萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

芸大の顔見世興行的のに行って来たよ

と書きつつ不安になったので調べたところ、顔見世興行の意味を間違ってたことが判明。「一座の役者総出演による興行」だったのね(大辞林より)。

さて、行って来たのは藝大定期第344回 藝大フィルハーモニア定期 新卒業生紹介演奏会というもの。作曲の人から指揮の人、演奏家まで取り揃えたダイジェスト(たぶんこれも使い方違う)で、なかなか楽しめた。なんとこのお値段でこの内容!みたいな。

作曲/堀優香

「バイモーダル ペダル 〜オーケストラのための〜/堀 優香」

まずは作曲科の人の作品をオケで。最近聴くことの多い音響っぽいというかドローンぽいというか、メロディーよりも音自体を楽しむ風な語法の中にも、断片的なメロディーの欠片が気持ちいい的な。ま、詳しいことあんまりわからんから見当違いかも。ペダル感はあまり感じられず。

トロンボーン/田中裕香

トロンボーンとオーケストラのためのファンタジー 作品42/クレストン」

トロンボーン協奏曲。金管だと音量あるから協奏曲でも持つよね。トロンボーンであのパッセージは大変だろうなとか、クレストンて人の曲面白いなとか、金管の人って口紅落ちたりしないのかなとか、そんなこと思った。

ピアノ/梅村知世

「ピアノ協奏曲 ト長調ラヴェル

たぶん「表情豊かな演奏」なんだろうけど、本当に顔の表情が動きすぎてちょっと面倒くさかった(ひどい感想)。ふんわりした長いドレスだったのでペダル踏むときスカート踏んでしまわないか心配だった(これまたひどい感想)。

指揮/沖澤のどか

「舞踏組曲バルトーク

指揮に注目してオケを観たことがあまりないもんで(はいはい、ごめんなさいよ)、やはり指揮の人は何をしてるんだろうと謎だった。あの動きで何が伝わるのだろうか。何か本でも読むかな。

パンフを見た時点では、女性指揮者によくある「男勝り」な感じの風貌で、なんでこうなっちゃうんだろうなあと思ったのだけど、実際に出てきた沖澤さんはなんだかとても小柄でな人で、失礼だけど、ちっちゃい人がオケの前でぴょこぴょこ動いてるの楽しかった。

見ながら、友達とも話してたんだけど、いっそ森ガールな人が手首にシュシュ巻いて指揮とかすればいいと思う。

ソプラノ/關さや香

「歌劇『ハムレット』より“私の花を分けてさしあげましょう!”/トマ」
「歌劇『キャンディード』より“着飾ってきらびやかに”/バーンスタイン

クラシックな歌唱があまり好きではなくて、あれはイノベーションのジレンマみたいなもんだと思ってるんだけど、今回初めて、良いな、と思った。なんだか、かわいらしくて。

でも、2曲目って歌詞が英語だと思うんだけど、やっぱりそれでも何言ってるかわからなくて、まあ、そんなもんかもしれんが、なんだかなと思った。

いっそコバイア語で歌えばいいと思う。

ヴァイオリン/景山昌太郎

「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77/ブラームス

ヴァイオリンとかピアノとか、メジャーどころのソロっぽいものは、あまり興味なくて見てなくて、なのでヴァイオリン協奏曲なんかもあまり見ないのだけど、わりと技巧的な部分も多くて楽しめた。一緒に行ったヴァイオリンをやってる友達によると、男性だけど繊細な演奏、だったらしい。

この人だけ写真がカメラ目線じゃなかった。

だから何だってわけではないが。

そうそう、今回は出演者がみんな若かったせいか、写真と本物のギャップがほとんどなかったのも、クラシックのコンサートとしては珍しいなと思った。大きなお世話な感想だろうけど。

来年も行きたいなと思いました。