萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

タバコを止めた日

今日でタバコを止めてから14年になる。

いまはなき幡ヶ谷のマーミーズというバーで、Sくんといういまは中国地方に住んでいる友達の前で吸ったのが最後だ。

14年も経てばいろんなことが起こるものだ。

タバコをいつから吸ったかという話は置いておいて、ひどいときは1日8箱吸ったりして、でもやっぱり依存してるというのが嫌だったり、お金ももったいなかったり、あと、肺気腫は嫌だなあとか、そんなんで止めることにした。

「止めることにした」と言って止められるほど簡単な話ではなく、止めようとしては失敗というのを何度か繰り返し、たとえば旅行に行くときに「旅先にいつもの銘柄がなかったら困るから」と複数カートンつまり数十個買ったりしてて、そんな自分が情けなく、また、23時以降は自販機で買えなくなってからは手元のタバコが持つか不安になる自分が怖かったりして、最終的には「5日間でタバコを止める方法」みたいな本を読んでタバコを止められた。止めるための5日間の間に2〜3本吸ったりはしたから、冒頭のSくんの話は、少し嘘ではあるんだけど。

その本がなんというタイトルだったか思い出せず、文春新書だったような記憶もあるんだけど、とにかく、5日間我慢すれば止められるみたいな本だった。「できるだけストレスがかからないように仕事のない週末から始める」「油っこいものを食べると吸いたくなるから初日はフルーツだけで過ごす」「2〜3本吸っても気にしないで続ける」みたいな内容。

タバコを止めてから吸いたいと思ったことは一度もなく、むしろ「世の中にはこんなにいろんか匂いがあったのか!てか甲州街道臭い!」みたいになったり、「いつものお店」で座れなかった禁煙席からの眺めを楽しんだり、痰が絡まなくなったり、ほんと、良いことしかない。昔自分が吸ってたくせに、むしろそのせいか、いまはタバコの臭いがものすごく苦手だけど、「昔自分が吸ってたくせにそんなこと思うのは良くないな」とかは1ミリも思わず、単にタバコの臭いは嫌いですしタバコ税は取れるだけ取れば良いと思います。

今日は7:50に職場に着いて21:58に出た。22:00に建物自体が閉まってしまうから出ないといけないのだ。理不尽だと思う。泊まれたらラクなのに。でもその思いはきっと、タバコみたいなものなんでしょうね。

うまいこと喩えたつもりだったけど自分でも何を言いたいかよくわからないです。

ちなみに僕が吸ってたのは、キャメルのフィルターとセーラムピアニッシモ。チャコルフィルターが苦手だったんです。

今日の日記のタイトル、「カモメが飛んだ日」みたいでしょと言いたかったのだけど正解は「かもめが翔んだ日」だった。微妙に違った。タバコは「止める」ものか「辞める」ものか調べるところまではやったのに詰めが甘かった。「爪が甘かった」とは流石に間違えなかった。


、・カモメが翔んだ日 ・。・、