萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

最後にやっちまったなあ的なアルバム

プログレの話をしますね。

プログレというのは1969年10月10日にKing Crimsonの"In The Court Of The Crimson King"が発売されて始まったわけですが(反論は認めません)、基本的に、複雑だったり、いろんなジャンルを取り込んでたり、曲が長かったり、歌詞が中2だったり、曲が長かったりするわけです。

In the Court of the Crimson King

In the Court of the Crimson King

でも時代というのは流れ、「そういうのちょっと重くない?」「てか死ねって感じじゃない?」みたいな、パンクやニューウェーブの時代がやってくるのです。Sex Pistolsとかね。

Never Mind The Bollocks, Here's The Sex Pistols

Never Mind The Bollocks, Here's The Sex Pistols

そうするとプログレ勢としても時代の中で生き残って行かなくてはならないわけで、なんかいろいろがんばるわけですよ。そして失敗するわけです。

今日はたまたま「ELPでも聴くかな〜」という流れになり、珍しく"Love Beach"なんか聴いてしまい、その全員あたま沸いてたとしか思えないジャケを見ながら、「でもつらかったんだよね?」などと思っていたのでした。

Love Beach

Love Beach

あとはGentle Giantの"Civilian"とか、Renaissanceの"Camera Camera"とかね。

Civilian

Civilian

Camera Camera

Camera Camera

ジャケもダサいし、音も「誰もお前らにそんなの求めてねえよ」って感じだし。自分らの良さを活かせてないというか。

ひとつ大事なお知らせとしては、この辺のアルバムって、「なかったこと」にされてんのか、Apple Musicとかのサブスクリプション型では、そもそも入ってなかったりすんのよね。何千万曲聴き放題とか言ってもそんなもんなんだよ若者たち。歴史は消されたりするのです。

さておき、僕はリアルタイムで聴いてたわけではないので、その変化、つまり「なにこのアルバム……」みたいな驚きを味わったわけではなく後付けで知ってるだけなので、リアルタイムに追いかけてたプログレファンの人たちの心痛や如何ばかりかと思うわけです。King Crimsonの"Discipline"も、最初の曲がアレなばっかりに、"Thrak"が出て再評価の機運が出てくるまでは、かなりひどい評価を受けてたと思うし(というか僕もそう思ってた)。

Discipline

Discipline

Thrak

Thrak

もちろん、中にはYesの"90125"(いわゆるロンリー・ハート)やGenesisの"Invisible Touch"みたいなこともあるわけで、人気商売って大変ですね。

90125

90125

Invisible Touch

Invisible Touch

ところで僕の大好きなGentle Giantが、プログレの中でも「玄人受け」みたいな立場にされちゃうのは、"Love Beach"にも勝るとも劣らないジャケの酷さにあると思うんですよね。

Gentle Giant

Gentle Giant

あとはデレクの野太い声ね。全曲ケリー・ミネアがボーカル取ってたら意外と違うことになってたかもなあ。

特にオチはありませんけど終わります。