萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

『トリフィド時代』

とある夜に世紀の天文スペクタクルが起こる。「うわーきれーい☆」みたいな感じの。でも、その天文ショーを見てしまったすべての人類は視力を失ってしまい、たまたま視力を失わずに済んだひとにぎりの人々が、新たな文明の担い手になるのであります。そんなおり、食人植物であるトリフィドが跋扈し。

とある才媛なお知り合いに勧められて読んだ本。サイエンスファンタジーは好きじゃないけれどサイエンスフィクションは好きな方なので、わくわくどきどきしながら読めた。話の進行が、とても西洋的で、そのあたりも面白い。

ちょうど冷戦のころの話なので、やはりそのころ特に現実感があったであろう「その瞬間のあとの世界」を描いた話みたいなところもあるねえ。

欲を言えば、もう少し、新世界のパラダイムにバラエティがあれば嬉しかったかな。ま、かといって、清涼院流水みたいになると困り者だけど。

トリフィド時代―食人植物の恐怖 (創元SF文庫)

トリフィド時代―食人植物の恐怖 (創元SF文庫)

★★★★☆:面白かった本