萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

最近読んだ本

みんなで国語辞典!―これも、日本語

ものすごい面白かった。

みんなで辞書に載せたい新語やら業界用語やらを登録。「問題な日本語」の明鏡国語辞典。知らない言葉でもなんとなくわかって楽しい。

10万もの応募の中から1300件ほどを収録。下は10代から上は70代まで(だったと思う)。すごい。

とりあえず、ジョナる(ジョナサンに行く)とかデニる(デニーズに行く)とかはあっても、叙々る(叙々苑に行く)とかはないのは、値段の差なんだろうなと思った。

山口仲美/日本語の歴史 (岩波新書)

話し言葉と書き言葉のせめぎあいという視点で日本語の歴史をまとめた本。なかなか良いです。

竹内薫/夜の物理学

ちょっとあっさりしすぎた。まあ面白くなくはないが。「驕れる定説も久しからず」、「宇宙や物理のとりとめもないエッセイ」という本。

伊坂幸太郎/グラスホッパー (角川文庫)

面白くて、ずんずん読んだんだけど、ああいうオチはなあ。文学反対!

貫井徳郎/被害者は誰? (講談社文庫)

読み始めた瞬間、なんか読んだことあるなあと思ったら、メフィストで一部読んでた。全部じゃなくて良かった。

犯人じゃなくて、被害者とか目撃者とか探偵役とかを推理するという、一風変わったミステリ。でも軽く読める(解説によると、このネタをこの軽さで読ませるのがすごいとのこと)。

まあ、楽しい。

歌野晶午/ジェシカが駆け抜けた七年間について (ミステリー・リーグ)

つまんなかった!

けど、そんなことまでして、マラソン選手ってのは速さを求めるのかと、かなりびっくりした。

そして、タイトルはとても好き。

ちなみに葉桜の季節に君を想うということ (本格ミステリ・マスターズ)は結構前に読みましたが、とても面白かったです。

佐藤晃子/常識として知っておきたい世界の絵画50 (KAWADE夢新書)

日本の絵画編を読んだので世界の絵画も。

ラファエロのマリアがかわいすぎる。

キュン死に。

西洋絵画の楽しみ方完全ガイド (池田書店の趣味完全ガイドシリーズ)

著者名失念(ごめんなさい)。とても良い本だった。全部カラーだし、まとまってるし。なんか、やっぱり、多少意味わかって見る方が楽しいって思ったよ。

ミケランジェロが、自分自身の聖書解釈を絵に入れて、教皇のプランを破棄したりしてる話、すごいと思った。

ブリューゲルの「ネーデルランドの諺」って絵がかわいい。

エル・グレコが古い人だということにびっくり。もっと新しい人だと思ってた。

ミレーの「落ち穂拾い」が貧しさを表した絵だということを知りませんでした。

なんか美術2だったんで、いろいろ絵についてはコンプレックスがあったんだけど、見る分には楽しいね。丸を丸く描くのは、僕には無理だけど。だって、丸を描くときの最後のゴール、あんなに小さいんだよ?

本江邦夫/すぐわかる 画家別抽象絵画の見かた

さっきも書いたように、絵を描くのがものすごく下手なもんで美術と自分は無関係だと思ってたんだけど、その後、見るのは好きかもという気がしてきて、そんでモンドリアンとか好きだし、あと現代音楽も好きだし、抽象画ってのも面白いかなあと。

で、現代音楽もそうだけど、なんでそうなってるのか、ある程度わかってから見ると、楽しいんじゃないかなと。

その読みは見事アタリで、この本の作家別の解説を読んで、少なくともそれを読んでる瞬間はその作家がそこに至った意味とか、なんとなく理解できて、一度理解できると、抽象画は、わかるわからないの対象じゃなく、好きか嫌いかの対象になると。

で、発見したのは、自分には好きな抽象画の傾向があると。単色に線、とか、黒、みたいなのが好きみたい。モンドリアン好きだしねえ。

なんとなく、この本に載ってたので、好きだった絵をリスト。

特にカッコ良いなと思ったのが、ラインハートとニューマンでした。

あと、モンドリアンドゥースブルフが、斜めの線をアリにするかどうかで仲違いしたって話が載ってて、行っちゃってて面白かった。その本気ぶりがカッコ良い。