萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

『性犯罪被害にあうということ』

実際に被害に遭った人が書いた『性犯罪被害にあうということ (朝日文庫)』を読んだ。以下、「男性の被害者や女性の加害者もいる」みたいな話は置いておきます。

詳しくは言わないけど、いままで4人、レイプされたという話を聞いたことがある。ひとりは高校生のころ、もうひとりは大学生のころ、あとは社会人になってから。弁護士になるのを辞めたのは、このせいもある。性犯罪に関するサイトを読んだり、多少は他の人よりそういう情報に触れているつもりだったけど、この本を読んでとてもつらかったし、悔しい気持ちになった。

被害を受けた側からすれば、大きく分ければ僕も「敵」の側にいると思う。性欲はあるし、強い方かもしれないし、街を歩いてかわいい女の人を見てエロいことを考えたりもするし。被害に遭った人の力になりたいと思う気持ちがある反面、加害者と同じく女の人を性的な目で見てしまうことがある自分には「原罪」があるような気もしてしまう。性犯罪は性欲よりも支配欲とは言われるけれど(でも不用意に性欲から焦点をズラすのは間違ってるような気がする)。

「なぜレイプがいけないのか」という話題があったのは、そのことについて考えているのが自分だけではないことを知れて良かった。当然だけど肯定している訳ではない。

被害者が、被害を受けたことに対して、自分を責めてしまうというのが本当に嫌だ。