萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

最近読んだ本(ビジネス書っぽいの編)

トーマス・フリードマン/フラット化する世界(上)フラット化する世界(下)

なんか、アウトソースって、場所移動が伴わない植民地みたいなもんか?でも、おかしな二人 (講談社文庫)を読んで思ったのは、結局、手を動かしたやつが勝つということなんだけどね(ジャンルにはよると思うけど)。だから、本当にエンジニアリングが好きなら、技術者はインドに行けば良いよね。仕事取られることに怯えないで。なんつーか、事件は現場で起こってる的な?

48ページ。

アウトソースした先の企業がWindowsとか使うから、アメリカの対インド輸出総額は増えている。

なるほど。

Ajaxを買い被り過ぎな気はしつつ、あと、オープンソースのことをオープンソーシングとか言ったりという、一部あやしいところはありつつ、でも、ビジネスの人たちはこんなふうな興味を持つのかと面白くは思った。でも、「Linux自体を発売するのは禁止されている」みたいなことが書いてあったけど、別に良いはずだよねえ。ソースも、妥当な手段で入手できるようにすれば。

えーと、自分のメモに「インソーシング」とか「セックス、神、仕事、プロレス」とか書いてあるんだけど、思い出せない。特に後者が謎すぎる。あと思い出せないメモとしては、「マルクスすごい」、「アメリカ人になる必要がない」、「石油という厄災」とか。やっぱりあまり溜めるとよくないな。

実はサービスの提供側がやる仕事をユーザーに肩代わりしてもらうと、ユーザーが喜んだりする。サポートとか。レベル違うけど、お好み焼きとか。

アウトソースのことでふと思ったけど、よく考えたらGoogleの人がロシア生まれだよね。Yahoo!は中国だっけ(台湾みたい)。

こてこてのビジネス書じゃないから説教臭くないし、自慢話っぽくもないところが良かった。

で、えーと、この本の結論か、僕がこの本を読んで得た結論かは忘れたけど、アメリカをおだてるのが良いのではないかと思いました。

渡辺仁/起業バカ 2 やってみたら地獄だった! Idiot Entrepreneurs (ペーパーバックス)

何かの引用だったかもだけど、「バカは成功に学んで失敗し、利口は失敗に学んで成功する」ってのが面白かった。

小山薫堂/考えないヒント―アイデアはこうして生まれる (幻冬舎新書)

わりに面白かった。

自慢話じゃなくて、「ほら、こうすると面白いよ」になってるし。

偶然力が大事だなと思った。

阿部真大/搾取される若者たち ―バイク便ライダーは見た! (集英社新書)

要するに、保証があまりない職種において職人気質が出てしまうと辛いよと、そういうことかな。いまいち、納得できない感じだった。

山田真哉/食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉 (光文社新書)

なんか字が大きい。数字力の本とのことだったかな、たしか。

やっぱり、説明がとてもうまい。「感情よりも勘定で考える」とか。

ページの使い方もうまい。めくって答、とか。

でも、やっぱり、食い逃げされたらバイトは雇うべきだと思うよ。「あそこ食い逃げできるよ」って噂になったら終わりだし。まあ結局、数字の説明するための架空の話だと思っとかないとマズイよね。

長坂まき子/大人計画社長日記 (角川文庫)

えーとこれ、ビジネス書か?まあ良い。

頑張ってる人を見ると頑張る気になるよね、という気持ちになる本ではあった。

わりと忘れがちなんだけど、自分が決めた仕事を、実際にやるのは別の人間だっていうのがすごく大切で。

というのは、戒めにしたいです。

お客様行動研究会/アホな客

よくある店員の愚痴集。だから、ちょっとイヤな感じもするんだけど、なんか微妙に文章が現代的というか、つまり、メールとかの文章っぽくて、ちょっと楽しい。

あと、たぶんインタビュアーが全部書いてるんだろうな的な部分も、ちょっとだけ見え隠れ。

ま、息抜き。

本橋信宏/心を開かせる技術―AV女優から元赤軍派議長まで (幻冬舎新書)

インタビューのプロによる、心を開かせる技術の話。ま、結局は「無視しない」ってことに尽きるとは思う。

最後に、

次は、あなたの話を聞かせてください。

と書いてあって笑った。

ティーヴン・レヴィット、スティーヴン・ダブナー/ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する

原題「Freakonomics」。いろんな事象を経済学の視点で読み解こうみたいな本かな。「インセンティブ」がキーワードになってる感じ。しかし、結局最後まで、「ヤバい」の意味がわからんかった。スゴいの方かな?

で、読みながら「これってむしろ社会学じゃない?」って思ってたら、巻末に、そういう反応があるって話が書いてあった。僕は、経済とeconomyで、指す意味が違うのかと思った。経済は、経国済民だし、economyは、元々は、家政学ということみたい。このへんの話は、Wikipediaにも載ってるね。

ひっくり返して考える。なぜ普通の人は犯罪を犯さないのか。みたいな話があり、そういう考え方は面白いと思った。

載ってた話で面白かったの。

幼稚園でお迎えに遅刻したら罰金を取るようにしたら、「そのぐらいのお金で許されるなら」と、逆に遅刻が増えてしまったと。インセンティブの与え方を間違えた的な話。

死刑とギャングの話。うーんと、忘れた。自分が出所して来れる可能性とかを天秤にかけるとかいう話だったと思うけど。

中絶と犯罪の話。ちょっと微妙な話で、犯罪が減ったのは、銃の規制とかじゃなくて、中絶がオーケーになって、望まれない子や、厳しい環境的で生まれる子が減ったからだと。

橋本治/乱世を生きる ―市場原理は嘘かもしれない (集英社新書)

これをビジネス書として読むのは、著者から「ぷっ(笑)」って言われそうだけど一応ここに。

論理がちょっとづつズレて行って、最終的には思いもしなかった着地点に行く、というのが、橋本治の面白さかなと思ってるのだけど、今回は、ちょっとズレ度が強すぎて、いまいち楽しめなかったような気がする。

が、本人も書いているように、ややこしい話だと思うので、もう何回か読んだ方が良いのかも。

三部作を連続で。

でも三部作って、どれとどれだったっけ・・・。

「わからない」という方法 (集英社新書)上司は思いつきでものを言う (集英社新書)、それから本書、でした。

しかし、いま検索してて、上司の教科書 (アスカビジネス)って本を見つけたがどうだろうねこれ。こういう本を読んで「本当にうちの部下は思いつきもしないんだからな」とか思ってる人は、かなりダメな人なんだろうな。

城繁幸/若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

職業に対する貴賎感がものすごくイヤ。

「他人の金勘定など楽しい訳がない」とか「一生ポテト揚げる」生活がどうのとか。なんというか、よくわかんないけど、他人の金勘定が楽しい人に他人の金勘定をしてもらい、一生ポテトを揚げたい人に一生ポテトを揚げてもらうのが正しいような気がするんだが。もちろん、そういう人がいない場所は、自動化するとかそんな方向で。

アメリカバンザイなイヤさを感じるし、ゆとり教育みたいな、人を信じ過ぎみたいなところも感じた。

小堺桂悦郎/なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?誰も教えてくれなかった!裏会計学

最初、「安全対策?」とか思ったら、4ドアだと経費で落とせるとかそういう話みたい。まあ副題ちゃんと見ればわかるか。

で、なんか面白く書こうとして、余計わかりにくくなってる気が(僕の原稿(特にこれならわかる不正アクセス対策 入門の入門)も、結構そんな気がするけど)。でも売れてるみたいだし、これが「わかりやすい」ってことなのかな。

「ベンツ買いたい」から始まって、かなりいろんな部分に共感できないんで、「はあ」と思いながらは読むけれど、あまり楽しくはないと。でも、こういうのに共感できないと、経営者って難しいのかな。うーん。

ジェームズ・スロウィッキー/「みんなの意見」は案外正しい

原題は「The Wisdom Of Crowds」なので、ちょっと「みんなの意見」というのは違う気がするんだけどね。日本人としては「みんなの意見」って、そもそもわりと大事なわけで。crowdsというと、どっちかというと、バカなヤツら、みたいなニュアンスなのかな。

「多様性」、「独立性」、「分散性」、「集約性」が確保される限り、「みんなの意見」は重要である的な話だと思うけど、それが確保されてるかどうかわからんしなあ。

コモエスタ坂本/低度情報化社会 Ultra Low-level Information Society

「バカはバカとだけ交信し、もっとバカになる」という言葉は、なるほどと思った。

が、なんか全体的に「うーん?」って感じ。