そんなわけでダブルワークの面接に向けて今年読んだ本をいろいろ調べてた。そんな中でお勉強が楽しくなるかもな本を、主要5教科でそれぞれ1冊選んでみたから、よかったら参考にしてね。
国語
- 作者: 山口仲美
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/05/19
- メディア: 新書
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しょっぱなからこう言うのも何だけど今年はあんまり国語っぽい本を読んでないなあ。この本も、気に入らないところあるし。『ちゃんと話すための敬語の本 (ちくまプリマー新書)』を読んだのは去年だったし。
さておき、明治期に物書きの人たちが言文一致をさせようとして、語り手がどの立場で話してるようにするか(つまりたとえば、地の文で敬語を使うのか使わないのか、など)、すごく模索してたのは面白かった。
ちょっと論理の飛躍とかも見られるけど、面白かった。特に、鎌倉時代になって主語を表す「が」という格助詞が生まれたから係受けが衰退した話と、明治の言文一致運動の紆余曲折が。たまに国語の先生みたく(つづく)
— はぎはら ( •̀ᴗ•́ )و ̑̑ (@hagitter) 2017年7月17日
日本語の歴史 (岩波新書) https://t.co/jhvrMmkQcp
数学
- 作者: 新井紀子
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2011/07/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は本当にオススメで、数学好きの友達もこないだの数学のオススメ本の記事を読んで、新井紀子は外せない的なこと言ってた(あとは大栗博司と小島寛之)。
いまはもうゆとり世代じゃないわけだけど、ゆとり教育へのあてこすりでよく言われた「円周率が3とか爆笑爆笑」みたいなのに対して、「とか言ってるてことはあんた円周率が約3てことくらい証明できんだよね?あと、3じゃなくて3.14ならいいの?3.1415926535じゃなくていいの?そんなことより円周率は超越数だけど逆に3.14で止める根拠は?」みたいなケンカを売ってる(気がする)の楽しい。
読みやすいのに、中学生でもわかるように書かれてる(ような気がする)のに、わりと難し目の数学の話題も出てくるの楽しい。理解はできなくても「そういうのあるのか!」とか思うだけでも楽しい。かも。無限にも種類があるとかね。
中学生向けの数学の本。会話形式がいい感じ。中学までの数学をちゃんと復習しつつも、三角関数も無限もオイラーの公式も不完全性定理も出てくる。(つづく)
— はぎはら ( •̀ᴗ•́ )و ̑̑ (@hagitter) 2017年4月13日
生き抜くための数学入門 (よりみちパン!セ) https://t.co/iQvVGHCpjj
英語
- 作者: クリストファーベルトン,Christopher Belton,渡辺順子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/12/01
- メディア: 新書
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韓国に行ったりアラビア語圏に行ったりすると、あまりにもわかんない文字や言葉が身の回りに渦巻いてるんで、英語圏に行くと知ってる言葉ばかりで驚くらしい。韓国もアラビア語圏も行ったことないけど想像だけど。
まあ強引につなげると、つまるところまわりにたくさんあって親しんでれば多少なりともわかるようになるし、じゃあ積極的に親しむ方法あったらいいよねというか、楽しく親しむ方法あればいいんじゃん?的な。
この本に載ってるやり方で、多読まではできてないけど、"There's a Boy in the Girls' Bathroom"とか読んでみたら「この読み方はスラスラ読めて楽しい!」と思ったし、いまは"Wonder"を図書館で借りてる。
物語をたくさん読むのがいいよと。そのためには、あまり辞書を引かずに読むのが良いらしい。「大切なのは、わからないことがあっても気にしないこと」というわけで、(つづく)
— はぎはら ( •̀ᴗ•́ )و ̑̑ (@hagitter) 2017年4月13日
英語は多読が一番! (ちくまプリマー新書) https://t.co/uOe3ORrC3M
社会
日本の女帝の物語―あまりにも現代的な古代の六人の女帝達 (集英社新書 506B)
- 作者: 橋本治
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/08/18
- メディア: 新書
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日本の歴史は天皇の歴史である。とかは思わないんだけど、たしかに古代の女帝たちが近代的な悩みとも近いことを考えてそうなところ、面白かった。女性天皇は中継ぎだけじゃねえんだよ?みたいな。
歴史を知るために読むというよりは、珍しく古代でもその生き様が残っている、女帝という「働く女性たちの視点」を通して世の中を見るって意味では、社会科的なモノの考え方が強くなりそう。
古代の6人の女性天皇を取り上げた本。もともと橋本治好きなのでだいぶ面白くて、読み終わってすぐもう一度読んじゃった。(つづく)
— はぎはら ( •̀ᴗ•́ )و ̑̑ (@hagitter) 2017年2月26日
日本の女帝の物語―あまりにも現代的な古代の六人の女帝達 (集英社新書 506B) https://t.co/jWPyGP127g
理科
植物はなぜ動かないのか: 弱くて強い植物のはなし (ちくまプリマー新書)
- 作者: 稲垣栄洋
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2016/04/05
- メディア: 単行本
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動けないんじゃなくて動かないってのがポイントなんだと思う。生物にはいろんな強さがあってそのいろんな強さを組み合わせながら生きてるんだなあと。
生物とか、あと地理とかも、どうしても暗記モノのように捉えてしまうけど、「は?なんで?」と思う視点を持てるようになると理解が深まるんではなかろうか。全部についてやるのは無理だと思うけど。
たとえば、草から樹に進化したんじゃなくて、樹から草になったとか、「は?なんで?」って思わない?
生物にとって「強さ」とは何か?ということに焦点を当てて、植物が取った戦略について書いてある。けっこう知らないことたくさんあって面白かった。(つづく)|植物はなぜ動かないのか: 弱くて強い植物のはなし (ちくまプリマー新書) https://t.co/5p7uQQTdjm
— はぎはら ( •̀ᴗ•́ )و ̑̑ (@hagitter) 2017年1月11日