自分へのメモ的な感じの日記。
ちなみにアンデパンダンはIndependentと書くようであるのでクラシック界のインディーズってことなんでしょうか。
田丸彩知子/Stream for flute solo
ピンと来なかった。「水の流れの様々な形態を表現」してるらしいが。つーか、フルートが、たぶんどうもピンと来ない。
木幡由美子/〈モノローグI〉独走チェロのための
ピチカートは面白かったけど、まあ、そのくらいかなあ。
飛田泰三/Opus 2
なんでしょう、あまり詳しくないから間違ってるかもだけど、ファーニホウとかシャリーノみたいな感じの。新しい複雑性とか言うんですっけ。すごくうまい人が、わんぱくな小五男子が音楽の授業の前にやって怒られそうな笛の吹き方を真面目な顏してやる感じ。どうもこういうのはダメだ。
三枝木宏行/「死神」−古典落語に基づくモノドラマ
ピアノとバリトンによる、すっとぼけオペラって感じ。結構楽しかった。ピアノの高音部の不協和音が、けっこう気持ち良かった。
どうでもいいけど、演奏後に作曲者の人がステージに上がって演奏者と握手したり客席に礼をしてたりしてたんだけど、動作がオタクっぽいキョドさで、ちょっと引いた(すんません)。
遠藤雅夫/〈風の門〉フルートとピアノのために
現代奏法である、キーパーカッション、タングラム、リップピッチカート、エオリアントーン、ホイッスルトーン、重音奏法などが使われている。
とか、
スコアにはG.P.が散見される。
とか、パンフレットに書いてあった。自分の曲の説明にこの原稿は変だと思うが・・・。
そういう風に思いながら見たからか、あんまり面白くなかった。特殊奏法をたくさんやられてもなあ。いまさらライトハンド奏法を満面の笑顔でやられてもなあ、に似た感じ。
松永通温/Abstract Fragments
あまりのタイトル通りの音にビックリした。「抽象的な断片群」。なので、面白いかというと、よくわかんなかった。
森田泰之進/へんたいどーぶつ
なんか、時計のチクタク(な感じのリズム)に合わせて、ちょっと頭のおかしいふたり(チェロとヴァイオリン、というか、むしろチェロとフィドルと言いたい)が頭の悪い演奏をしてる感じの曲。かなり良かった。もともとアンデパンダン展は観に行くつもりだったのだが、実はひょんなことから(って書くたびに恥ずかしい)森田さんと知り合いになったので、ちょっと緊張してたのだ。知り合いの曲がつまんなかったりしたら、感想言うとき緊張するでしょ?
最後の方のフットストンプ(検索したら出てこなかったけど、床を足で踏み鳴らすやつ。言葉間違ってるかも)とか、楽器を叩いたりとか、そういうのが「特殊奏法」ではなくちゃんと曲の中の要素として活きてるのが素敵だった。
ふたりの演奏者が、どっちもメガネ男子だったのも良かったのだろうか。
ええと、以上です。
ああ、あと、よく現代音楽のコンサートで見かけるチェロ奏者の多井智紀さん(メガネ男子。かつ坊主)が「東京藝術大学中退」だとパンフに書いてあり、そこが妙に「おおっ」って感じだった。
ついったーにも書いたけど、たまには普通のオーケストラも聴きたくなった。ブラームスとか(よく知らんけど)。