萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

この10日ぐらいで見たりしたもの

現代児童合唱《唱楽?》

現代の音楽展2009というやつのひとつ。その中の児童合唱。詳しくはチラシを見てください。

で、わりと前から児童合唱というのは好きなんですね。清涼感みたいなのがあって。あと、自意識も、あるんだろうけどそんなに過剰じゃない気がして。昔テレビで児童合唱の優勝校の放送か何かを見たときに、「ほ、ほ、ほーたるこい」っつーのを、横に並んだ子たちがちょっとづつ隣の子より遅れて歌ってて、つまり人力ディレイをやってて、「なんだこりゃー」と思ったのもある。

そんなわけで見に行ったら、児童というから子供ばかりかと思ったら中学生とか高校生とかもいて児童じゃないじゃんとか思った。別に良いといえば良いのだが、演技付きの歌とかあって、そこで小さい子ならそのまま通用する演技が、ちょっとお姉さんがやるとなんつーかお金のにおいがしてくるのは僕が変態だからだろうか。

NHK児童合唱団のはわりと良かった。後半、「子音のみ」的な、「いまさらなアヴァンギャルドさ」を見せられたりして、ちょいと「うーん」とか思ったりはしたが。もうひとつの多治見少年少女合唱団、最後の曲がひどかった。子供たちが悪いわけではないんだが。なんか、アインシュタインの言葉を歌にしましたみたいなやつで、ようするに「名言」を、子供に歌わせるわけ。そのなんつーか教養くささもムカつくし、上から目線もイラつくし、「良い言葉を後世に」みたいなのもどうかと思うし、それよりなにより、はっぴいえんどから何年たってんだいまは21世紀だろというのに「○○な〜のでーすぅ〜♪」みたいな言葉の載せ方はなんだろうなあ。ほんと、曲の途中で帰ろうかと思ったけどそんなことしたら歌ってる子供はびっくりしちゃうだろうと思ったからやめた。同じく、曲おわりで「さすがにこの曲はブーイングしないとだめなんじゃないか」と思ったけど、子供がかわいそうなのでやめた。

そうそう。

開場時間に行ったらもう混んでたので焦ったが、よく考えたら児童合唱は親が見にくるから混むのでした。

禅 ZEN

公式サイトはwww.zen.shなんだけど、これを見るとつい実行したくなるのは僕だけじゃないはず(UNIXギャグ)。でもなんでセントヘレナ島ドメインなんだろうなあ。まあ、たしかにzenでいまさらドメインは取れんと思うが、よくやるように、zen-movie.jpとかでよかった気もする(と思ったらこれももう取られてた)。

さておき、内容は、の前に客層が年配の夫婦中心で面白かった。年配の夫婦と、あとはソロで来てるアートとか詳しそうな人。

内容はというと、「作ってみたら1時間にしかならなかったので伸ばしてみたらやっぱり薄くなってしまって上の方の人が「もっと派手にわかりやすくならんのかね」とか言ったもんだから恋の話とか変なCGとか入れてみたところなんだか謎な映画になった」という感じ。ヘボすぎならヘボすぎで笑えるがそうでもなく、ちゃんと作ってるところはちゃんと作ってるのが逆に救えない。そして、眼横鼻直とか、入れなきゃいけないエピソードが唐突に入ってしまってる感じ。しかしね、道元が悟りを開いたときに蓮の花に乗って空に飛んでいくCG、事前に聞いてたけどやっぱり笑ったよ。

しかしなー。これ道元の話だから完全に曹洞宗話で、そのせいか公案(いわゆる禅問答)とか一切出てこないし、臨済宗の人的にはどうなんすかね。ソワカちゃん的にいうと「宗派はいろいろあるけど 元はゴータマ・シッタルダ」というところでしょうか。

ところで、と最初の話に戻るとナイジェリアってドメインがngなんだよね。www.shoppi.ngとかでまた争奪戦になるんでしょうか。もうそんな時代でもないか?

テオ・ヤンセン

禅は知り合いの女子と観に行ったのだけど、その女子がテオ・ヤンセン展が見たかったらしく、禅の後は日比谷へ移動。公式サイトを3秒ぐらい見ただけの知識で行ったのですが、まあ、正直、そんなに面白くなかったかな。廃品っぽいパイプとかペットボトルとかを組み合わせて、まるで生物のようなものを作ったと。なんか知らんのだが、CMに使われたんですかね。それで有名みたいで。わりとカップルで来てる客が多かったな。

そんで、体験型というんですかね、実際にオブジェを手で押して動かすことができるようになっていたのでその列に並んでみた。前のカップルがえらいラブラブで笑った。というか、最近ラブラブ過ぎるカップルを見ると「ここでセックスしないでね」と声をかけそうになる自分が怖い。

さておき自分の番になり、オブジェを転がしていたのだが、オブジェ担当の女子がかわいかったので、オブジェを転がしながら「何時ごろからやってるんですか?」と話しかけてみたところ、そういうことを聞く人はあまりいないようで一瞬きょとんとしたあと、「朝からずっとやってるんですよー、結構疲れます。でも、だんだんこいつが(とオブジェを指す)かわいく見えてきました」とか言ってた。つまり、最初はキモかったということだろうか。まあいいけど。

一緒に行った女子に「何話してたんですか?」と聞かれたので上記のことを言ったら「何聞いてるんですか」と爆笑された。

ちなみに書き忘れてたけどなんでそんなに面白くないと思ったかというと、アートに「意味」が付いてるのがあまり好きではなくて、「廃品」とか「新しい生命の形」みたいなのが嫌だったんです、僕。あと、本来は浜辺に置かれるオブジェらしく、じゃあ浜辺で見た方がいいじゃんとか思ったのもある。最悪、砂ぐらい敷けばいいのに、と。

坊主バー

禅を見た後はやっぱり、ということで坊主バーへ。何度か行ってる素敵なバー。以前、仏教用語についての記事を書いたときにもお世話になったりしたところ。

で、行ってみたら禅のポスターが置いてあったので、「いま禅を見てきたんすよー」とか言いながら話がわりと盛り上がる。この日のバーテンさんは浄土真宗の坊さん。浄土真宗キリスト教が似てると言われるけど全然違うという話とか、空(「そら」じゃなくて「くう」の方)の話とかした。話が面白い人だった。まあ、坊主の説教はだいたい面白いんですけどね。

なんか興が乗ったのでiPodに入ってるソワカちゃんのビデオを無理矢理現役の坊主に見てもらったりしてしまう。坊さんは、ちょっと困りながらもそこは客商売だから「面白いっすねー」と言っていた。申し訳なかった。

女殺油地獄

近松門左衛門原作の文楽

体調が悪くなったので行けなかった。

この話って、なんかまったく共感する場所がない話だと思うのだけど(詳しくはWikipediaとかどうぞ)、でも実際観ると違うかなと思ったので見たかったのだよなー。

かなしい出来事だった。