萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

若おかみは小学生

こないだ図書館に行ったとき、なんとなく、予約で取り置きされてる本をの棚を見てたんですね。わりとここに置いてある本を、タイトルで気に入って借りたりするもんで。やっぱり予約されてる本ってのは、誰かが面白いと判断した本なわけで、面白い確率が高いかなと。

で、そんな棚に「若おかみは小学生」って本があって、「なんだそりゃ(笑)」と思ってその場は帰ったんだけど、帰る途中の道でちょっと気になったんで携帯で図書館の予約状況を見たところ、なんと、最新刊の若おかみは小学生!PART11 花の湯温泉ストーリー (講談社青い鳥文庫)は、杉並区の11軒の図書館に本があり(ところで図書館は1軒2軒と数えて良いのでしょうか?)、予約待ちが33人。ベストセラーだと100人待ちだったりもするので、それからすると飛びぬけて多くはないけれど、ターゲットとしてはきっと小学生向けの本だろうし、いわばニッチな本なわけで、それでこの待ち人数はすごいなと。というわけでちょっと調べてみたところ、Amazonのレビューが、

5つ星のうち 5.0 めっちゃおすすめ!, 2005/2/5
By ゆきこ (大阪) - レビューをすべて見る
私がこの本にであったのは近くの本屋に行ったときです。絵が可愛いので買ってみたらすごくおもしろかったです。だから私、全巻持ってます。1日ぐらいで読み終わりました。このまえ友達にすすめると面白いって言ってくれてうれしかった。そのほか男子二人にすすめるとまたまたおもしろといってくれました だからみんなも読んでみて!

という、なんとも微笑ましいことになっていたので、「これはきっと最近の児童に人気の本に違いない」と踏んで読んで見ることにしました。

で、小学生向けの本なので、あっと言うまに読めるんだけど、これがなかなか面白かった。主人公は小学6年生の女の子で、両親を交通事故で失う。そのため、祖母がやってる旅館に引き取られるのだけど、そこには何故か主人公の子にだけ見える幽霊がいて、この幽霊のチャチャに答えてる声をみんなに誤解されて、若おかみとして修行することになってしまう、みたいな話。サイドストーリーとして、「がんばるのってカッコわるい」みたいな子がいて、その子が主人公の奮闘ぶりを見て心変わりする、なんて話もある。ちょっと今風なのかな?あと、やっぱり敵役の金持ちの女の子がいるんだけど、その子はピンクのふりふりの服を着てるもんで、「ピンふり」って呼ばれてました。

なかなか面白かったので、パート2、パート3と、読んで行きたいと思います。だからみんなも読んでみて!

でもなあ、ちょっと問題があるにはあって、Amazonでこの本のこと調べようと思い、検索窓に「若おかみ」と入れたところでイヤな予感がしたのだけど、案の定、ヒットしたのは「秘湯めぐり Rape.1「若女将、拉致る」 アダルトアニメ」とか、「全裸若女将 扇まや」とかのエロ物件。まあ仕方ないといえば仕方ないけど、編集の人も作者も、ここまでは想像できなかったのかもねえ。全部が並列だもんね。でも、いろいろ問題になってるんだから、検索結果ではデフォルトでアダルト物件を弾くようにして、オプトインな感じで、エロものが出るようにすれば良いのに。ま、エロは商売上大きいだろうから、難しいか。

が、しかしです。

同じく図書館で検索したら、「若女将(わかおかみ)混浴日記」ってのが出てきたのにはびっくりした。内容まではわからなかったのでAmazonで調べたら、

あたし、温泉旅館の若女将なんです。まだ新婚なのに、主人たらスキーで怪我をして不能になっちゃって。女ざかりのツヤツヤと白くてムッチリとした肉体をもてあましているんです。深夜、温泉に入ってあの部分をいじっていると、黒人野球選手が、手伝いましょうって近づいてきた。あたしったら…。好評オリジナル文庫シリーズ第三弾。

とのこと。って。えー。としょかーん!まあ、検索にヒットしただけで、未所蔵みたいだからアレだけど、リクエストというのができるので、この本、図書館で借りれるんだよね・・・。でも、万が一ミスでリストに載ってるだけで、実は借りれない本で、図書館のカウンターで「お客様(図書館では僕らのことをお客様と言います)のご予約されたこの本は、先日の会議で、ちょっと図書館で貸し出すのはどうかという話になりまして」とか言われたら恥ずかしいね。

そんで、気になった僕は、著者名であるところの「宇能鴻一郎」で検索をかけてみたんだけど、「蜜さぐり」という本がヒット。うーん。くらくら。説明される前に99%でアダルト物件だなとはわかったんだけど、一応Amazonで調べてみたら、さっきの混浴日記とは違い、アダルト商品である旨の警告が。で、気になる内容はといいますと・・・。

銀座の好色ママが繰り広げるファンタスチック・エロチカ。

うーん、気になる。なんだ、ファンタスチック・エロチカって。そして、こんなバリバリの本が図書館で借りられるということに、杉並区民として驚く。いや、別に「税金でそんなもん買いやがって!」とは1ミリも思わないし、ある意味、多様性があって良いのかなという気はするんだが、これを図書館で借りる勇気はないな。つーか、「若女将(わかおかみ)混浴日記」と「若おかみは小学生」を同時に借りたら、前者の影響で後者はまるで、児童ポルノみたいですね。

図書館も、なかなかやるなあ。