萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

フルタイム勤務

「ちょっと話聞いてほしいんだけどさ」
「どしたん?」
「今日フルタイム勤務したよ」
「あれ?前から週5×8時間で働いてなかったっけ?」
「いや、そうじゃなくて、今日は職場にいれる最初の時間から最後の時間までいたの」
「ああ、そういう意味でのフルタイムね」
「まずはいつもより1時間早く職場近くのマクドナルドに行くでしょ?ほら、そのマクドナルドって7時開店だから。でもそのためには家をいつもより1時間10分早く出ないといけないんだよね。乗る時間によって10分も変わるとかダイヤって不思議だね」
「めっちゃ喋るやん」
「で、職場が入ってる建物に入れるのが8時半だから8時25分くらいにマクドナルドを出るわけ。そんで12時から1時間の休憩を挟んで21時20分まで働いたら片付けて係の人にご挨拶して帰るの。そして21時半の電車に乗るのよ」
「21時20分まで仕事して21時半の電車に乗れるのすごいね」
「なんかでもそんな中途半端な時間に帰らなきゃいけないの嫌な感じだよね。こっちは若い頃から椅子で寝るの鍛えてんのに」
「話聞けよ」
「でも仕方ないかもね。もう僕も年だし、そんな時代でもないし」
「まあね、それはある」
「あ、そうだ。帰りの電車で読むの『あと十五秒で死ぬ』と『有限の中の無限』と『上司は思いつきでものを言う』のどれがいいと思う?『上司は思いつきでものを言う』は昼休みに読もうとしたけど職場がざわつくと嫌なんでやめたんだよね。そもそもそういう内容じゃないし。じゃあこれを読めばいいのかな昼休みに読めなかったってことで。でも『あと十五で死ぬ』も続きが気になるんだよなあ設定が面白いし。『有限の中の無限』はやめとこうかな働いたあとに読んでも頭が働かなさそう」
「急だな」
「ってなんだよ『働いたあと』に『働かなさそう』って。うける」
「天真爛漫か」
「じゃあ『あと十五秒で死ぬ』にするね。ありがとう!」
「はい。どういたしまして」

椅子で寝るやつ

「これは編集者だったころ。たぶん22歳くらい。注目してほしいのは、椅子は2個あれば寝れるという事実」
「椅子を数えるときは1脚2脚ですよ」