萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

ふたたび芸大へ。「西と東〜もしも鎖国がなかったら」を観に

初めて芸大に行った日の次の日、ふたたび芸大へ。今度は藝大プロジェクト2011 元禄〜その時、世界は?の第3回「西と東〜もしも鎖国がなかったら」を観に。第1回と第2回は観てないし、第4回は田中宏和のアレとかぶっちゃったし、第5回はM3とかぶっちゃった。第3回から第5回までのチケット買ったのにね・・・。

さておき、この「西と東〜もしも鎖国がなかったら」が、ものすごーーーーーーーーーーーーーーーく良かった。

コンサートの前にまず、東京大学大学院情報学環教授の山本博文さんによる「鎖国政策の真実」という1時間のレクチャー。鎖国のキモは「キリスト教を入れない」だったこと、当時殉教を持て囃す雰囲気が蔓延しており日本側がそれに恐れを覚えたこと、現在の研究では「制度としての鎖国はなかったという見方が主流なこと、などが語られました。このレクチャーで初めて知ったんだけど(そしてよく考えたら当然なんだけど)、鎖国って言葉は、後世の言葉なのね。

で、その後、タイトル通り、もし鎖国がなかったら、時の将軍徳川綱吉のもとに、ルイ14世の寵愛を失ってしまったジャン=バティスト・リュリが、その野心を秘めて楽団を連れて来日したりしてたんじゃないかと、そういう設定で「空想音楽会『1687年 江戸城二の丸コンサート』」というのが開かれたわけ。

これが楽しくて、芝居仕立てになってるんで、最初引いちゃうかなと思ったんだけど、狂言回しが適切に解説してくれるんでわかりやすかったし、室内楽規模の楽団によるバロック音楽の演奏、そこにセッションして絡んでくる三味線、バレエの美しいダンス、能の舞、日本舞踊の文脈によるバレエのステップの解釈、鼓や笛と室内楽の合奏、などなど、盛り沢山の内容だった。なんか、技術力ある人が面白がってやってる感じ、素敵。

こういうものを、3枚券で買ったから安かったとはいえ、1000円で公演できる芸大ってすごいなと、そう思いました。

また行きたい。