮮な気も。
黒人をいたく馬鹿にしてるわりに、黒人が奴隷から開放されるのを、心の底から喜んでいるようなのは、神の元にすべての魂は平等である的な発想のための模様。
渡部昌平/日韓つっぱり力 (中公新書ラクレ)
韓国人ともっと交流するために、議論を避けるのではなく、もっと対話しようという本。そしてそのための手引き。一度ではちょっと覚えられないけれど、こういう本は、とても良いような気がする。落ち付いてるし。
マンガ嫌韓流と『マンガ嫌韓流』のここがデタラメ―まじめな反論 不毛な「嫌韓」「反日」に終止符を!対話と協力で平和を!!とマンガ嫌日流―アジアの妄想家日本に告ぐ! (晋遊舎ムック)とマンガ中国入門 やっかいな隣人の研究
まあなんというか、最初から悪意を持ってる感じだと、悲しいなあと。
マンガ嫌韓流に、
作品を利用しようとする様々な思惑から切り離して作品そのものを楽しもう!!
ってあるけど「お前が言うな」と。でも、これ、その3とかまで出てるんだよねえ。
反論本の方もイヤミ光線出てたり、なんか、残念な感じ。
あ、あと、マンガ中国入門 やっかいな隣人の研究って、主人公がヤクザで、「オリはよう」(「俺は、よう」の意味)みたいなしゃべり方をするんだけど、それって、なんか、そもそもの部分でどうなんだろう。
中原昌也、高橋ヨシキ、海猫沢めろん、更科修一郎/嫌オタク流
暴力温泉芸者(中原昌也)が別に好きではないので、「そんなにオタクに文句言うアンタはそもそも何よ」とか思ったりはするけど、わりと面白く読んだ。
が、しかし、いまってオタクの人たち、そんなに増長してるの?この本が出たのはちょっと前だから、少し落ち着いてるのかもしれんけど。確かにこの本にあるように増長してるんだったら、そりゃダメだわな。
ちなみに僕は、オタクの人の「欲望に忠実すぎる」ところが嫌い。この本にもあったけど、所詮「萌え」ってポルノだと思うので、萌えで英単語学んだりする人は死んだ方が良いと思う。「夜の英会話」みたいな本でしか英語を学ばないようなもんだしね。あとガンダムでプロジェクト管理(だっけ?)とか学んだりする人も。いや、シャレでやってると信じたいけれどね。