もともとピコピコしたものやヒャーンヒョーンみたいなもの、要するに電気系や雰囲気系はあまり好きではなかったのだけど、最近いろいろ音楽を聴くようにしている関係で知り合いに会うたびに「最近どんな音楽聴いてる？」って聞くようになってしまっていて、で、先日S藤くんという知り合いにこの質問をぶつけたところ「アンビエントですね」という、一番僕の苦手とするジャンルの答が。でも、まあ折角だし勉強してみるかと思い、具体的にアーティスト名とかを聞いてみたところ、INOYAMALANDの「Music for Myxomycetes (変形菌のための音楽)」ってのを愛聴しているらしい。最初はINOYAMALANDを猪山乱道とかそういう名前だと思ってしまい、なかなか検索しても見つからず困ったのだけど、S藤くんにヘルプを求めたところちゃんと名前が判明したので聴いてみた。
で、意外と大丈夫だった。
そういえばクラフトワークも結構最近好きだし、カンの「Monster Movie」も何度か聴いているうちに大丈夫になったし、ピンク・フロイドもプログレだって思えるようになってきてたし、「ひょっとしてオレってこれ系大丈夫になってる？」と思い、そうなってくると怖い物見たさでブライアン・イーノの環境音楽やら、ファウストやクラスターとかのクラウトロック系を聴いてみたくなり、聴いてみたらかなり大丈夫だった。つーか、結構好きになってた。なのでイーノのアンビエントシリーズも3以外は聴いたし、ファウストも好きになったし、クラスターもKのクラスターはまだ怖いけどCのクラスターは2〜3枚聴いたし、ハルモニアとかノイ！なんてかっこいいと思えちゃう自分がいるし、アシュ・ラ・テンペルも気持ち良かったし、マニュエル・ゲッチングの「E2 E4」なんか図書館で4人待ちだったのに予約してるし、これはクラウトロックじゃなくてフランスものだけどエルドンの「インターフェース」も聴いたし、系がちょっと違うかもしれないけどグルグルも楽しかったし、なんか、世界が広がった感じ。つーか確実に広がった。S藤くんありがとう！
そうなってくると、以前から気になってた「トランスって何？」ってことが気になってしまい、これまたTSUTAYAでトランスもののCDをいろいろ借りて聴いてみたところ、やっぱりなんだかよくわからなかった。でも、こういうのも気持ち良いということだけはわかった。あ、でも「トランス・バリ」ってアルバムは、ただのガムランだったような気がする。まあガムランも好きだから良いのだけど。
ところで「ベスト・クラシック100」ってコンピ盤があって、その名の通りクラシックを100曲詰め込んだ、6枚組というなんだかすごいボリュームのものなのだけど、半額セールだからこれも借りちゃったわけ。TSUTAYAって2枚組でも6枚組でも、1枚のと値段おんなじだから(ちなみに隣にあった「どこかで聴いたクラシック・ベスト101」ってのも一緒に借りた。こちらも6枚組)。
で、借りて来たのは良いのだけど、解説書が入っていなくて、かつジャケの後ろにTSUTAYAのシールが貼ってある関係で曲名がわからないものがあったのでサイトで検索したところ、ベスト100シリーズってのを東芝EMIが多数出していることがわかり、「その他」ってリンクがあったんで「へー、クラシック以外にも出してんのかな」と思いながらクリックしたところ、「ベスト・クラシック100トランス」ってのを見つけてしまったわけ。
なんか「両方からトンネル掘ってたら出会ってしまいました」って感じがして、クラウトロックは買わずに借りてるくせに、このアルバムはまだ発売されてから間も無いのでレンタルできないこともあり、思わず買ってしまった。ここのところ、ちょうど「スイッチト・オン・バッハ」を探していたのに廃盤で哀しかったこともありまして。
でも帰宅して冷静になって、一応見とこうと思いAmazonの評価とか見たら、とても低いじゃないですか。参った。参ったのでまだ聴いてない。本当にヘボかったらどうしよう。もしくはとても素敵で、みんながヘボいと思うものを素敵と思う自分に悩んでしまったらどうしよう。困ったなあ。
ところでこれ買って思ったんだけど、「ベスト現代音楽100」とかあったら絶対買うのにな。ジョン・ケージとかスティーブ・ライヒとか、十二音技法とかトーン・クラスターとか、いろいろ入って3,000円、的な感じの。売れないような気はするけど。
と、今日は珍しくいろいろ書いてみました。そろそろ勇気を出して「ベスト・クラシック100 トランス」を聴いてみようかと思います。
ではまた。
あ、全然関係ないけど最近Wikipediaのプログレッシヴ・ロックのページがどんどん充実してきて、それはそれで嬉しいんだけど、それでもやっぱり、THE ALFEEをプログレに入れるのはどうかと思う。
