萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

ヴァイオリンの発表会

去年も行ったヴァイオリンの発表会へ。ハギヌンのヌンが出るので。

ちなみにヌンの出番が14時ごろからというメールをもらっていたのだけど、何かものすごく勘違いしてて14時に最寄り駅に行くぐらいのペースで行ってしまい、そのことに途中で気がついたので最寄り駅からタクシーで会場まで行ったところ、席に座って2分ぐらいでヌンの演奏が始まった。

渋谷駅で走って良かった。

で、発表会はものすごく良かった。遅れたせいで子供たちの演奏を見れなかったのが残念だったけど、ヌンは上達してたし、去年見覚えのあるあの人やこの人もうまくなってたし。最近涙腺が弱いもんで、とある方(大人)が一生懸命な感じで結婚行進曲を演奏してたのに泣いてしもうた。なんか、頑張ってる感とか、この曲を選んだ理由とか、きっとこれを誰かに聴かせるために練習したんだろうなあとか(いま書いててもちょっと泣きそう)、あとそんなにうまくないけれどこの曲の特徴を出すために重音を弾いてるところとか。まあ、人の事情を勝手に想像して感動してるのって、人間のクズっぽい感じもするけれど。

去年は予定があって最後まで見れず残念だったのだけど今年は最後まで見た。おかげで先生(美人。遠目からしか見てないけど←余計なひと言)のヴィオラ独奏も堪能できた。いや、いいね、ヴィオラ。現代音楽のコンサートとかでもヴィオラ素敵だもんね。チェロほどゆったりとしてなくて、でもヴァイオリンより太い音が出るところが。

えー、あとすごく印象に残ってるのは、去年かわいい子だなあと思ってた女の子が今年はもっとかわいくなってたので、是非このまま真っ直ぐに育って第二の宮本笑里を目指したりすると良いんではないかと思った(年齢的には第五あたりかな?)。ちなみにこの子の演奏は、緩急の差がわりと良くて、フォルテのときの音が濃くて好きでした。

うーんと。

あとは何でしょう。

そうそう。

去年も思ったけど、先生の方針か、大人はあまりヴィブラートをかけない。きっと、そこをやり過ぎてしまうことで音程がいまよりもっと怪しくなってしまい、「弾けてない感じ」がしてしまうことを避けたいのではないかと。いろいろそういう方針も見れて面白いですね。達成感の与え方というか。

結論つーかなんつーか、去年はそれほど思わなかったんだけど、今年は、ものすごく面白かったなー。ブライアン・イーノだとか、あとたとえばルイ・アンドリーセンだとか、そのあたりの人たちが「アマチュアの演奏こそが面白い」とか言ってたのを読んだりして、以前は「だまれロキシー・ミュージック」とか思ってたけど、今日は本当にそうだなあと思った。今日の発表会に至るまでの道程みたいな部分だとか、あの短い時間に焦点を合わせたもろもろだとか、その緊張感に微妙に押し潰されてしまってる感とか、でもやっぱり楽しそうなところとか。ちなみに「音楽は楽しくやるのが一番」とかは別に思ってないです。僕は今日は聴く立場なんで、聴いてる方にしてみたら楽しくやってるかどうかなんか知らんわけで。でも、楽しくやってる結果としての音が、聴いてる方的に面白い音になってたら良いやねー。

そんな感じ。