萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

11月に読んだ本

昨日につづいて今日も読書メモまとめ。そんな大晦日

まず告知。1月15日に新宿LOFTでライブやるので来てね。

以下のメモは、基本的に読書メーターからのコピペになっております。

藤子・F・不二雄 SF短編集PERFECT版3「俺と俺と俺」

「うらしま太郎」のくだらないオチが素敵だった。

あと、「T・M(タイムマシン)は絶対に」の、タイムマシンのできない理由は、いままで読んだタイムマシンものの中で、一番納得できる理由だった。

レスリー・マーゴリス/男子って犬みたい!

図書館で見かけて「なんだこの素敵なタイトルは!」と思ってタイトルだけで読んだけど、かなり面白かった。ちなみにこういう「ジャケ読み」は結構面白いのでみんなやると良いと思う。「若おかみは小学生」とか「時空忍者おとめ組!」とか、そうやって見つけた(どっちも青い鳥文庫である不思議)。

基本的には「犬のしつけ本を男子のしつけに応用する物語」で、そういう意味では小学生女子のための「もしドラ」なのかもしれないんだけど、どちらかというと、母親の新しいボーイフレンドや引越しや転校などの環境の変化になんとか対応しようと頑張る女の子の話。続編の「Girls acting catty」の翻訳早く出ないかなあ(cattyって「猫のような」って意味もありつつ、「意地の悪い」って意味もあるのね)。

ちなみにこの本の原題は「Boys are dogs」。邦題が素晴らしすぎる。

藤子・F・不二雄 SF短編集PERFECT版5「メフィスト惨歌」

「吸血鬼」がイヨネスコの犀みたいで面白かった。

そしてこのメモを書いていて「あれ?4巻読んでない?」ということに気付いた。まとめてよかった。

篠田節子/ロズウェルなんか知らない (講談社文庫)

勧められて読んだ本。さびれていくばかりの村が、偶然起きたUFO騒動を元に村おこしをしてく話。かなり面白かった。何気に伏線が効いてるのも好き。観光とは何だろう、ということを考えた。ビジネス書としても読めるかも。

ミランダ・ジョーンズ/ランプの精 リトル・ジーニー〈2〉小さくなるまほうってすてき?

今回もドジっ子魔法使いな話。ジーニーがアリの代わりに学校へ。ま、普通に面白い

ダグラス・アダムス/宇宙の果てのレストラン (河出文庫)

銀河ヒッチハイク・ガイド続編。なんかもう小ネタ集みたいな感じがしてるけどそれはそれで楽しい。靴の事象の地平線の話とか大予言者ザークォンの登場とか楽しかった。あとネガティブシンキングロボットのマーヴィンがおもろい。

ところで「ぜんぜんだ」という文章の上に「ノット・ア・ソーセージ」とかルビが振られてたりするんだけど、こういうのって、他の言語ではどうやってやるんだろうね。

奥野宣之/情報は「整理」しないで捨てなさい

捨てなさいというより、余分な情報は無視しましょう的な本。インプットを絞ることでアウトプットを非凡にしよう、ということかな。いくつか実際にやってみようと思えることが書いてあったのでやってみてる。本当は全部やるのが良いんだろうけど。

後日談。

やってみようと思った新聞読みや総合月刊誌読みは、結局根付かず(笑)。

椎名軽穂/君に届け 1 (マーガレットコミックス)

高校生に勧められ、取引先の人に借りて読んだ。変えていこうとするさまと変わっていこうとするさまが「男子って犬みたい!」と対比できて面白かったり、「誰かに好きになれれたい」より「誰かに必要とされたい」だよなあと思ったり、すれ違い方が面白いなあと思ったり。いろいろトキメキを頂いて素敵でした。矢野の「あんた将来ラーメンになりなよ」が好きだった。

米澤穂信/インシテミル (文春文庫)

映画がひどかったので再読してみた。最初は映画版の登場人物(人数もキャラの詳細も違う)がチラついて参ったけど、やっぱり原作は面白かった。以前は単行本で読んだけど、文庫版は解説が素敵。

日常にひそむ数理曲線 DVD-Book

21_21でやってた、佐藤雅彦ディレクションの「“これも自分と認めざるをえない”展」で売ってたので買ってみた。ものすごいつまんなかった。なんか「それ学校で習ったやん」みたいなのばかりで。「もっと勉強すれば良かった」とダメなヤツが言うときのマッチポンプ顔が頭に散らついてしまうのよね。

でも、こういうのをお金にできるってすごいなと、やっぱりそういう風に思った。

齋藤孝/15分あれば喫茶店に入りなさい。

最後1/3ぐらいは具体的すぎてほとんど参考にならなかったけど、いくつか「なるほどやってみよう」と思ったことがあったので読んでよかった。もともとよく喫茶店で仕事するから、土台の部分は全面的に賛成だし。

ただ、どうしても「もったいない」気持ちがあったりで、「たった15分」しかないときに喫茶店入るの躊躇したりしてたので、そういう気持ちがなくなったのはよかった。

ええとあと、最後にまとめの図とかあって、あとがきから読む人対策なのかなと思った。

ちなみに、この本の影響で、作業するときにストップウォッチを押してから始めるようになった。なかなか良いです。

椎名軽穂/君に届け 2 (マーガレットコミックス)

ディスコミュニケーションてよくないですね。特に勝手に相手が「こう思ってるはず」って思い込んだり、言わなくてもわかるって思い込んだりするの。今回のツボも矢野のセリフで「・・・そんなことで あんた 傷ついてたの・・・」でした。ところで一巻では吉田の将来がラーメンて話だったのに、今回は前世がラーメンて話になってて、ラーメンとラーメンの間の人生って面白いなと思った。

住んでみた1 デンマーク

iPhone電子書籍

異文化比較的なの好きなので楽しみに読み始めたのだけど、冒頭の、

世界第2位の経済大国なのですから、幸福度ランキングでも世界第2位であって欲しい

というのに、どうも引いてしまった。気持ち悪くないかその考え方。

で、事実を並べてるだけなので、いまいち面白くなかった。国連の資料を前に、そんなに話がうまくない人が、説明してくれてる感じ。あと、電子書籍なのにリンク飛べないとか全然ダメでしょ。

ギャップ・イヤーは良いなと思った。

ミランダ・ジョーンズ/ランプの精 リトル・ジーニー〈3〉ピンクのまほう

ドジっ子魔法使いのせいで、触ったものが全部ピンクになってしまうというお話。まあ、かわいくて楽しいです。「花のつもりがこな」みたいな文章があって、なんだろうなと思ったけど、きっと原文はflowerとflourなんだろうなあ。

池上彰/知らないと恥をかく世界の大問題 (角川SSC新書)

池上彰を一度読んでみようと思い読んだ。カーストの説明が間違ってたりするんで、他の部分も間違いあるのかなと思いつつ、でもやっぱり、わかりやすいとは思った。ただ、微妙に「日本人にとって耳に心地良い感じ」になってる気がして、そこが気になった。

ちなみにBookGateの電子書籍で読んだけど、アプリ終了時に前回のページを保存してなかったり、アプリの出来はひどかった。

電子書籍、とりあえず買う前に奥付見れるようにしてほしい。

ダグラス・アダムス/宇宙クリケット大戦争 (河出文庫)

タイムパラドックスの無理矢理な処理の仕方が楽しかった。あと、この楽しさって、不条理演劇みたいなものなのかも。題材がSFなだけで。そしてやっぱり、僕はマーヴィンが大好きだ。

苅田澄子/いかりのギョーザ

絵本。いかりのパワーでギョーザが作れるフライパンにまつわる話。オチがなかなか良かった。面白い絵本て、切れ味するどいショートショートみたいで楽しいね。

ウイルソン・タッカー/時の支配者 (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)

タイムパラドックスものと教えられて読んでみたらそうじゃなかった(笑)。まあそれは良いとして、冒頭の話が、真ん中過ぎてようやくつながったり、ちょっと本題に入るまでが長いかなあ。ネタバレ気味だけど、本題である長寿SFとしても、もうちょいいろいろ書けそうな気もするのが残念だった。

東野圭吾/白銀ジャック (実業之日本社文庫)

「まさに直滑降」という感想だけは書かないように決めてたという話は置いておいて、やっぱり誘拐ものは面白いなと思った。ただ、ちょっとオチが複雑かもと思った。