萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

祭典でした

先日お伝えしたハギの祭典ですが、昨日無事に終了しました。僕企画のイベントだったので実は集客の心配もしてたんですが、ふたを開けてみれば望外の盛況ぶりでした。来てくれるかなーって人たちが会社の慰安旅行だったりさるハゲのカレー大会だったりで軒並み来ない感じだったので、ちょっとヒヤヒヤしていたのですが。

リフだけやるバンドであるヤギハギは、今回もオープニングでSmoke On The Waterのリフを延々と演奏したところ、次のInvisible Touchに行くところでクスッとした笑いが起きました。よかった。とある人から、「演奏中は『ホントにリフしかやらないんだ(笑)』と思ってたけど、演奏が終わって『これはテクノってことじゃないか!』と気付いて衝撃を受けた」と、ものすごく僕のやりたいことを理解してくれるコメントを頂いて嬉しかったです。

  • Smoke On The Water
  • Invisible Touch
  • Hey Jude
  • Stairway To Heaven
  • Owner Of A Lonely Heart
  • Video Killed The Radio Star

重低音でドローンをやりつつ、後半はマクドナルドのポテトが揚がったときの音を演奏しながら、ふたりのベースが即興演奏をするハンバーガーズは、舞台中央に置いたMEAT IS MURDERというキーワードが、わりと効いたようです。実はちょっとマニアックすぎるかと心配してたんですが、意外にも(?)好意的な評価を数名から頂きました(ので、数名以外はわからない)。

  • 即興

こちらも即興のキュートベイビーズとリチャードヘンドリックスバンド、かわいしのぶさんのライブを見てマネした、「お客さんにタイムキーパーになってもらい、10分くらい経ったら拍手してもらって演奏を止める」はわりと面白かったようです。ただ、2セットやったうちの2セット目は、お願いしたお客さんがそのセットも自分担当と思ってなかったらしく、僕も時間を計らずにやっちゃったので、15分くらいやってしまってたみたい。1セット目は僕(ベース)がまずリフを演奏してみんながそこに絡んでく形、2セット目はヤーマルクさん(キーボード)が弾くフレーズに僕と蒸し鶏(ドラム)が乗る形、という風にしました。スタジオ1回しか入ってないけど、特に蒸し鶏とはだいぶ「音楽的な会話」ができた気がします。

  • 即興その1
  • 即興その2

最後は僕のソロ。使う予定だったキーボードを当日になって確認したところ壊れてるというハプニング発生でちょっと焦りましたが、わりとウケたようでした。時刻表関連の曲は4駅(Twitterでも書いたけど曲の数え方が駅なのは僕くらいだと思う)。世界で一番乗降者数が多い新宿駅、日本最北端の稚内駅、1日に2本しか列車が出ない上白滝駅(新曲)、ライブ会場の最寄り駅の六本木駅(新曲)をやりました。

キーボードが使えず、いつもはキーボードでやるドラムの音が入れられなかったので、急遽普通のドラムセットでドラムを叩きました。実は最初のライブではそうしてたんだけどね(ちなみにそのときのライブ用にJimanicaさんに1回だけドラムレッスンを受けた)。

上白滝駅は、1日に2本しか列車が出ないということは2音だけで曲を作らないといけないので、どうすると一番面白いか考えた挙句、シンバルを鳴らすことにしました。見栄え重視でわざわざオーケストラ用の20"のシンバルをレンタル。すごい重いのねあれ。本番ではすごいウケてた気がする。

六本木駅は、音はわりと単純な作りにして、稲村はるさんにダンスを踊ってもらいました。プロジェクタの映像が白いワンピースに映って、すごい綺麗になったのも満足。幻想的な踊りが、上白滝駅との落差もあって、非常に素敵でした。

続いて、本当はヘクトパスカルという、気象情報をもとにしたリズムの上で即興をやる曲をやるハズだったんだけど、何を間違ったかのか、大学入試センター試験の音楽の方を先にやってしまった。まあ誰も気にしないわけだけど。

次はカバー曲ということでジョン・ケージ4分33秒を(とかここに書いても著作権管理人の弁護士とかに見つかりませんように)。ブラウザで動くタイマーをスタートさせたあとは、曲の指示にあるように「演奏以外のこと」をいろいろと。ライブ後に聞いた感じでは、だいたい2分くらいのところで、みんな「あ!これは4分33秒だ!」と気付いたみたい。ひとり、4分30秒くらいのところで気付いた人がいて、その人が一番楽しめてるなあと思いました。

その次は素数の曲。正式名称は「5336100 - or five primal squares will reunite in approximately four weeks」です。5つの素数、つまり2と3と5と7と11のそれぞれ二乗の長さのフレーズを作り、それを同時に鳴らすという曲。互いに素なので、ひと巡りするためには1ヶ月ほどかかるんですが、その最初の5分くらいを。これもあまり動きのない、タワレコのコーナーで言うところのNew Ageな曲なのでウケを心配してたんですが、終演後アツく素数について語ってる人たちがいて嬉しかったです。

最後は2011年3月の地震を元に作った曲。これをライブでやるのは少し緊張するのだけど、みんなわかってくれるかなと思い、最近は、やるようにしています。いろいろみんな感じてくれるようで嬉しいです。

最初で最後のつもりのハギの祭典でしたが、なんかまたやりそうな気配になっています。詳細は未定だけど、今度は全部自分が出る的な痛い感じにはならない予定。たぶん。うまくネットの環境を整備して、Twitterでつぶやくと会場の音が変わるin Tとかもやりたいです。他にもネットを使った曲のアイデアあるし。あとはそうだなあ、キャラメル・コヨーテかな。