萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

世界を変えるデザイン展のレセプション的なものにお邪魔してきたよ

たぶんレセプション的なものではなくレセプションそのものなんだけど。

とりあえずこれは何の展示かといいますと。公式サイトから適当に引用すると・・・。

先進国におけるデザインは、世界総人口のほんの10%を対象にしているに過ぎません。これからのデザインは、その他90%の人びとのニーズに目を向け、彼らの生活水準を向上させ(略)

1日の平均収入が2ドル以下の発展途上国の人びとに対して、デザインができることは何か。

なんか面白そうではあるものの、「えー、啓蒙主義?」と思ったり(意味を誤解してる)、「ソトコト度が高かったらイヤだな」とか思ったり、少し不安な気持ちで出かけたのですが、これが面白かったです。

まず良かったのは、入口のところに図示されていた、たとえば世界各国の識字率や携帯電話の普及率。ビジュアライジング・データ ―Processingによる情報視覚化手法の好例がこんなところにって感じの、非常にクールな見せ方でした。カッコイイ。

で、肝心のプロダクトたち。

いろんなプロダクトが置いてあったのだけど、そのほとんどに値段が書いてあったのがまずは印象的だった。5ドル〜10ドルとか書いてあって、「へえ、けっこう安くできるんだね」とか思った瞬間、「あでも、1日を2ドルで暮らさないといけないんだった・・・」とか思ったり。

100ドルノートPCとして有名なXOの実物も置いてあって「おお!」てな感じ(このあたりで写真とか見れる)。

一番面白い商品だなと思ったのは、Adspecsという自分で度を変えられる眼鏡。

単純にデザインがかわいいと思ったのが、d-light Kiranという太陽光充電のLEDライト。

シュールだなあと思ったけど笑ってらんないのがインド(たぶん)のすごろく。良いコマには「みんなが学校に行って勉強する」とか「健康に暮らせる」とか。悪いコマには「重い荷物を運ぶ仕事をした」とか「背骨が曲がってしまった」とか、あと、「危険な溶接工場の仕事をした」とか。淡々としててリアルっぽいのが怖い・・・。

他にも、殺虫剤が織り込まれた蚊帳とか、太陽光で料理するための装置とか、水を浄化するストロー的なものとか、面白いものがたくさんでした。

だからみんなも見るといいと思いまーす。

あ、ソトコト度は高くなかったです(ソトコト好きなひとゴメン)。

追記。

で、日記書く前にあえて見るのやめとこうと思ったDKの書評を読んでみた。ああ、なるほど。でもたぶん、「魚のとり方を教える」的なことなのではないのかなあ。

しかし、これらのデザイン、よく見ると、残り90%の人々には作れない要素が必ずどこかにあるのだ。

とあるけど、とりあえず10%の人たちからの提案としてはこれで、そんでもって、あとは90%の人がそれを参考にしながら作ったり考えたりした方が良いんではないだろうか。10%の人がそれをできると思う方が傲慢な気が。あと、ある程度キャッチーにして、それこそソトコトな人(ごめん)の目に触れたりした方が、トータル的には良かったりしてとか思ったりも。

ま、よくわからんけどね(あえて結論を出さないようにするスタンスということで)。