萩萩日記

萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

入院した話(2回目、たぶんそんなに長くならない)

前回書いたように心臓カテーテルの治療は1回だけではダメで、3ヶ月後に再度検査をする必要があるらしい。で、その再検査で入院してきましたのでそのお話。

初回とかぶることは書かないだろうからそんなに長くならんはず。

たぶん。

入院1日目

実は今回は、あまり緊張していなかった。ただの検査だしなーとか思ってて。あと、やっぱり2回目だしね。

というわけで前回学んだことを活かして、持って行く下着は少なめにしたり(治療を受ける2日目はずっと病衣、つまり浴衣みたいな感じなので)、楽しげなビデオをiPodに入れたり、肩が凝らなくて片手で持てる本を多数用意したり。

が、病院に着いて早々、問題発生。担当の看護師さんが、前回の最終日の朝の担当だった、「注射痛いよ〜♪」とか言って僕を脅かす人だったのです(涙)。これは参った。やっぱり今回も最初の採血のとき「痛いからね〜♪」とか言うし。やめてって。あと、なんか、採血するとき血が溜まる容器のことをスピッツというらしく、「へえ」と思ったので「それって犬のスピッツと関係あるんですか?」とか聞いたら、「言うと思ったー。寒いよー」とか言われる。寒いかなあ。疑問は解消しないとさあ。とかいう感じで微妙にへこむ。で、はてなキーワードここにもあるからキーワードリンクが張られてると思うけれど、やっぱり犬のスピッツと関係あるというか、元々ドイツ語の「尖った」という言葉から来てるようで。ほらー、関係あんじゃん!寒いとか言わないでよねー。まあ、この看護師さんとも、軽口をいろいろ言ったりしたし、そんな雰囲気悪くなったわけではないのだが。

さてそんで、悪いことは重なるもので、この直後にやって来た医者の説明にちょっとビビる。というのも、今回は確かに検査がメインではあるが、いくら症状がないとはいえ(僕はもう全然胸が苦しかったりはしない)、再狭窄が発生しているかどうかはやっぱり調べないとわからず、再狭窄が起こってたら、今度は「そんな毎回バルーンで膨らませるわけにも行かない」のでステントを入れることになるらしい。「えー?」と。気楽に来てた分、その反動で余計にビビった。

ステントはまだ20年ぐらいの歴史しかないようで、ということは最初に治療した人もまだたかだか20年前なわけで、ひょっとしたら30年たったら起こる問題とかがあるかもしれないし、みたいな話もされる。まあ、こういうことは言ってもらった方が良いので良いんだが。で、僕的に気になっていたことがあって、それは、入れたステントに何か問題が発生した場合、手術とかしなきゃいかんのかということ。切られたくないの、僕。そしたら、血管の中に入ったステントは、人体の復旧作用により、体に半ば取り込まれた形になり、周囲に薄皮とかができるようで、つまるところ、手術とかしても取れないだろうと。てことは、逆に言うと、ステントを入れたあと問題になっても手術にはならんのだなと。だったら、まあ、最悪ステンターになっても良いかと了解する。

が、ビビりはまだここでは終わらない。

前回カテーテルを入れた動脈、やはり一度カテーテルを入れた関係で弱くなっていたらしい。弱いままの状態で再度カテーテルを入れてしまうと血管が破壊されてしまう可能性があるらしい。「でももう1本の血管で手首には血が行きますからー」とか医者は言うが、そういうことではないのだよ。それに、右手からカテーテル入れられなかったら左手から入れるんだけど、それもダメならヒジとか足とかからになって、その場合、痛さはあまり変わらないけれど、あとの止血が大変らしい。手首からだと1時間ぐらいで動けるようになるけど、足だと24時間安静なんだってさ。それは、ちょっと、イヤね。

さて、まあ、そんな感じで驚愕の事実がいくつか判明したところで、次の日の心電図とか点滴とかのために、毛を剃りましょうね的な話になる。で、腕とか、胸とか、剃られる。胸毛がないのは、変な気分だった。スースーする。ちょうど風呂に入る順番になったので、鏡でしげしげと見てみたりして。そうそう。今回お風呂セットを購入して行ったのだけど、ナイロンタオルってあるじゃないですか、それの「男をみがくタオル」とかいうやつがあって、ちょっと長くて幅が広いやつがあり、ちょっと高いのだけど、「こんなところでも差別化しようとしてるのねー」と感心したので買ってみた。でも本当は、「超かため」と書いてあり、すごいんだかすごくないんだか、なんだかよくわからないキャッチが気に入ったから買ったんだけど。

風呂上がり、ナースステーションの前を通ったときに何人か前回お世話になった看護師さんがいたんだけど、まあ当然ながらこちらの顔は覚えていないようであった。最初の「痛いよ〜♪」の人もだけど。そんなもんかなとは思うけれど、少しさみしくはあったりして。あと、ナースステーションにえらい若い女子がいて、「なんだ?」と思ったんだけど、白衣の上になんかうわっぱりを着てて、どうやらそれによると看護実習で来てるらしい。「おー!若い女子だ!」なんて気持ちにはならず、さすがにあんなに子供子供してると不安になる。

夜ごはんの前、栄養士さんが栄養指導に来てくれたので、前回聞き忘れたことを聞く。

まずひとつ目。

「グミは食べても良いですか?」

いやね、僕、グミ好きなの。でも、なんか体に悪いかなーと思い、前回の退院後はあまり食べないようにしてたんだけど、「グミとか食べてないのよ」的な話を人にすると「グミってダメなの?」と聞かれ、そういえばイメージだけで決めてたなと。

結論としては、たぶんグミには砂糖が使われていると思うので、他で糖分を抑えて過剰に摂取しないようにすれば大丈夫だよと。あと、キシリトールみたいな甘味料が使われてるようならあまり気にせず食べて良いし、寒天とか使われてたら食物繊維が含まれてるからむしろコレステロールを下げてくれるかもよと。ただしもちろん、食べ過ぎないようにと。

これで、かなり、僕の気持ちは晴れました。グミたべていいんだ☆彡

続いてもうひとつの質問としては、コレステロール量って、あまり具体的に書いていないことが多いのだけど、どのように気を付ければ良いのかと。そしたら、コレステロール量ばかりあまり細かく気にしちゃうと、たとえば卵ひとつ食べたらもうその日は終わりになってしまったり、結構難しいことになるので、コレステロールが多いと言われるものを抑え目にするぐらいのやり方で良いとのこと。ただ、魚はタウリンを含んでいるので、コレステロールが含まれていてもタウリンコレステロールを抑えてくれるから良いけれど、乳製品やお肉はコレステロールを抑えるものがないので、乳製品やお肉を単独で大量に取るのは止めた方が良いと。そして摂取するときは、コレステロールを抑えるものを副菜として取るとか、1日で複数回取らないようにするとか、そういう風にするのが良いらしい。

ふむふむ、という感じですね。

ちなみに前回の入院以来、毎月血液検査をしてるんだけど、薬のせいもあり、如実にコレステロール量が減っているのね。あと、尿酸とか中性脂肪とかも。やればできるんだなあという気持ちがあり、ここで、少し気持ちも持ち直したと。

まあ、下らないジョーク本とか読んでたせいもあるが。

さて、なんか病院の雰囲気に飲まれたのか、なんと20時には眠くなってしまい寝た。

で、朝、なら良かったのだが、隣のじいさんの医療機器がトラブったらしく夜中の4時に「ピーーーーーーーーッ」って音で起こされた。最初「なんだ?」と思ってたんだが、隣のじいさんは全然気が付かないみたいで、他の患者は起きてもシカトしてるみたいなので仕方なく僕がナースステーションに報告に行ってみたりする。

一度起こされたせいでその後あまり眠れず、6時半に検温で起こされたがとても眠かった。

エネルギーについての本を読んでいたせいか、採血した血液の中から石炭が採れたという夢を見た。わけわからん。

入院2日目

検温のときにトイレの回数を聞かれた。覚えてなかったので適当に答えた。隣のじいさんは採血のとき看護師さんに「夜中に機械がズレてたみたいでしたよ」とか言われ、「ああ、そうなの。夜中に誰かごそごそしてたのはそれかなあ」とか答えてた。もう。僕はそれで起こされたのに。ピー音じゃなく、ナースステーションに直結で連絡が行くようになってたら良いと思うんだがな。患者は、いろんな状態で入院してるんだから、ピーって鳴ってもわかんない場合が多いだろうし。

そういえばじいさん達関係で困ったのは、食事のときの咀嚼音。くちゃくちゃ、うるさい。つーか気持ち悪い。入れ歯とかの関係でしょうがないのかな。僕は基本的にずっとiPod聞いてるので良いんだが、たまに音が途切れたときとかに気になるのだ。音がしない入れ歯とか、そういうの、今後必要とされるような気がするな。

ちなみに次の日にトイレの回数を聞かれても良いようにこの日は回数をメモったが結局聞かれなかった。

そして昼。

昼ごはんは抜きだったので、適当にお笑いDVDとか観ながら過ごしていたところ、カテーテル担当の看護師さんがあいさつに来た。

そしたら、その人は、あのマスカラの人だった!(詳しくは前回を参照してください)

これで、僕の気持ちは、ぐっとラクになった。なんというか「これでやって行ける」みたいな。「あのマスカラが上を向いてれば僕は大丈夫」みたいな。

というわけで、前回は治療後に撮った記念写真をもうこの時点で撮ってしまう。

ちなみに前回がこれ↓なんだけど、

ヒゲとか違うからアレだけど、やっぱり少しはヤセたかもね。つーか前回太り過ぎって話か。

ま、とにかく、カテーテル前にこんなことできるくらいリラックスできたと。マスカラ最高。

で、13時。ひとり目の人が検査に入った時間。僕はふたり目で、早ければ14時、遅くても15時スタートのことだったのでT字帯(ふんどし)に穿き替える。やはり気持ち良い。

14時になったところで、やはり15時スタートになったとの連絡が。お笑いのDVDはここで一旦止めて(オチの途中で検査になったらイヤだから)、ノリの良い曲を中心に鑑賞。RYTHEM「てんきゅ」とか、スーパーカー「Lucky」とか、David Lee Roth「Shy Boy」とか、五條真由美「DANZEN!ふたりはプリキュア」とか、mihimaru GT「パンキッシュ☆」とか、ピポ☆エンジェルズ「100%ピュア」とか、Meshuggah「Future Breed Machine」とか。プログレはYesの「Siberian Khatru」ぐらいですかね。

そしたら15時ごろに先生がやって来て言うところには、検査の機械が故障したらしい。なんとまあ。で、入院までしてもらっておいて後日ってわけにも行かないので今日検査はやりますが、少し遅くなって17時ごろになってしまいますとのこと。なんとまあと。すでにマスカラさんのおかげでリラクシングな僕は「ええ、ええ、大丈夫です。というか、大変ですね」なんて余裕の対応。実際問題、トラブルを対処する側の立場のときもあるわけで、こういうときにトラブル対応してる人のことを考えるとなんというか、ひとごとではないです。「いつまでに終わるんですかっ!」とか聞かれてんだろうなあ、とか。「2、2時間で」って言っちゃったんだろうなあ、とか。「2時間ですね。2時間ですよ!」とかいうことになったんだろうなあ、とか。

というわけで、2時間空いたので、舞妓Haaaan!!! [DVD]サウスバウンド スペシャル・エディション [DVD]のどちらにしようか迷ったけど、観てる途中で検査になるのもイヤだったので、時間が短いサウスバウンド スペシャル・エディション [DVD]にした。まあ、結局途中で「もうすぐだなあ」とか気になってしまい、30分残したぐらいのところで止めてしまったのですが。

心臓カテーテル検査

基本的に前回と同じ。やはりストレッチャーでの移動は緊張感を煽る。処置室に到着し、狭いベッドに寝かされ、シャワーキャップ(のようなモノ)を装着させられる。前回もだったのだけど、モニタに映ってる名前が「HAGIWARA」だったので修正してもらう。こういうことから医療過誤が起こるのかもしれんしと。

あと、機械の修理後ひとり目の検査だったわけで、修正後の一発目ってエンバグしてること多かったりするんで不安だったんだけど、「大丈夫ですかね?」とかそういうこと聞いても「大丈夫ですよ」とか言われるに決まってるし、むしろ「だだだ、大丈夫ですよ」とか目が泳いだりしたらイヤだからあえて聞かないことにした。僕にはマスカラがついている。

と思って、ふとマスカラの看護師さんを見たところ、マスカラが見えない。「あれ?ちょ、ちょっと!」とか思い焦ったが、看護師さんが僕の頭のところに来たとき再度見たらちゃんとマスカラが上を向いてた。良かったー。

前回造影剤でアレルギー反応が出たことで、今回は別の造影剤を使用。そのせいかどうか、妙に前回よりも心臓がバクバクしたりしてちょっと怖かったけれど、マスカラが上を向いてれば僕は大丈夫なので頑張った。ちなみにハートビートのピッ、ピッに合わせてくちずさんだ曲は、やっぱりKing Crimsonの21st Century Schizoid Manだった。他の曲もいろいろ試したが、微妙にテンポが合わず。自分の作った曲では、まぼろちの「巨大女心の物語」のオープニング部分ぐらいかな。

「ちょっと心臓を縦にしたいから深呼吸しましょうかぁ」とかいろんな指示を受けつつ検査は進む。造影剤が血管を流れるときは、ちょっと暖い。つーか、カテーテルが血管を通るときは、ちょっとキュキュットな感じの音が聞こえる気がする。錯覚かもしれんが。

そんで、やはり何ごとも経験のようで、2回目の今回は痛さの予想も付いているし、やる内容の想像も付いているので、前回の10分の1ぐらいの緊張程度で過ごせた。

途中で医者から「萩原さん、これ、大丈夫だね。狭くなったりしてないよ」と言われ、ほっとしたところで検査は終了。「抜きますよー」と言われながらカテーテルを抜かれる。抜かれるときはちょっと押される感じで少し痛いけど、「ここで痛いのは終わりですからねー」とか言われて我慢我慢。

ステンターにもならずに済んで、よかったな。

処置室前で病室に戻るのを待っているとき、看護師さんたちの会話が聞こえる。

「なんか、片付けとか入れたら8時ぐらいになっちゃうんじゃない?」「うーん」

OLみたい、とか思う(いろいろ偏見)。

あと「幸せな寿退社をしたい」とか言ってた。「幸せな」という限定句が付いていることに思いをはせていたら担当の看護師さんが来てくれて部屋に戻してくれる。今回は治療をしていないのでナースステーションの奥の特別室ではなく元の部屋。だからコイバナは聞けませんでした。

そうそう、血管に問題がなかったので、次回予定されていた6ヶ月後の検査はしなくて良いことになった。よかったー♪

で、右手はカテ後(カテーテル後の専門用語)なので左手で夜ごはんを食べて寝る。つもりがなんか暑くて眠れず。前の日眠れなかったから眠いはずだが。

3時ごろ、眠れたようだったが、4時ごろ、寝てる間に点滴を外れさたのが痛くて目が覚める。針を抜かれたのが痛かったんではなく、テープのせいで毛が抜けたから痛かったんだけど。

そうそう、ちなみに今回は治療前はメールとかチェックしないことにした。なんか、気になっちゃったりしたらイヤだからね。

入院3日目

点滴も外されたので今回は3日目の採血があっても足からじゃないぞと思っていたが、治療をしなかったので採血はなかった。

最後に医者から前日の検査時に撮影したレントゲン映像を観ながら説明を受ける。今回は再度取りに来たりしなくて済むように、事前にレントゲン映像をCD-ROMに焼いてもらったりもした。DICOMビューワの話でしばし医者と盛り上がる。

で、説明を受けつつ、聞きたいことがあったので、質問してみる。

「心臓カテーテル、どうやって練習してるんですか?」

そしたら、やはり当然練習をしないでやるわけにはいかないので、シミュレータを使ったり、あと、豚で練習したりするらしい。それ以外にも、毎日ヒマがあったらカテーテル触ってみたり。そしてまだ経験が浅いときに患者さんに対してカテーテルをやるときは先輩が後ろで見るらしい。「そこもうちょい右」とか言って修正するんですね。自動車の教習所みたいなもんですよ、と言ってた。で、やっぱり徒弟制の世界で、結局どんだけ準備してるかが大事みたいな話も。時間を見つけてカテーテル触って準備してる人の場合は順番が回ってきても対応できるけど、準備もしないでボーっとしてる人は順番が来てもどうしようもない、結局チャンスというのは自分で作らないといけないみたいな話とか。

それから、前の治療ではバルーンを使って血管を広げたわけだけど、具体的にどう広がったのかも質問した。昔は、コレステロールが圧によってギューっとなって血管が広がってると思われていたそうだ。が、最近の説では、コレステロールの塊にバルーンが亀裂を作ることで、血流を確保しているという説が有力とのこと。実際に目で見れるわけではないから、やはり想像するしかないらしいが。で、亀裂ができたところはバルーンによって傷がついたような形になり、つまりそれは体にとっては異物が来たことになるから、それによって血管が膨らむんだそうだ(Positive Remodelingというとのこと)。

心臓カテーテル手術はこの30年の技術で、カテーテルが細くなったのも最近のことだそう。技術は日進月歩するから、ひょっとしたら5年10年先には、検査自体はCTで済ませられるようになるかもしれんと。「最初に心臓カテーテルやろうと思った人すごいですよね」みたいな話をしたら、やはり当時はすごく反対されたらしい。でも、昔は手術して体を開けてたのが、手首にちょっと傷が付くぐらいで大丈夫になったんだもんね、すごいよ。ちなみに今回は検査だけだったせいか、はたまた検査後に数時間右手を動かさないようにしたせいか、あまり右手も痛くなかった。

清算のとき、治療をしなかったから前回より安かったのだけど(前回は20万ちょっと、今回は6万ちょっと。ちなみに3割負担)、安かったせいで全額すぐに支払ってほしいという話になり(前回は一時金だけ払ってあとで残りを払った)、お金が足りなかったので外に下ろしに行ったりした。

最後、ナースステーションに手続きに行ったら、昨日の夜から僕の担当をしてた看護師さんがまだ働いてた。「夜勤だったんじゃないんですか?」と聞いたら、「まだ帰れないんですよー」とのこと。やはり大変な仕事である。

結論

魚を食うと良いようだ。

結論2

あなたのマスカラは、誰かを助けているかもしれません。