とある夜に世紀の天文スペクタクルが起こる。「うわーきれーい☆」みたいな感じの。でも、その天文ショーを見てしまったすべての人類は視力を失ってしまい、たまたま視力を失わずに済んだひとにぎりの人々が、新たな文明の担い手になるのであります。そんなおり、食人植物であるトリフィドが跋扈し。
とある才媛なお知り合いに勧められて読んだ本。サイエンスファンタジーは好きじゃないけれどサイエンスフィクションは好きな方なので、わくわくどきどきしながら読めた。話の進行が、とても西洋的で、そのあたりも面白い。
ちょうど冷戦のころの話なので、やはりそのころ特に現実感があったであろう「その瞬間のあとの世界」を描いた話みたいなところもあるねえ。
欲を言えば、もう少し、新世界のパラダイムにバラエティがあれば嬉しかったかな。ま、かといって、清涼院流水みたいになると困り者だけど。
- 作者: ジョン・ウィンダム,井上勇
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1963/12/25
- メディア: 文庫
- 購入: 8人 クリック: 105回
- この商品を含むブログ (50件) を見る
★★★★☆:面白かった本