萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

最近読んだ本

鈴木丹士郎/江戸の声―話されていた言葉を聴く (江戸東京ライブラリー)

江戸時代。将軍も自分のこと「おれ」って言ってたらしい。もちろん、身分社会だから、相手によっていろいろ言い方違ったみたいだけど。

いろいろな言葉が載ってたのだけど、「似指」と書いて「ちんちん」と読むというのが新鮮でした。

岡田斗司夫/「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)

世界征服の目的やタイプ別征服者像など、いろいろ細かく世界征服についてシミュレートしながら、最後は階級論と階層論に持っていくと。わりと下らなくて面白かった。

ロバート・アーリック/トンデモ科学の見破りかた -もしかしたら本当かもしれない9つの奇説

タキオンの話が面白かった。いままでは「タキオンはトンデモ。以上」みたいなのしか読んだことなかった気がするけど、わりと丹念に解説してあったので。

リチャード・オズボーン/東洋思想 イラスト版 (FOR BEGINNERS)

西洋人が書いた東洋思想の本を翻訳した本を読むという、何重にか屈折した形の読書。西洋人が書いてるので、「これはスピノザと似てる」とか、そういうたとえが多くて面白かった。あんまりよくわからなかったけど。

内容自体は、東洋思想というかなり範囲の大きな物事を扱っているので、かなりつまみ食い的。たとえば、日本の仏教は道元ぐらいしか出てこない。まあ、仕方ないと思うが。

いろいろ興味持ったときに、目安的に読むと良さそう?

ちなみにFOR BEGINNERSは好き。マルクスとか相対性理論とか民法とか、中学生のとき読んでた。マセガキだったからね。

高田明和/自分でもユーウツになる「その性格」を変える (講談社プラスアルファ新書)

講談社+α文庫なので、ちょっと気をつけて読まないといかん。

で、どんな内容だったかあまり覚えてなかったりする。よくないとされる性格の改善方法を、医学的な知識を交えながら紹介していく話だったような気がする。

いくつか面白かったことをメモってたんだけど、飽食の時代とか言われますが、20年前より8パーセントもカロリー摂取が減ってるんだってさ。砂糖は半分になってるらしい。

あと、井上陽水の「傘がない」って、ノンポリを歌った歌だったんだね。自殺者が増えたことより、君に会いに行くための傘がない、というわけで。

しりあがり寿, 渡辺佳子/ここ7年くらいの女のヒトを描いたマンガ

その名の通り。マンガ+エッセイみたいな。懐かしい感じで面白かった。と書きながら、あまり詳しくは覚えてなかったりする。

島田裕巳/創価学会 (新潮新書)

まあアレかもしれないので詳しくは書きませんが、いろいろ「なるほど」と思える部分もあって面白かった。なるべく中立な立場で書こうとしている感じ。まあ、それぞれの立場の人から見ると、それこそが、中立じゃなく見えるとは思うけど。

浦出善文/英語屋さん ―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半 (集英社新書)

これまたタイトル通りの本。ビジネスレターの話だったと思うけれど、なるべくyouを主語として書いた方が良いとか、できるだけ肯定的な表現を使った方が良いとか。あと、英語を上達するには、自分の話したいことや話す必要のあることに限って教材を選び、それを集中的に練習するのが良いと。気の利いた英語の言い回しをひとつ、ふたつ知っているかどうかなど、所詮は末節の問題に過ぎない、とも書いてあった。

しりあがり寿/ゲバラちえ子の革命的日常

一応書いとくと、名前の元ネタは、チェ・ゲバラね。なんかこれが婦人公論に載ってたというのが面白いと思った。あと、最後、やっぱりサラリーマン・マンガになってしまったのも(笑)。

しりあがり寿/地球防衛家のヒトビト 3

新聞4コマを後でまとめて読むのって、「ああ、そんなことがあったなあ」と、意外と楽しい。

茂木健一郎, 江村哲二/音楽を「考える」 (ちくまプリマー新書)

ディズニーがストラヴィンスキーに失礼だった話が書いてあって、ストラヴィン好きの僕としては「なに!」という感じ。あとは、人間と猿の脳って、視覚が占める部分の動きはほとんど同じだけど聴覚野は結構違うって話とか、西洋音楽に対する楽譜の重要性とかが面白かったかな。

自分のメモに「4分33秒と学級崩壊」って書いてあるんだけど、ジョン・ケージ4分33秒を聴かせると学級崩壊が起こらないとか、そんな話だったような気がする。気がするが、そんな簡単なもんか?という気もする。

長嶺超輝/裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書)

実はそれほど爆笑ではないので、売れてるのはタイトルと帯のせいかなと思う。

「お言葉」を右ページに、それについての解説やツッコミを左ページにという体裁。なかなか考えられているような気がする。が、段々、みんなバカになってきたんだろうなとは思う。つまり、情報量がこのくらい少なくないと処理できないという意味で。まあ、入門書ばっかり読んで楽しんでる僕が言うことでもないが。