というわけでid:hagihara:20050113で書いた腹黒系の本の3冊目。いままでの2冊が失敗だったので不安だったのだけど、これはかなりまっとうで面白かった。要するに「目的を見失った顧客志向は何も生まない」という本。そのためには、TEASE戦略、すなわちTrick(トリック:真実を誇張した仕掛けで売る)、Exclusivity(限定:つかの間と欠乏で狂乱させて売る)、Amplification(増幅:ウワサになっていることをウワサにして売る)、Secrecy(秘密:誘惑し追い掛けさせて売る)、Entertainment(エンターテイメント:想像を超えた驚きと変化の素早さで売る)、という戦略を取りましょうねと。この本自体既存のマーケ本をからかってるところがあるので、TEASEっていう言葉自体、CRMやら4Pやらのパロディなんだけどね。
いろいろ言ってるけれど、結局は、すべての商品がエンターテイメント商品のような売られ方をしないと難しくなってきてると、そういうことなのだろうかと思った。あざとさと胡散臭さ、みたいな感じかなあ。ちょっとイヤはイヤなのだけど、筆者の言いたいこともよくわかるし、いろいろ勉強になった。勉強になったけど、僕がそれを活かせるかは不明。
ちなみにこの本で取り上げられていた『ひかりの巫女』という小説、ちょっと読んでみようかなという気になりました。
- 作者: スティーブンブラウン,Stephen Brown,ルディー和子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2005/01
- メディア: 単行本
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★★★★☆:面白かった本