萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

東京造形大学の学祭に行きました

こないだの日曜、東京造形大学の学祭に行きました。数年前から美大の学祭に行って面白そうな人を見つけるのがわりと好きなんだけど、体調があまりよくなかったり、少し億劫になったりで、去年は大好きな五美祭すらチラっと見ただけでした。が、これではいかんなと思い、今年はいろいろ積極的に見ることにしました。なので、10月は、基本的に人と会う予定を入れないようにしてみたり。

で、以下、ざっと感想です。面白いと思った人ののみ載せます。なんかいまいちピンと来ないなあと思いながら見てたんだけど(失礼)、こうして見るとけっこうたくさん気に入ってるし。じっくり見たつもりだけど見落としてる人もきっといる。

あ、敬称略です。

松葉菜摘/童謡格子

「文字の格子模様で無限ループの童謡を布に表現しました」というもので、フォントのゼミ(たぶん)の数ある発表の中で光ってました。画像載せて良いかわからないので載せませんが、曲書きたくなったというか、映像作ると面白い気がしました。

Mei Murakami/いちばんうえのおひめさま

絵本。子供が描いたような絵、という、まあよく見かけると言えばよく見かけるタイプの絵なんですが、絵本のおはなしとも相まって、とても好きでした。色使いも素敵。

内藤小百合/(作品名を控えるの忘れました)

テキスタイル科の発表の中で僕の心を捉えた人。数点展示してあったけどどれも好き。緑と青、赤と青とオレンジなど、わりとはっきりとした色を面で表現するような人で、その色と面で描いた絵のかわいさが良かったです。絵がループしてるようでしてないのも好き。

萩原遥介/「板垣いたが気づかなかった」

鏡をうまく使った作品。見る角度によって見え方が違う。と書いてしまうとわりと普通なんだけど、それが鳥居なのが、なかなか素敵な気が。でももうちょっと鏡をうまく配置すれば、もっと良くなった気もしたりはしました。鏡を使って屏風とか作ると面白そう。

上田裕子/「徒」

目元と前髪だけを切り取ったような、女の子のアップの絵。自撮りを絵にしたようで面白いなあと思いました。その構図とか、目の表情とか。

上田侑生/Flowers died

ちょうどいま、個人的にモビールに少し興味があるのだけど、菊の花(たぶん)がたくさんテグスで吊らされているという作品で、最初に作品を見たときは「ふーん」という感じだったものの、どうも立ち去りがたくしばらく見つめてしまいました。できれば、中から見たりもしたかった。

小池覚/Rain

なんでしょう、すごくマチエールが素敵で。琳派ミニマリズムの融合というか。他の人たちよりアタマひとつかふたつ抜けてるような気がしました。いま写真を見返してもちょっとドキドキしてます。Rainの横にあった、タイトル忘れたけど、朱色のボードから画鋲(たぶん)の針がびっしりと突き抜けてる作品もとても好きでした。ただ、感想ノートに後輩女子からのアツいメッセージがたくさん書いてあったので「ちっ」とか思った。

Ayumi Tsukagoshi/jewel

Rainと並んで今回一番好きだった作品。たくさんの水風船が床に隙間なく並べてある。青い水風船の中央に、赤の水風船がひとつ。言葉で書くとなんともないのだけど、キラキラ光りつつもどこかエロチックな存在感や、見る角度で表情を変えるその「物体」が、「実際に見ないとわからないもの」な感じでとても良かったです。

下山健太郎/(作品名を控えるの忘れました)

目をつぶった、中性的な人物の、ほぼ顔だけのポートレイト。淡い色彩。線の印象などはまったく違うもののルオーのような静謐さが圧倒的でした。