ここのところ、特にゲームを触ってて思うのは、iPhoneアプリのゲームって、いままでのゲームを遊んでる感覚より、美術館とか行って面白いメディアアートを触ったときの感覚に近いなと。良いとか悪いとか高級とか低級とかそういう話ではなく。なので、115円で1回しか遊ばなくてもすごい満足できる場合もあるんでございます。
というわけで、ここのところ触ったもの。
Y! Music, v1.1
ラジオアプリ、と言えば良いのですかね。ジャンルを選ぶとそのジャンルの曲がランダムに再生されて、で、iTunesで買うことできますよ的な。
レビューに「邦楽ねーじゃん!」みたいなのがいくつかあったのだけど、ある程度著作権について(つーかJASRACについて?)知識があれば邦楽がないことは当然だと思えるのだけど、iPhoneが「普通の人が触るもの」になるためには、そういう知識の前提がない人にも納得させる何かが必要なんだろうなあとか思ってみました。
Jasuto modular synthesizer, v1
これはあなたすごいですよ。
すごいのでもう一度書いときます。
これはあなたすごいですよ。
さらに縦書き。
こ
れ
は
あ
な
た
す
ご
い
で
す
よ
Pure DataとかMaxみたく、パーツをビジュアルに組み合わせて音作りをするシンセ、かなたぶん。やれることが多いので、まだ少し触っただけの僕はそんな偉そうなこと言えないのだけど、でもこのソフトがものすごいということだけはわかった。
Ocarinaみたく「吹いて演奏することができるパッチ」もサンプルで用意されてて、そのパワーがわかる。
FlyCast Mobile Broadcast Network, v1.7
これもすごかった。
ラジオアプリ。
バッファを頑張るソフトなので、地下鉄に乗っててもわりと途切れることなく聴ける。駅に着いたときに頑張って通信してくれるから。
あと、Safariで動作させることでバックグラウンド再生を実現してるのも、面白いやり方だなと思った(この場合バッファリングは頑張ってくれない)。
でもそういうことより、アーティスト名や曲名から、ラジオ曲を検索できるのが素敵だなって思った。
Truveo Video Search, v1.2.0
いろんなサイトから動画を検索できるアプリ。きっと有名なんだよねこれ。なので特にそれに付け加えることはないと思う。
Uon, v1.0
ネオンみたいに発光する文字を書けますよ的なアプリ。最初触ったときよくわかんなかったんだけど、一度文字を書いて放っておくと、その文字に光がまとわりついてくるような動きでした。なかなか楽しい。
iDaft, v1.0
例のアレのiPhoneアプリ版です。これがオフィシャルなのかな?
しかしなんでこの曲のアプリたくさんあんだろう。音源がフリーだったりするのかしらね。
iPhoneを横位置にしたときにアプリも横位置になるんだけど、その動きが素敵でした。
ああ、あと「Stronger」は子音から始まって音を乗せるのは「o」の部分だから、若干早めに叩かないといけないことに気をつけたいですね。
블록스위퍼, v1.0
ハングルが読めて嬉しかったので買ってみたんだが(ブロックスウィープ)、ライト版(無料)もあったんやねー。正直、あんまり面白くはなかったので、ライト版に気付かなかったのがちょっと残念。
ハングルだとハンバーガーがヘンボゴという発音になるわけですが、ライト版はライトゥ版みたいな発音になるんですね。
ちなみに、同じ色のブロックを3つ集めると消える、みたいなゲームです。集めるときに指でブロックをスライドさせるのがiPhoneって感じかな。
Bump, v1.01
10億番目にダウンロードされたアプリ。ので、きっといろんなところで紹介されてるだろうから特に書かないけど、GPSを使って「近くにいるか」をチェックして情報交換をするのって、テクノロジーの大いなる無駄遣いな気がして素敵だと思った。
ちなみに交換する相手がおらんのでまだ使ったことない。
Freefall'n, v1.1
スカイダイビングソフト。非常に気持ち良い。iPhoneを傾けることで体勢を制御するわけね。風を切る音とかあったらもっと良かったかな。つーのも、いま自分が、どのくらいの速度出てるか知りたかったりするんで。
あ、そうそう、ちなみに僕、AppBankチルドレンなんで、基本的にゲームはAppBankで紹介されてたものから興味もったものを触る感じです。
Kamikaze Robots FREE, v1.0.0
指一本操作が楽しいゲーム。ロボットの回転を制御して、足でうまく着地するようにしながら進んでくと。
このゲーム触って、昔@niftyの年末年始企画で作ったスノボのゲーム、iPhoneアプリで作ったら面白いかもなあと、誰の役にも立たない感想を持ちました。
Blur Camera, v1.0
加速度計を使って、手ブレしたときにしか写真が撮れないというカメラアプリ。面白いかなあ、面白くないかなあ。正直微妙だったりするけど、最初に書いたようにメディアアートだと思えば、新しい物の見方を与えてくれた点で非常に素晴らしいソフトだと思う。
Monospace Lite, v1.0
2次元と3次元を行き来しながら解くパズルゲーム。と言われても絶対何のことかわからないと思うので、Lite版を触ってみるのが良いと思います。無料だし。僕はパズル苦手だったんであんまり解けなかったけど、2次元と3次元を行き来する感覚がすごい楽しかった。
Flight Control, v1.1
わたくし的に、いままで触ったiPhoneのゲームの中でベスト。
これまた説明が難しいのだけど、速度が異なる複数の種類の飛行機(とかヘリコプターとか)を、指で着陸の軌跡を描くことで誘導し、着陸させるゲーム。
3次元の要素は全然なくて、真上から見た図。
速度が異なるものがわらわらと飛んでくるんで、ある飛行機の軌跡に他の飛行機がクロスしてしまったりで、てんやわんや感が楽しめる。
うまくできなくても面白いゲームってすごいなーって感じです。
ef-Lite版, v1.0.1
女子たちはどんなファッション情報を仕入れてるんだろうなー、ということでダウンロードしてみた。
というわけではなく、どっかで「iPhoneで見る雑誌としてインターフェースが素敵」的なことを書いてあったから見てみた。
が、どうなんでしょう。
そんなことないと思うけどなあ。
たしかこれって、産経新聞とかを作ってる会社が同じエンジンでやってるんだと思うんだけど、まだまだもっと工夫のしがいがあると思うし、これがデファクトになっちゃうとつまんないと思うんで、こっち方面に興味ある人はもっと頑張ると良いと思う。
Sampo, v1.1
迷路ゲーム、なのかな。どっかで「つまんない」という評判を聞いたので試してみた。確かにダメだった。
HammerThrow, v1.0
iPhoneのタッチパネルに指でぐりんぐりん円を描いて投擲。
最初は全然飛ばなかったんだけど、人間慣れとは恐しいもので、結構飛ばせるようになりました。
楽しい。
そしてあほっぽい。
Color Drops, v1.0
色でも数字でも組み合わせて消せるというマッチ3ゲーム(っていうんだっけ?)。
なんか全然面白さがわからず。
簡単に消えてしまいすぎるので、「で?」みたいな感じになっちゃうのです。
もっと我慢すると良いんでしょうかね。
iPhyzzle Lite (Physics Puzzle), v1.0
面白いこと考えるなー、と。
球をね、飛ばすんですよ。球は球同士、もしくは壁に貼り付くんだけど、同じマークが3つ揃ったら消えるんですな。で、消えたときに、残ってる球が、きちんと物理法則に従った形で(たぶん)、落ちたりするのですな。
うーん、伝わらんね。
まあかといって、動画で紹介するほどの根性はないしな。
たとえば、壁にひとつ球がくっついてて、その球にふたつの球がくっついてるとしましょうよ。で、そこにもうひとつ球を発射して、壁側の球が消えちゃうと、残りの球が落ちちゃったりするわけ。
すごく面白いんだけど、なんか、なかなか終わらんので、ゲームとしてのバランスが悪い気はする。
Calc, v1.31
たとえば、
10+30*2
を計算したいとき、普通の計算機の場合は、先に「30*2」を計算して、そこに10を加える必要あるではないですか?
このソフトは、そうではなく、
10+30*2
と書けばちゃんと「70」と出ると。
なんでしょう、bcだと思えば良いんですかね。
ええ、ええ、もちろんscriptterでもできますからね!
PhotoCooker, v1.0.2
画像編集アプリ。
最初iPhoneで画像編集するよりPCに持って行ってPhotoShopとかでやった方が良いやんと思ってたけど、でも、iPhoneの中で完結できるような作業は、やっぱりやれた方が楽だったりするんですね。つーか、それができることで、面倒くささのハードルがぐぐっと下がるんで、世界が広がるというか。
そういう意味で、持っておくと良いアプリのひとつではないでしょうか。
まあ、iPhoneの画像編集アプリは、どれも一長一短だという話はあるんだが。
Perfect Circle, v1.2
これもね、考えた人すごいなーというか頭いいなーというか。
iPhoneに指で円を描くと。で、それがどんだけ真円に近いかを1000点満点でスコアリング。
まあ僕なんかは美術2ですから、
こんな感じの、へなちょこな円しか描けないんですね。
あとは、こんなんとか、
こんなんとか。
こっちなんかは点数すら付けてもらえてないですがね。
で、たまたま美大卒のお友達と会ったんでやってみてもらったところすごいですね。こんな高得点出したり、
あと、ゾロ目ってみたり。
聞くところによると、「何も見ずに円を描いて誰が一番500円玉に近いかゲーム」とかもやったりするらしいです。恐るべし美大生。
という意味では、辞書編集者の遊びが「たほいや」になったように、美大生な遊びがPerfect Circleになるように、ローカルな遊びが、意外とグローバルに楽しいものになったりしてね。
Depeche Mode Sounds of the Universe, v1.0
アーティストアプリ、っつーんですかね。どんなもんだろうと思って触ってみたんですね。Depeche Mode自体あんまり知らんけど。
で、なんだろう、あんまり面白いものではなかったんですね。
モノとしてはというか発想としては、iDaftとあまり変わらないと思うんだけど、完成度に差がありすぎる。
そういう意味で、変なアプリを無料で配布するのは逆効果かもとか思ってみた。
Pink, v1.2
で、こちらはP!nkの。アーティストのいろんな情報にひとつのアプリでアクセスすることができて、まあ、お手本みたいなソフトでしょうか。アーティストのオフィシャルサイトがアプリになっただけという気もするけど、ネイティブアプリだから速くて良いよね。
地理力, v1.1.0
特産品やら景勝地やらがどの都道府県に存在するか当てるクイズ、かな。回答をWikipediaですぐ調べることもできると。
が、Mapuzzleとかは楽しくてよくやるんだけど(アフリカ大陸をクリアしたときは嬉しかった)、このソフト、なんか楽しくない。なんでだろう。地理、そういえば赤点取ったことあるなあ。
Yamanote Soundrop Lite, v1.0
山手線の各駅の発着メロディがランダムで聴けるアプリ。酷評する人とすごい楽しんでる人がいて、そのどちらの気持ちもわかる気がする。変な言い方になるんだけど、しょせん、この程度だから良いんだと思うのですよ。
関係ないけどこのアプリが楽しかった人は、是非punctual? -山手線10周分を同時に聴くメトロポリタン・アンビエント・ドローン -を聴きましょうね!
Powon, v1.0
不思議系楽器アプリ。タッチすると画面が波打ち、音が出ると。まあ鍵盤表示すると、意外と不思議でないこともわかったりするんだが。
もうひとひねりあるとバケそうなソフトであります(えらそう)。
Melodica, v1.0とToneBoard, v1.0
どっちもTENORI-ON風のソフト。音色もあまり変わらない。
が、非常に大事なことがひとつ。
Melodicaは横位置、ToneBoardは縦位置で使うんだけど、ToneBoard、グリッドの数の関係で5拍子になります。
それ、どうなんでしょうか?
で、やっぱりこういうの触るとTENORI-ONの素敵さが際立ったりするわけですが、それにしても、どっちもPaklSound1より機能的にだいぶダメなのはなんでなんだろう。あえて削ってるのかしらね。
WarpHole, v1.0.0
これまたすごい発想のソフトでして。
ブロックくずしなんだけど、パッドを画面上どこにでも描けるんですよ。指でなぞることで。
でもね、発想は面白いんだけど、ゲームとして面白いかなあ。
僕が下手なだけかなあ。