ソワカちゃんイベント後、朝7時ぐらいに就寝。で、昼に起きて清澄白河にある東京都現代美術館に、池田亮司の+/-を見に行ってきました。
池田亮司の音楽はわりと好きで、というよりむしろ、「すごいなー」という感じで、最初に聴いたときは確か「これがホントのチップチューンだ」と思った覚えがあります。サイン波とかノイズとかだけで音楽を作ってしまうところに。ただ、アウトプットは意外に踊れたりする感じで、実はそういうところが大事かなと思ったりはするのだけど(全部実験的にするんではなく、特に実験したい部分以外はポップさを残しておくみたいな)。
さておき、池田亮司展です。
入ってすぐの部屋に、なんでしょうね、コタツぐらいのサイズの金属の板が置いてあって(コタツっていうとイメージだいぶ違うけど)、そこにみっしりと小さい文字で数字が彫ってあるんですね。「ああ、ぽいなあ」と。全体的に、ぽいんだけど、かっこ良いんだよね。
ちなみにこの数字、なんだろうなあと思ってたんだけどよくよく見たらネイピア数でした。
続いて、デカい部屋に入ると、壁一面に池田亮司な映像が。つまり、白黒で、デジタルな感じで、みたいな。実際によく見ると、遺伝子情報の解析っぽい情報だったり、実際にそこに表示されてるオブジェクトの座標の情報だったり(つまりデバッグ出力)、ちょっと「笑」とか思ってしまったりもするんだけど、あの絵と音に包まれるのは快感でありました。なんかガキんちょもひとり飛び跳ねてて楽しかった。
あとは、サイン波を発するドデカいスピーカーが並べられてる部屋があり、で、このサイン波は微妙に周波数が違うので、うなりが発生してたりするのです。この部屋は靴を脱いで上がらねばならず、なぜかってーと床も壁も天井も真っ白だからなのですが、そのせいもあり、なんだか自分が(アート臭のある)映画の中にいるようでした。
しかし、僕もこないだネイピア数使って曲を作ったり、ちょっと前にはLRに振った少しだけ周波数が違うサイン波でうなりを生じさせてそれをビートとして使ってみたり、いろいろやってみてるんですけど、この違いはなんすかね。つーか知らないうちに影響を受けていたということでしょうか。
まあいいや。
で。
同時に開催されていた、トーキョーワンダーウォール公募2009ってのも見てきました。まあ公募展の展示なので、好きなのもあればよくわかんないのもあるわけですが。
でも、わりと「これいいな」と思ったのは、賞を取っていたかなあ。もちろん逆もあるから、あまりこの感想意味ないかもだけど。
賞をもらった作品は、pdfで見れます。平面作品がここで、立体がここ。
一番好きだったのは、曽我彩華さんの「colors ‐2008.12.4」ってやつ(平面)。色がにじんだ感じがね(ま、結局こういうのが好き)。面白いなと思ったのは、石井麻理絵さんの「DECO EYES」(平面)。過剰にデコってる絵。ははは、と。
で、ちょっと「どうなんだろうなあ」と思ったのが、DIG&BURYさんの「Psychedelic garden」(立体)。会場の隅に鏡が貼ってあり、その前にスーパーボールでできたオブジェが置いてあって、鏡があるせいで実際には円周の1/4分しかないオブジェが、きちんとした立体に見えると。でもこのネタ、もうすでにあるよね?なんだっけかね、ちゃんと名前を覚えてないんなけど、同じような感じで砂が置いてあるやつ。たしかなぜ、これがアートなの?に載ってたと思うんだが・・・。
とか思いながら見ていたこの作品なんだけど、でも見てるとスーパーボールのどぎつい色が楽しくて、「ま、それはそれで良いよね」という気分になりましたと。
あ、そうそう、池田亮司もソワカちゃんも、「オレはこのネタわかるんだぜ」って言いたくなる感じが似てるなと思った。「わかりやすいわかりにくさ」というか。
以上です!