萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

静岡に行ってきたよ

帰省するついでに静岡に行った。実家は佐賀だから途中だし。

なんで行ったかってーと、しりあがり寿さんやら河井克夫さんやらタナカカツキさんやらが、漫画少年ドヴァイという展示をやってたから。

いま、実家に向かう新幹線の中でiPhoneを使って書いてるんで、以下は箇条書きで。

  • 展示会場が元小学校でその雰囲気が良かった
    • 特に理科室
  • すごく面白かったとまでは言わないけれど、途中下車して観たのは正解だった
    • つまり面白かった
  • 小ネタが多かったので全部は見れず流して観る感じになった
  • 意図的かどうかはわからないけれど、品とか串とかの漢字をページいっぱいに小学生の書き取りの宿題的な感じでやってた「百字漢字」が現代アートぽくてすごい好みだった
  • ちなみに小学生の作るようなものを5人の漫画家がインスタレーションにするという展示。多分
  • 「みんなで描こうゲルニカ」も良かった
  • ピンクと緑でペイントされた上履きも良かった。「荘子」「老子」って書いてあるのよね
  • 本物の小学生たちが考えた架空のマンガの表紙だけの絵が大量に飾ってあったのも楽しかった
  • 8・31(つまり夏休み最後の日)というタイトルの抽象画も好き
  • 「シートベルトをしめましょう」という交通安全ポスターはブラックで素敵だった

だいたいこんな感じでしょうか。わざわざ東京からこれだけのために静岡行くのはアレかもだけど、何かもうひとつふたつ用事をくっつけて行くのは全然アリだと思いますよ。たとえば、わさびフランク食べたりね。

まもなく、名古屋、名古屋。

追記。

時間がうまく設定できない。これ書いたのは15:05くらい。

石川さんのサイトができました

久しぶりの日記が人のサイトの宣伝てのも何か変な感じですが、たまに僕が展覧会情報を流してた版画家の石川丘子さんがサイトを作ったようです。

http://www.qco-taco.com/

サイト名は「石川丘子のHP」。直球ですね。

で、いま見たら誤植をひとつ見つけたので石川さんに教えてあげようと思います。みなさんがこの日記を見るころには直ってると良いですね。

東京都現代美術館に池田亮司の+/-を見に行ってきたよ

ソワカちゃんイベント後、朝7時ぐらいに就寝。で、昼に起きて清澄白河にある東京都現代美術館に、池田亮司の+/-を見に行ってきました。

池田亮司の音楽はわりと好きで、というよりむしろ、「すごいなー」という感じで、最初に聴いたときは確か「これがホントのチップチューンだ」と思った覚えがあります。サイン波とかノイズとかだけで音楽を作ってしまうところに。ただ、アウトプットは意外に踊れたりする感じで、実はそういうところが大事かなと思ったりはするのだけど(全部実験的にするんではなく、特に実験したい部分以外はポップさを残しておくみたいな)。

さておき、池田亮司展です。

入ってすぐの部屋に、なんでしょうね、コタツぐらいのサイズの金属の板が置いてあって(コタツっていうとイメージだいぶ違うけど)、そこにみっしりと小さい文字で数字が彫ってあるんですね。「ああ、ぽいなあ」と。全体的に、ぽいんだけど、かっこ良いんだよね。

ちなみにこの数字、なんだろうなあと思ってたんだけどよくよく見たらネイピア数でした。

続いて、デカい部屋に入ると、壁一面に池田亮司な映像が。つまり、白黒で、デジタルな感じで、みたいな。実際によく見ると、遺伝子情報の解析っぽい情報だったり、実際にそこに表示されてるオブジェクトの座標の情報だったり(つまりデバッグ出力)、ちょっと「笑」とか思ってしまったりもするんだけど、あの絵と音に包まれるのは快感でありました。なんかガキんちょもひとり飛び跳ねてて楽しかった。

あとは、サイン波を発するドデカいスピーカーが並べられてる部屋があり、で、このサイン波は微妙に周波数が違うので、うなりが発生してたりするのです。この部屋は靴を脱いで上がらねばならず、なぜかってーと床も壁も天井も真っ白だからなのですが、そのせいもあり、なんだか自分が(アート臭のある)映画の中にいるようでした。

しかし、僕もこないだネイピア数使って曲を作ったり、ちょっと前にはLRに振った少しだけ周波数が違うサイン波でうなりを生じさせてそれをビートとして使ってみたり、いろいろやってみてるんですけど、この違いはなんすかね。つーか知らないうちに影響を受けていたということでしょうか。

まあいいや。

で。

同時に開催されていた、トーキョーワンダーウォール公募2009ってのも見てきました。まあ公募展の展示なので、好きなのもあればよくわかんないのもあるわけですが。

でも、わりと「これいいな」と思ったのは、賞を取っていたかなあ。もちろん逆もあるから、あまりこの感想意味ないかもだけど。

賞をもらった作品は、pdfで見れます。平面作品がここで、立体がここ

一番好きだったのは、曽我彩華さんの「colors ‐2008.12.4」ってやつ(平面)。色がにじんだ感じがね(ま、結局こういうのが好き)。面白いなと思ったのは、石井麻理絵さんの「DECO EYES」(平面)。過剰にデコってる絵。ははは、と。

で、ちょっと「どうなんだろうなあ」と思ったのが、DIG&BURYさんの「Psychedelic garden」(立体)。会場の隅に鏡が貼ってあり、その前にスーパーボールでできたオブジェが置いてあって、鏡があるせいで実際には円周の1/4分しかないオブジェが、きちんとした立体に見えると。でもこのネタ、もうすでにあるよね?なんだっけかね、ちゃんと名前を覚えてないんなけど、同じような感じで砂が置いてあるやつ。たしかなぜ、これがアートなの?に載ってたと思うんだが・・・。

とか思いながら見ていたこの作品なんだけど、でも見てるとスーパーボールのどぎつい色が楽しくて、「ま、それはそれで良いよね」という気分になりましたと。

あ、そうそう、池田亮司ソワカちゃんも、「オレはこのネタわかるんだぜ」って言いたくなる感じが似てるなと思った。「わかりやすいわかりにくさ」というか。

以上です!

ロスコ展を見に川村記念美術館へ行ってきました

本当は昨日会社を休んで見に行くつもりだったんだけど(こらこら)、突然打ち合わせが入ってしまい行けなくなったので、今日行ってきました。twitterで「今日行こうかなー」と行ってたらデザイナーなお友達が「わたしもー」と言ったのでふたりで。

で。

ロスコだし、最終日前日だしということで、ちょっとは覚悟してたんだけど、送迎バスの混み方がハンパなかった・・・。乗車率は200%でしょうか。30分に1本しか出ないので、運転手さんも全員乗せたいらしく「できるだけ詰めて乗ってください」と言いながら、5分かけてみんなでがんばりました。

乗ってる時間は20分ちょいなので、そんなに辛くなかったけどね。

そんで本題のロスコの絵。

の前にいつものように印象派キュビズムレンブラントを流し見して主に抽象画を堪能。今回は僕の好きな金槌の立体もあったので嬉しかった(マン・レイという有名な人らしい)。

やっぱラインハート最高だよねー。

そしてロスコ展。

最初の方に展示してあるやつがあまりサイズが大きくないものばかりだったので、「あれ?」と思ってたらデカい部屋にどーんとありました。全部で何枚だろう。数えてないけど。ぐおーんとした感じですね。吸い込まれそう。ロスコの遺志なのか、キュレーターの趣味なのか、マネー的な問題か、それ以外の問題か、絵の色が似かよってたのがちょっと残念ではあったが、あそこに黄色いやつとか、青いやつとか入ってたら、たしかに変だったかもなー(見たかったけど)。デカい部屋のあとにあった、黒と灰色の絵がなかなか良かったな(朝日新聞のサイトに写真があった。つーか朝日新聞のサイトって、まだリンク禁止なんかな。まあいいや)。

個人的に面白かったのは、シーグラム壁画の模型図があったこと。レストランの模型なのかな。たぶん、もともと展示する予定だった場所の模型なんじゃないかなーとか思ったり。

あともうひとつ面白かったのは、壁に絵のタイトルが書いてあったんだけど、5点の絵が飾ってあった壁に、「左から、『無題』、『無題』、『無題』、『無題』、『無題』」って書いてあったこと。なんだそれ(笑)。もちろん制作年や所蔵している人の名前もあったから、情報ゼロではないんですが。

まあそんな感じで、混んでたけれど今回も楽しかった。ただ、14時の解説つき見学コースとぶつかって、それがちょっと辛かったけどね。

最後に関係ないけど、川村記念美術館の敷地内で妙に「撮ってー」という光線を出してた鳥の写真を載せておきます。

川村記念美術館にいた鳥

森美術館で「万華鏡の視覚」というのを見てきました

昨日、ヒルズで打ち合わせがあったので、その帰りについでに森美術館に行ってきました。サイトを見たら「万華鏡の視覚」というのをやっていて、写真が綺麗だったので。

メモとか取ってないんでアレですが、なんでしょう、現代のオプ・アートって感じでしょうか。オプ・アートっぽいストライプ模様が床全体に描かれて、そこに銀色のデカい球が置いてあったりした。

一番好きだったのは、展覧会概要のページにも小さく写真が載ってる、オラファー・エリアソンて人の「投影される君の歓迎」ってやつ。色の付いた透明な円盤がゆっくり回転してるんだけど、そこに光が当たってるんで、いろんな色が生まれては消えると。

あと、頭の位置ぐらいのところにミラーボールが大量に並んでる部屋があったんだけど、ミラーボールってモザイク効果あって面白かった。

で、肝心の「写真が綺麗だった」やつはカールステン・フラーって人の「Y」ってやつだったんだけど、これはあんまり面白くなかった。

帰り、ついでにと思い無料の展望台的なところに寄るつもりが、間違えてカポーが集う有料の所に入りかけ、「お前帰れ」的なことを丁寧な言葉で言われた。ごめん。でも無料のところも、僕と夕日とカポーとカポーだった。

ま、六本木に用事があったら、ついでに行く価値はあるかなと。1,500円です。