萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

お泊まり美術館と選挙カーとMCR

珍しく忙しい感じなので、あまり大きな声で言うと怒られそうなのだけど、昨日、お泊まりで美術館に行ってきました。以前抽象画の本を読んだときに好きになったラインハートって人がいるのだけど、その人の作品を国内で見れないか調べたとき、千葉の佐倉にある川村記念美術館ってところにあることが判明したのです。が、そのときはちょうどリニューアル工事中で休館で。それが昨日、リニューアルオープンしたのですよ。で、これだけだと、まあ千葉だし日帰りもできるなって感じだったのだけど、ちょいと事情があり、選挙カーを見たかったのですな、僕は。そんでたまたま選挙なサイトで「近いところ(時間も場所)で選挙とかやってないかなー」と探したところ、同じく昨日、千葉は栄町にて、栄町長選挙と栄町議会議員選挙の最終日だということがわかったので、こういう偶然を大事にしたい僕としては、これはもう行くしかないと思ったわけであります。

で、まずは川村記念美術館。たまたま着いた時間に、1日に1回の無料ガイドツアーが行われるというので(毎日14時から)、こういう偶然を大事にしたい僕としては(2回目)、参加してみました。が、僕のお目当てである抽象画については、あまり時間を割いてくれず、僕の目的には叶わない感じだった。でもレンブラントとかピカソとかモネとかの説明は丁寧にやってたんで、そういうのに興味ある人にとっては良いと思う。あと、抽象画についても、川村記念美術館の目玉であるところのロスコやらニューマンについてはわりとちゃんと解説があったんだけど、これも僕の聞きたいたぐいの解説ではなかったという次第。

ロスコは、ロスコ・ルームがなくなってたらどうしようと思ったら、幸いにそんなことはなく、光量を落とした部屋にロスコのデカい絵だけが7点飾ってあり、なかなか堪能できた。ガイドツアーで回ってたときは人がたくさんいて、ロスコの絵の前にたくさんの人がいるという図もなんだか面白かったので良かったんだけど、ガイドツアー後にひとりでロスコ・ルームに行ったら誰も人がいなくて、ひとりでロスコ・ルームを堪能できた。素敵・・・。惜しむらくは、部屋の中央にソファーがあり、まあこれは座ってみれるようにということなんだけど、そのせいで、「部屋の中央に立って360度くるくる回ってひとりでロスコ走馬灯」ができなかったのは残念。ちなみに絵の前の柵も、かなり目立たないような作りにしてあって、すごく配慮を感じる。が、目立たなすぎて何人もの人が柵を越えてしまい、そのたびに係の人が注意してて大変そうだった。そのうち無骨な柵ができるかもなので、早めに見ると良いかも。

続いてニューマン・ルーム。横6m×縦2mの巨大な作品が一点どーんと飾ってある。ニューマンは好きなんで嬉しかったのだけど、赤い色を両端で区切っている白い線(ジップとかいうらしい)が、壁の白となじみすぎてしまい、なんか、効果が薄れてるような気がした。まあ、かといって、壁が黒だったらどうなのとか、いろいろありますが。こちらもガイドツアー後にひとりで再度訪問したら他に誰もいなかったので、横から眺めたり、絵の前に正座して下から眺めたりしました。本当は、寝っころがって、下から眺めたりしたかったんだけど、さすがにこれは怒られそうでやめた。小心者だ。

そんでそんで。

ガイドツアーのとき、ニューマン・ルームの次の部屋に入ってふと右を見たらラインハートの絵が。ばったり、という感じだったこともあり、思わずにやけてしまった。そして、やっぱり本物は、ものすごく素敵だった。素敵すぎて、鼻血出るかと思った。黒い正方形。かすかに9分割されてる。いやもう、ほんとさいこうです。

あとは、思いがけずステラの作品がたくさんあって嬉しかったり、ポロックはやっぱりよくわからんと思ったり、マレーヴィチの有名なやつ(たぶん)は黒一色じゃないことを発見して楽しくなったり、カンディンスキーはどうもまだ意味があってヤだなあと思ったり、ルイスって人(たぶん)の絵が想像以上にデカくて笑ったりした。ああ、あと「藤田の白」は素敵な白だった。と思うんだけど、あれが「藤田の白」じゃないのかなあ。藤田嗣治て人。

さて、そんな感じで抽象画を堪能したあとは、一旦ホテルに行き、時間を見計らって安食駅へ。「あじき」って読むらしい。難読。何の時間を見計らったのかというと、19時ぐらいに着きたかったわけ。選挙カーって、20時までしか使えないはずだから。で、安食に向かったは良いものの、「本当に選挙カーいるかな」とか「選挙カー走ってるとしても安食駅前にいるかな」とか思ってたら、改札をくぐると聞こえてきたのは候補者の名前を叫ぶウグイス嬢の声。ああ、本当にやってたと、これまた顔がニヤけました。というか、「○○を男にしてください!」っていう絶叫も聞けて、「つーかまだこんなこというんだ」と思ったり、「『まだ』っていう感想が変なのかもしれん」と思ったり、いろいろだった。駅前で人待ち顔で立ってたオレンジの男は僕でした。関係者の人たち、僕にまで「よろしくお願いします」とか言ってもらってすみませんでした。

そんでもって今日。MCRって劇団の芝居を見に。単純にここの作品が好きだったこともあるし、上田楓子さんという役者さんがカッコ良いというのもあるし、あと、高橋優子さんという役者さんがツボで個人的に「優子タンかわいい(はあと)」とか思ってるんで、今回の舞台は3つの話が別々に繰り広げられるという話で3ステージも見ると1日つぶれるなとは思ったけれど、見に行くことにした。ちなみにチケット取るとき、関係者の方にチケットがまだあるか聞いたところ、「まだある。優子タンは『椎名』の回がたぶん一番出番が多いからそれを見るのが良いと思われる」的なアドバイスを頂きました。配慮どうもです。オレンジ色の服ばかり来てると知り合いがオレンジ色のハンカチくれたり、優子タンかわいいとか言ってると優子タン情報が手に入ったり、「与えよ、さらば与えられん」って感じでしょうか(それにしては公演後に優子タンを紹介してもらえなかったな←何様?)。

とかいう話はどうでも良いんだけど(ほんとうは良くないけど)、舞台はとても面白くて、3パターン全部見て良かったなと思った。舞台と舞台の間に下北沢440のランチタイムに行ってみたら結構雰囲気良くてそれも発見だったし(ただし隣の客がチューしてたのは参った)。

そんな感じで遊んでしまった土日でしたが、明日からは、心を入れ替えて頑張ろうと思います。

あ、書き忘れた。

今日の芝居の受付を、高校のときの演劇関係の知り合いがやってた。会うのはたぶん十数年ぶり。こういう偶然は大事にしたい僕としては(3回目)もちろん声をかけましたが、高校のときから容貌が随分変わってしまったらしく、名前を言っても「きょとん」とされたのはちょっと切なかったな。やっぱり、再度「2日に1食」やるべきでしょうか。でもなあ、あのときのローテーションの一角の松屋が、いま改装中で使えないんだよなあ。クイックガストも、なんだか値上げしちゃって、500円では野菜付きの定食を食えなくなってしもうたし。

とか言い訳してるといつまで経っても始められないことは、禁煙するのに随分時間がかかった僕は、もちろん知っております。

えーと、まとまりないですが、舞台がハネたあと、上田さんについ「お疲れサマンサ」と言ってしまってスルーされた自分が悲しかったです。