そんなわけで先日行った五美展もしくは五美大展の感想を書きます。
いままでは「まずいかな」と思って写真は載せてなかった気がするけど、なんとなく「まあいいのかな撮影可だったし」ということで載せてますが、本人もしくは関係者の方に怒られたら秒で消すので言ってください。
さて。
今回もざっくり見たせいかそんなに時間はかからず全部見た。けど、行って帰るときに見覚えのない作品があったりして、しょせん僕の記憶力なんかそんなもん。
見た順番もすごい関係ありそうだけど、気になって写真に撮ったのは人数は以下。多摩美が好きみたいなのよね僕は。
多摩美 | 20 |
日芸 | 1 |
造形 | 4 |
女子美 | 5 |
武蔵美 | 6 |
いつもは「21世紀にもなって『無題』とか『Untitled』とかいうタイトル付けやがって」と、Untitledだけを集めたりしてたんだけどそれもやらずだった(以下は2010年のもの)。
ただ今回は『“ ”』とか『無』とか『Nothing』とか、そういうのがあって「ほう」と思った。
では、好きだったやつを5点。
多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻グループ1の上野真希さん『かさねる』
いわゆるプロジェクションマッピング。そんなに写実的ではない絵の上に、光だけを重ねてる。田舎にある道路の絵(?)でたまに車(と思われるもの)が通るんだけど、それも光だけが通り過ぎることで表現してる感じ。単純に自分がそういうのを見たことないだけなのかもしれないんだけど、こういう感性の重ね方をしているのを見たのが初めてだったこともあって、すごく素敵に見えた。ずっと見てられる感じ。
多摩美術大学美術学部彫刻学科の川﨑春希さん『「Art」「Art museum」』
展示室の中に小さな展示室というか美術館。最初はその仕掛けに気付かなくて、中にある作品のタイトルが『Untitled』だったし、「これだから最近の若いやつは……」とか思ったけど(思ってないけど)、よくよく見たら展示室自体が作品で(たぶん)、展示してある写真はその展示室を出たところにある、本来の展示室の搬入前の写真だった。なんだか、やられたなって感じ。「やられたな」って何様だ俺とは思うが。小さな展示室自体の写真を撮り忘れたのが残念。
東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻領域の高久秀美さん『直心』
遠目には単色にも見える複雑な暗い色彩の中に一筋の光という、言ったらフォンタナとかニューマンとかの系列なのかもしれないけれど、でもきっと違うんだろうけど、まあとにかくそんな感じ。好きなんだよねこういうの。上の方に展示してあったのでうまく撮れんかった。
武蔵野美術大学造形学部日本画学科の望月禅観さん『キューピー来迎図』
かわいいものとグロテスクなものの組み合わせみたいなことで、ありきたりなのかもしれない(特に美大の卒制的には「あるある」かもしれない。そして僕はあんまり好きではない)んだけど、なんかでも、独特の存在感あって良かった。「てか、なんでキューピー黒いんだよ」とか思ったりして。とか言いつつ自分の中で弥勒菩薩は黒いのでキューピーが黒いのが良かったのかも。
あとは名前と作品だけ2点。
女子美術大学大学院版画研究領域の村上英里さん『波間の少女』は、紙を重ねて奥行きを持たせた、ちょっとロリータ趣味の作品。好きかと言われると、すごい好きではないけど、「うまくやればデザフェスとかで売れそう」とか思った。
多摩美術大学美術研究科博士前期課程絵画専攻版画研究領域の加藤舞衣さん『wall』は、3枚のキャンバスからなる作品なんだけど、そのキャンバスの並べ方が好きだった。なんだその感想と我ながら思うけど、でもそういうのって大事だよなと。
あとは、有名アイドルと同姓同名の人がいて「いろいろ大変だろうな」と余計なこと思ったり、「ぴあの」さんて名前の人がいてすごいなと思ったりした。芸名というかアーティスト名なのかもしれないけど。
それにしてもやはり五美展は面白い。これだけの数の若い人の作品を一気に見れるのがもうなんともたまらん。以前のように、気に入った作品の作者のTwitterのアカウントを探して話しかけてみるとか、そういう気力はもうないけど、とか言いつつそのうちするかもしれないけど、とにかく、充実した休日を過ごせました。
面白かった作品、もっとたくさんあったけどとりあえずこの辺で。
サンキュー。