萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

芸祭(美大の学祭)をハシゴしてきました

Twitterでフォローしてる人に武蔵美(武蔵野美術大学)の人がいて、その人が芸祭のことをつぶやいてたので行ってみることにした。なんか面白そうだったし。ちなみにTwitterでフォローしてる武蔵美の人については、その人の本名とか学科とか全然知らないので、今日もその人の作品を見れたかどうかは知らない。あと、たしか多摩美(多摩美術大学)も同じような場所だったっけかと思ったので多摩美もハシゴ。

まず多摩美に行ったんだけど、その前に橋本駅(多摩美の最寄り駅)のサティでセルフレジ体験。店員さんがレジを打ってくれるんじゃなくて自分でバーコードリーダーに商品をかざして計算するのです。ちょい緊張したし、最初やり方わからなくて店員さんに質問したりしたけど、一応できた。IT化に伴う顧客の従業員化の流れとしては良いのではないでしょうか(と、なんとなく書いてみた)。

さて多摩美。バス停に結構人が並んでいて最初のバスには乗れず。2台目のバスで辿りついた多摩美は、なんだか広くて綺麗でびっくりした。芸祭とかいうから、すごい芸術が爆発してる感じかと思ったら、そんなでもなかった。わりに普通の学祭の感じ。でも、小さいアート作品とかを売ってる人がたくさん道にいて、美大感はあった。

どこを見るか特に決めもせず、あとパンフも面倒だからちゃんと読まずにぷらぷらと歩く。で、目についた展示を適当に見る。

写真を撮っても大丈夫そうだったので、以下、気に入ったものをいくつか載せときます。載せちゃダメだったら言ってください。

佐藤真実さんの「Leciel et la mer」の中のひとつ。線で描かれた抽象画。写真で撮っても、何のことやらわからんと思うが。あと、携帯で撮ったんで、画質もアレだけど。でも、やっぱこういうのは好きだなあと思いました。

保谷さゆりさん「みんないいこ」。みんないいこだなって思いました。あと、なんでこの色に分けたんだろうとか思った。

河野千種さん「アメノチハレ」。写真だとわかりにくいと思うけれどガラスなのねこれ。固いはずなのにやわらかそうで良かった。ガラスだから当たり前だけど、透明感もあって(でもガラスで作ったからって透明感が出るとは限らないと思う)。

大木詩織さん「2次元立体」。他の作品も写ってしまってるけれど、針金(たぶん)で作られた立体。いろんな人たちが並んでるうしろに、座ってる人がひとり。立体なので、周囲を見て歩くんだけど、そんときの線の入り交じり方が好きだった。

さて、実は多摩美に到着直後、偶然多摩美卒業生の友達からメールが。なので「いま多摩美の学祭来てるんだよ」とか返事したら図書館がスゴイとのお話。ので、最後に寄ってみた。

まず外観。

残念ながら今日は休館日だったらしく、図書館自体には入れなかったけれど、建物の中には入ることができて、で、床が微妙に斜めになってるのが「うおう」という感じで素敵だった。坂道に建ってるんだけど、あえて坂のママにしてるんでしょうね。

で、入れなかった図書館スペースは以下。

なんかキレイでしたよ。

以上、多摩美

続いて武蔵美へ。

これまたバスで行くのだけど多摩美よりもバスに揺られる時間が長かった。20分ぐらい。

そんで着いた武蔵美の芸祭は、多摩美よりも学祭な感じだった。よく考えたら学祭というものにあまり行ったことがないので想像も入るんだけど、なんというか、模擬店が多い感じというでしょうか。食べ物の匂いが食欲をそそりました。

あと、武蔵美多摩美と同様、適当に見て歩いたから偶然だとは思うんだけど、多摩美よりも武蔵美の方がポップな感じがした。多摩美の方が、ファインアートに近い感じ。好き嫌いでいうと多摩美で見たやつの方が好きだったけど、武蔵美の方がお金にはなりそうな気がした(笑)。

こちらも、いくつか気に入ったものを。

草野明日香さん「Permeate 3」。写真のせいで質感がまったく出てませんがシルクスクリーンらしい。なんというか、能天気なロスコって感じで楽しかった。数点同様の作品があったうちのひとつ。

内堀麻美さん「MONO MANE」。名前のメモ用に撮った写真がブレてたんで名前間違ってるかも。さておき、使いかけの消しゴム(もしくは、使いかけの消しゴムのように見える作品)が並べられた作品。意味はよくわかんないけど、なんかかわいくて好きだった。キュートでポップな感じ。

渡部学さんの「MANABU TOY」シリーズのひとつ、「イシバシ ver.石もどき」。これもメモの写真ブレてたんで作品名とか間違えてたらごめんなさい。知育玩具のフリをしたアート作品(だと僕は捉えた)。これは石橋の構造をわかりやすく示したもの。これもかわいいなと思ったので。

片桐春香さんと小塚萌美さんの「寄生ガイネン」から2点。こちらは部屋が暗かったせいで名前のメモの写真から名前が読み取れなかったけれど、作品名で検索したら今回の芸祭のサイトにこの作品のページが見つかった。「Untitled」とかいう作品じゃなくて良かった。

さておき、僕らがいつも見なれてるモノは、見方を変えると別のモノになりませんか的な作品(たぶん)。特にCampusのノートの方は、写真ではわからないと思うけれど、ロゴの上を糸(?)で塗って(?)あるんですね。「?」ばっかりだけど。

と、だいたいこんな感じでしょうか。

なんか「写真ではわからないけど」というのが我ながら多かったんだけど、やっぱり、こういうのは生で見るのが良いってことでしょうね。

そんで今回初めて芸祭、つまり美大の学祭に行って一番思ったのは、ええと、うまく言えないので誤解される気もするけれどあえて書くと、「美術を勉強するのに、こんなに大きくて広い場所と建物があるなんて!」ということでした。いままで話には美大の存在を聞いたことがあり、美大卒のお友達やら知り合いやらも何人かいるわけですが、実際に目にしてみると、「こんなにたくさんの人が美術を勉強してるのか!」というのが、かなり僕としては驚きでした。元々美術が嫌いで、高校生になって一番嬉しかったのは美術と書道の授業がなくなったことだったので、その美術を勉強するためのこんな立派な場所があるということが、新鮮に感じたわけですよ。自分が東大という、ある意味「実利的な」大学に行ったからそう思ったのかもしれん。まあ、美大だとイラストレーターとか漫画家とかの道もあるわけで、東大で印哲に行っちゃうよりはよほど実利あるとは思うけれどね。えへへ。

とにかく、学祭、行って良かったなという話でした。