萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

最近聴いたCD

はい、またまた溜まりました。いつも結構分量あるので、「飛ばしてる」って言われたこともあるのだけど、「おもしろい」と言う声もあったので(ちょっとだけだけど)、まあ、また書くのである。今回は引くぐらい長いので注意。そして引かないでください。

ピンク・レディー/Mie&Kei ?Pink Lady Best Selection

のっけからこれでアレですが(と指示代名詞連続使用)、UFOとかサウスポーとかですよ。世代的には、僕よりちょい上の人たちが一番ハマったはずなのかな?ちびまる子ちゃん的にそうだわな。で、まあ楽しかったですよ。このアルバム用の新曲も入っているので、マニアは聴き逃せませんな。

aiko/夏服

テトラポッドだかテトラポットだかの曲(ボーイフレンド)を聴きたくて聴いた。良い曲だった。声も良いねえ。素敵です。しかしNHKも面白いよね。「は?」と思ったあなたは、Wikipediaの消波ブロックのページを見てください。

ちなみにこのアルバム、最後の「初恋」って曲が10分ぐらいの長尺モノだったので、「うほっ」って喜んでたんだけど、単に普通サイズの曲の後に無音がずーーーーーーーーっと流れて、ボーナストラックが続くだけだった。せっかく国分くんとも別れたんだし、10分ぐらいの曲書けば良いのに(意味不明)。

Cocco/ベスト+裏ベスト+未発表曲集

谷山浩子が怖いと書いたらCoccoも怖いという話になったので聴いてみたのだが怖いというより面倒くさそうな感じがした。好きな人ごめんなさい。なんかでも、もっとなんだろう、アコースティックな曲歌ってるのだと思ってたら、結構ハードなアレンジの曲もあり、意外でした。あ、あとなんだっけ、有名な曲、「樹海の糸」かな?の歌詞がエロくてちょっと恥ずかしかった。WAO!的な。まあ、倖田來未の、女の子もしたいときがあるのみたいな曲(タイトル忘れた)よりマシだけど。

Cream/VERY BEST OF CREAM

教養として聴いておかねばなるまいと思い聴いた。「White Room」は、やはり良い曲だなと思った。でも、そのぐらいしか思わなかった。こういうのって、やっぱり若い頃に聴いてたら良かったなって思うね。

ラッパ我リヤ/ラッパ我リヤ伝説

ヒップホップなるものはほとんど聴かないし、趣味ではなかったりするのだが、やはり教養というか、怖いもの見たさというか、たまに聴いてみたくなる。で、聴いてみたのだけど、わりかし僕的にはダメだった。うーん、残念です。音は結構良かったんだけど、歌詞がなあ。あ、ライムとか言うんだっけ?なんかキライっていうか、なんでずーっと「オレたちはすごい曲歌うんだぜ」って歌を歌ってるんだろうと。メタ過ぎやしないかと。ねえ。「このお経はすごいんだぞ」ってずーっと書いてある法華経みたいだね。いや、読んだことなくて噂で聴いたことあるだけですが。ちなみに法華宗の方や日蓮宗の方、すみません。特に揶揄する気持ちはありません。

HOME MADE 家族/musication

ヒップホップもういっちょ。結構前から「いや、HOME MADE 家族って名前はどうなのよ。クッキーかお前ら」的に気になっていた。ので、聴いてみた。その結果、ラッパ我リヤよりこっちの方が断然僕の趣味には合った。音も、歌詞も。しかし最近の曲(って言うほど最近のアルバムではないが)は、どうしてこうも「大丈夫だよそのままで」って曲が多いんだろうね。「世界に一つだけの花」の影響の慣性力がまだ残ってるってことなのかなあ。えーと例えば僕はHIGH and MIGHTY COLORとか結構好きなのだけど、「一輪の花」とかって、もろそういう歌詞だもんね。ちなみに何故HIGH and MIGHTY COLORを聴いたかというと、傲音プログレッシヴってアルバムタイトルの、とある部分に反応してしまったから。どこに反応したかは教えてあげない。

バッハ/バッハ:フランス組曲(全曲)

ELPの原曲を探す旅シリーズ。「Knife Edge」の中間部分に使われているということで聴いてみたのだけど、このアルバム2枚組で、最初「これは探すの大変かも」と思ってたら冒頭の部分が使われてた。キース!(笑)

ちなみにこのアルバムは曽根麻矢子さんって人がチェンバロ弾いてるんだけど、やっぱりクラシックの人って結局美人じゃないとダメなのかしら。それはそれで切ないな。

あ、そうそう、肝心の感想書き忘れるところだった。このアルバム、ものすごい気持ちの良いアルバムだった。美しい。美しい。美しい。

ジョン・ケージ/夢?プレイズ・ジョン・ケージ

シュテファン・フッソングさんっていうアコーディオン弾きの人が、ジョン・ケージの曲を演奏してるアルバム。なんかライナーに書いてあったんだけど、ケージは笙(雅楽でヒャーンとかなってる楽器)のための曲とか書いてるみたいで、アコーディオンと笙は構造が似てるから、アコーディオンでやってみたんだってさ。そう言われて聴くと、確かに音が似て聴こえますな。でもプラシーボですなきっと。

あ、言うの遅れたけどこれは現代音楽で、なので(かどうかは知らんが)クラシック音楽にありがちな、ジャン、ジャン♪みたいな劇的なところは一切なくて、なんていうんでしょう、不協和音の環境音楽って感じのアルバムだった。気持ちは良い。

ところでケージは東洋思想に傾倒してたわけですが、それは鈴木大拙の影響なんだってさ。鈴木大拙すげーな。90過ぎてもバリバリ本書いてたみたいだし。日本的霊性 (岩波文庫)が特に有名で、僕も持ってるけどなんだか難しくて読み通せてない。新編 東洋的な見方 (岩波文庫)は読んだけどね(面白かった)。

スティーヴ・ライヒ/18人の音楽家のための音楽

さて、ケージが出たところで現代音楽シリーズ。いや、僕も最近ようやく現代音楽を聴き始めまして。ちょっと感想を書いてみようかと。

これはライヒが18人の音楽家のために書いた曲。ってまんまだな、説明が。ライヒといえばミニマル・ミュージックってわけで、短い断片のようなメロディー(まで行かない長さの音)が、ひたすら繰り返し奏でられる。で、ちょっとづつメロとか拍子とか変わって行って、それを楽しむ感じなのかな。まあ、楽しみ方は自由だから、どう楽しんでも良いと思うけど。

この曲は、なんだかとてもかわいい曲。最初のマリンバの連打がかわいいのかな。トランスとして捉えることもできるだろうから、そっち系の人は聴けば良いのにと思う。イケますよ。

フィリップ・グラス/チェンジング・パーツ?変化する

なんか途中までしかアルバム名が出てないけど、「変化する部分を持つ音楽 」ってのがタイトルね。アルバム名でもあるし、曲名でもある。すなわち、この1曲しか入ってない。萌えるね。1時間ちょっとのこの曲、「変化する部分を持つ」ってところがミソで、わざわざ「変化する部分を持つ」って言ってるってことは、ほとんど変化しないってことね、つまりは。そう、これもミニマル・ミュージック。ひたすらピロピロ弾いてんの(グラスはオルガンの人)。ピロピロの後ろに、ひょーんとかふぁーんとか、なんか音鳴ってるけど。そんでしばらく聴いてると、来るんですよ、「変化する部分」が!突然、どーんと曲調が変わるのね。そこ、気持ち良い。坂本龍一は、この曲のレコードのその「変化する部分」だけを繰り返し聴いてたら、レコードが摩耗しちゃったんだってさ。そう、つまり、「変化する部分」は1箇所しかないのね。すごいよねえ。ちなみに坂本龍一的には1箇所らしいんだけど、僕の聴いた感じでは2箇所あるような気がする。まあでも、1時間の曲で1箇所2箇所って、ねえ(笑)。あとはひたすらピロピロピロピロ、ピロピロピロピロ、ピロピロピロピロ、ピロピロピロピロ。現代音楽はやりたがる演奏者が少いらしいけど、それもわかるような気がするね(笑)。

スティーヴ・ライヒ/ドラミング-ライヒ作品集

なんだかAmazonでも楽天でも見つからず。まあいいや。ライヒの「ドラミング」、「6台のピアノ」、「鍵盤打楽器、声、オルガンのための音楽」の3曲が収録されてるアルバム。

「ドラミング」は、なんかいまいち。代表作らしいけど。つーか、なんていうの、アフリカとかアジアの音を見つけて小躍りして「発見」とか言っちゃう西欧人の感覚がちょっとイヤ。そういう意味で、いまいち。まあ曲自体もなあ、そんなに面白くはなかったかな。ほぼ同じリズムを奏でる複数のドラムが、ちょっとづつリズムを変えていくとか、そんな曲。ドラムだけじゃなくて、木琴とかも。あ、この曲4部構成で、1時間半ぐらいあるんですわ。なんかだから、ずっと打楽器が鳴ってるわけだけど、これよっか、音の世界遺産 ブルンジの太鼓の方が面白かったような気がする。だって、言っちゃ何だけど、パチモンだからな。

「6台のピアノ」はわりと好きだったのだけど、6台のピアノが(ってまたそのまんまだね(笑))、最初同じメロディー(もちろんミニマルな、短いメロディーの反復)を弾いてるんだけど、そのうち1台が違うメロディーを弾き出し、順に違うメロを弾くピアノが増えてく、みたいな曲。だから、ちょっとづつ音が変わるっていうライヒ的な命題(とか書くと頭良さそうだから書いてみた)を、ちょっとづつリズム変えるとかじゃなく、楽器ごとにやったみたいな曲ですな。なんかネタとしてわかりやすかったのと、これもまた、かわいかったのとで、結構良かった。

「鍵盤打楽器、声、オルガンのための音楽」は、まあこれもそのまんまです。とりたてて、この曲だから言うことはないなあ、僕としては。これまた、かわゆし。

シュトックハウゼン/シュトックハウゼン全集3

これは通販とかじゃないと買えないみたい。僕はジャニスで借りたのだけど。で、これは「エチュード」、「習作I」、「習作II」、「少年の歌」、「コンタクテ」って曲が入ってます。どれも電子音楽ですね。つっても、たとえばテクノみたいなピコピコ感ではなく、まだまだ電子音が音楽に取り入れられたばかりなので、ものすごく実験的。「少年の歌」がたぶん一番有名なような気がするんだけど、なんか変な電子音の上にドイツ語の少年の朗読がかぶさると。まあ、面白いかってーと、どうなんでしょう。変わり者のための音楽なんだろうね。音楽じゃなくて、音、って感じだけど。

でも、一度は聴いてみとくの良いような気はする。

一度で良いような気もするけれど。

クセナキス/ペルセポリス

これまたAmazon楽天では見つからず。まあ良い。僕は「聴きたいCDメモ」みたいなファイルを手元に作ってるんだけど、どっから仕入れたのか、これが書いてあった。いつ書いたか全然思い出せないけど。

で、これも1枚1曲で、どういう曲かっていうと、「ゴーッ」って曲。いや、本当に、ずっと1時間「ゴーッ」って鳴ってんの(笑)。どんな風かってーと、ひどい台風の日の体育館の横の用具室にずっといると、一番近いのではないかと。すなわち「ゴーッ」、「ヒューッ」、「キーッ」、「ガラガンッ」、などなど。

でもね、これがね、意外と気持ち良い1時間なのよ。

Persepolis Plus Remixes 1

で、これがそのペルセポリスのリミックス版ね(笑)。すごいねえ、こんな曲のリミックスがあるだなんて。しかもこれ、2枚組で、1枚目はクセナキスペルセポリスのなんとかミックスが入ってて、まあ、正直、どこがオリジナル版と違うんだか、わかりゃしませんわ。いや、入りは違うんだけどね、急に始まったり、ゆっくり始まったり。でも、結局は「ゴーッ」なわけで(笑)。

2枚目は、いろんな人がペルセポリスのカバーをやってます。いやあ、すごいね。だってさあ、いろんな「ゴーッ」が聴けるわけでさ。でね、どれも一緒だと思うじゃない?いやそれがさ、違うのよ、人によって。だいたいみんなノイズ系の人たちみたいなのだけど、ある人のは、ノイズがキツすぎて聴くに耐えなかったり、ある人のは気持ち良かったり。僕はFrancisco Lopezって人のが気に入ったんだけど、最初、静で始まるのね。それが途中で、ガラっと、動に変わるんですよ!なんかトンネル抜けた感があって、気持ち良かったなあ。

Amazonで買えるからさあ、ちょっと買ってみなよ。

音響系ってやつですよ。

ピエール・アンリ/ピエール・アンリ エディション Vol.2

えーと、4枚組。これまたどこで仕入れたのやら、「ひとりぼっちの男のためのシンフォニー」ってメモに書いてあったもんで聴いてみた。これはミュージック・コンクレートってジャンルで、楽器の音じゃなくて、具体的な音で音楽を作ると。たとえば、朗読とか、サイレンの音とか、何か叩いてる音とか、そういうので。まあ、だから、なんつーんでしょうか、面白くないです(笑)。歴史的意義はあると思うけどね。あとたぶん、まだ録音機械ってのが珍しかっただろうし、「こんな使い方が!」的な驚きもあると思うんだよね、同時代で聴いてたら。でも、まあ、いま聴くとねえ。中学生でもできそうだもんね(とか書くと怒る人結構いるんだろうなあ。ごめんなさい)。昔、誰かの古い推理小説読んでて、刑事たちが「うーん、わからん。アリバイが崩れん」ってずーっと唸ってるんだけど、読んでるこっちとしては「いや、飛行機使えばスグでしょ」とか思いつつ、「でも悩んでるってことは飛行機は使えないのかな」って思ったら、オチは「実は犯人は飛行機を使ってたのでした、ババーン!」だったという(笑)。まだ飛行機が珍しい時代だったらしくて、重要なトリックとして使われたわけですよ。ま、そんな感じです。

「ひとりぼっちの男のためのシンフォニー」、「旅」、「動き - リズム - エチュード」、「エジプトの死者の書」、「探索」が収録曲で、えーと、どれかは、確か、意外とカッコ良かった。どれかは覚えてないけど(笑)。

リアルタイム11ケージ(リ)ミックス

ジョン・ケージのリミックス。ライヒ:リミックスってのがテクノだったんでこれもテクノなのかなーって思ってたら、普通にピアノのアルバムだった。偶然性の音楽とか言うんだっけな、易を使って作る曲その名も「易の音楽」とか入ってるんだけど、「易の音楽」は普通にカッコ良かったな。僕の趣味なんで、「普通」がどのくらい「普通」かは、謎ですが。キレイなメロとか、そういうのは存在しないけどね。

スティーヴ・ライヒ/スティーヴ・ライヒ:初期作品集(1965?1972)

いや、これはすごかった!キター!って感じ。ほんとつまんないの!現代音楽はこうでなくっちゃ!

「Come Out」は、英語でなんかしゃべってて、それがリピートされるんだけど、左右でちょっとづつズレるのね。そんだけ。面白くない。

「Piano Phase」。同じようなことをピアノでやってます。有名な曲だと思う。でも面白くはない。

「Clapping Music」。今度は手拍子で。なんかケチャみたいだった。

「It's Gonna Rain, Part I」、「It's Gonna Rain, Part II」は、えーと、「Come Out」と同じです。セリフは違うけど。いや、詳しい人にとっては曲的にも違うのかもしれんが。しかしこれ、日本語だとどう聴こえるんだろう。ま、きっと面白くないとは思うけど(笑)。

ジョン・ケージ/ケージ:ロアラトリオ

偶然性モノ。

ライナーにちと面白いことが書いてあって、

バッハだろうがベートーヴェンだろうがブーレーズだろうが、自分の意思、自分の好み、自分の哲学で音の並びを決めている連中は、 みな人間として奢っている

とのこと(笑)。まあアーティストだからね。

これはなんか、朗読してるんですよ、1時間ぐらい。それも、なんかって小説を解体して、特定の場所を縦に読むとJAMES JOYCE(ユリシーズの人)って文字が出てくるんだって。はあ、ってなもんですわ。

朗読にカブる音も、基本的には意味不明な感じで、どこどこ太鼓的なものがなってたり、ヴァイオリン的なものがメロディーの断片を刻んでたり、水の音とか鳥の声とかの自然音が入ってたり。

まあ、つまんないですわ。

ただ、仕事でテンパってるときに聴いたからなあ。プログラム書きながら聴く音楽じゃないね、絶対。

フィリップ・グラス/ミュージック・イン・12パーツ

「12の部分からなる音楽」とか「12部の音楽」とか、いくつか邦題があるみたいだけど、なかなか難しい。何がかってーと、これ、もともと、12個の声部からなる音楽として作られたらしく、つまり、大雑把に言うと、12個同時に音が鳴る曲として作られたらしいのだけど、とある女子にグラスがこの曲聴かせたら、「素敵な曲ね。あとの11個も楽しみだわ」的なことを言われたらしい。で、よっしゃと張り切って(かどうかは知らんが)残りの11個を作ったわけね、グラスさんは。つまり、12パーツってのが、12個の声部じゃなくて、12個の部分だと思われたわけね。だから「12の部分からなる音楽」って邦題は、ナシなわけですよ。そういう「ちょっとステキでカッコつけたがりのグラスさん」な物語が消えちゃうから。

で、面白いなあと思ったのが、日本語だと、パートとパーツって、意味違うじゃないですか。元々、どちらもpartで同じ英語の、単数形と複数形なだけなのに。パートだと、役割だよね。パーツだと部分で。面白いねえ。

さておき、どんな曲だったかというと。えーと、どんなんだったっけ。グラスだからきっとミニマルですよ。たぶん。

あ、思い出した。

まだ聴いてないや(笑)。

なんかおかしいと思った。

だってさ、全部で3時間半もあるんだよね。聴くなら、ちゃんとまとめて聴きたいじゃない?でもさ、僕も忙しい現代人だからさ、まとまって3時間半って、結構難しいよね。

でも今度聴くわ。

セリー主義

セリーってのは何かと申しますと。ちょっと遡って説明が必要なんだけど、まず、音楽には、長調の曲と短調の曲があるんですわ。長調ってのは明るい曲ね。「おー牧場はみーどーりー♪」は長調。「ドナドナドーナードーナー♪」は短調ね。で、100年ぐらい前に、そこに疑問持った人たちが出たのね。そんで頑張ったわけですよ、「調性の破壊」ってやつを。そんで、十二音技法とかいうのが現れて、どんなんかってーと、1オクターブ中の12個の音を平等に扱おうと。たぶん。いや、違うかもしれん。けど、まあ、きっとそういうこと。で、その後に、「いや、音の高さだけじゃダメだろう。長さとかも平等に扱おうや」みたいな、そういうのがセリー。たぶん。いや、違うかもしれん。けど、まあ、きっとそういうこと。もっと行くと、トータル・セリエリズムとかに行くらしいですわ。よく知らんけど。

ま、要するにですね。明るくも暗くもない曲作ろうって話ですわ。違うか?まあ良い。詳しいことはあれですよ、Wikipediaですよみなさん。

コンピ盤なので複数の作家の曲が収録されていて、ブーレーズピアノソナタ第2番」、ノーノ「進むべき道はない、だが進まなければならない」、同じくノーノ「愛の歌」、シュトックハウゼン「グルッペン」となっております。

ピアノソナタ第2番」は、もう、滅茶苦茶カッコ良い!こんなカッコ良い音楽知らなかったなんて!って感じですわ実際。フリージャズとはまた違うフリー感というんでしょうか。ジャズってちょっと苦手なんで、これはもう、嬉しい。混沌の中の調和っていうんですかっ!そんな感じですよ。セリエルって、ピアノと相性が良いのかもしれんね。全部の音が、立つから。

ノーノの2曲は、まあ似たような感じだった。基本、しずかーに音が鳴ってると思ったら、たまに「わっ!」みたくデカい音が鳴るの(笑)。ひそやかって言葉が似合う音楽だね。ひそやかってどういう意味かいまいちわかってないけど。かすかに不協和音が漂って、特に展開もなく終わると。でもね、気持ち良いのよー。

「グルッペン」、これは3つのオーケストラが同時に演奏するという企画。いや、企画って言い方もナニですが(笑)。弦の不協和音(たぶん)が心地良い。やたらダイナミックレンジが広くて、つまり、小さい音と大きい音の差が激しくて、たまにビクッってなる(笑)。後半、最後のちょっと前、やたら音圧で押してくる部分がものすごくカッコ良い。で、エンディングちょい前、ちょっと壊れた感じにガタガタと鳴り、最後、やさしーく終わるのです。

というわけで、セリー、素敵!

カヒミ・カリィ/K.K.WORKS 1998-2000

現代音楽シリーズは終わりましたが、この日記はまだまだ続きます。

で、カヒミ・カリィ。ウィスパー・ヴォイスの人ってことだけ知ってて聴いたことなかったので聴いた。確かにウィスパー・ヴォイスだった。個人的に、体が弱ってるとこの手の声にやられるから気をつけないといけないなと思った。

という感じで、特に引っかかることもなく。

でも僕、SALON MUSIC好きだから、何回か聴けば、好きになりそうな予感はあるな。

フランク・ザッパ/黙ってギターを弾いてくれ

なんかね、3枚組。ギターソロばっかりのCD。マニア向け。でもね、カッコ良かった。僕、どうもザッパってダメなんですね。面白さがわからないというか。でもね、うちの会社の近所の図書館に、揃ってるんですわ、ザッパ。だから聴くわけですよ、いろいろ。Uncle MeatとかFreak OutとかSheik Yerboutiとか。で、そのたびにつぶやくのね。「うーん、わからん」と。嫌いじゃないんだけどね、積極的に好きにはならないと。

でもこの3枚組は違いました。気持ち良かった。何回も聴きます。ええ、聴きます。何が良かったのかは、いまのところ不明。

フランク・ザッパ & キャプテン・ビーフハート/Bongo Fury

で、これも良かった。キャプテン・ビーフハートが入ったのが良かったのかな。でも、トラウト・マスク・レプリカも、そんなにピンと来なかったんだけどね。1+1は2じゃないぞってことだなきっと。

ブラック・サバス/Sabbth Bloody Sabbath

邦題「血まみれの安息日」。これも図書館なんだけど、ちょっと探して見つからなかったので司書のお姉さんに聞いたら「血まみれの安息日でございますね」と、何度も繰り返されたのが恥ずかしかった。図書館にいた少年や少女に変態だと思われなかったかと。

で、ブラック・サバス。いつもながらキャッチーで良いですな。ブラック・サバス(黒い安息日)っていうおどろおどろしい名前のわりに。

満足の1枚。

アーク・エネミー/ANTHEMS OF REBELLION

女子ボーカルのデスメタルバンドと聞き、興味が湧いたので聴いてみた。で、全然僕はダメだった。この声は苦手すぎる。男女差別かなあ。うーん。でも、ダメ。

ちなみに、このボーカルの人、ベジタリアンらしい。デスメタルなのにベジタリアン。謎だ(笑)。謎と言えばブラック・サバスの1枚目のブラック・サバスってアルバム(邦題「黒い安息日」)の1曲目のブラック・サバスって曲の歌詞で「オー、ゴッド、ヘルプミー」みたいなのがあって、「おいおい、黒い安息日なのに神さま助けてはないだろう」と(笑)。激しく謎だよ。

ヴァンゲリス/オデッセイ~ザ・ベスト・コレクション

一応聴いておくか、ヴァンゲリス、ということで聴いてみたベスト盤。確かに良い曲だなあとは思うし、シンセの音も気持ち良いのだけど、やっぱり、そんなには残らないの、心の中に。ごめんなさい。

「Tao of Love」って曲で琴っぽい音が流れたのには笑ったかな。あとFIFAの曲も、日韓だったからか、太鼓の音だったし(笑)。安直だけど、こういう安直さって大事だよね。YMOがすごかったのも、そういう安直さだと思うし。

オマケでジョン・アンド・ヴァンゲリスの曲が入ってたけど、やっぱりジョン・アンダーソンが歌うと、何でもジョン・アンダーソンの曲になるなあと思った。ベースがバリバリ言ってないんで、イエスではないなと察しが付くのだが。

谷山浩子/Memories

谷山浩子が怖いという話を書いたとき、「あたしの恋人」って曲が怖いから聴いてみろと言われたので聴いてみた。そして怖かった。何もかもが。

「あたしの恋人」は、パイロットな恋人がいて、で、その人が事故って動けなくなったけど、でも、だから、わたしがずっと一緒にいてあげられるわ、みたいな、そんな曲(だったような気がする)。怖い。そして何より怖かったのが、ライナーに書いてあったのだけど、谷山浩子自身は、怖い曲だと思って作ってなかったという事実。なんだそれ。「最近は、確かにこういう女の人ちょっと怖いかもという気はしてきました」的なことが書いてあり、ようやくかよと思った。

大行進!TVアニメ・ヒーロー せいぞろい!~スーパービックリマン~

子供向けのって気をつけないと、ニセモノの人が歌ってることがあるのね。で、前、そういうCDをつかんでしまって、いろいろ困ったのでちゃんとした音源を探して、「お料理行進曲」目当てで辿りついたのがこれ。「お料理行進曲」も嬉しかったのだけど、やっぱ良いよね、「ムーンライト伝説」。大好きよ、ほんと。歌詞も良いし曲も良い。あと、アニソンらしいのも良い。なんかビーイングとかのタイアップとか、ヤじゃない?
恐竜戦隊ジュウレンジャーの曲とか入ってるんだけど、この手の特撮モノって、なんかやたらメタルな曲が多くて笑う。どういう大人になるんだろうって思うわけで。

でも、アニソンで僕的に一番笑うのは(かつ好きなのは)、やっぱり、「DANZEN!ふたりはプリキュア」なんですね。

プリティで キュアキュア

ってのも意味不明で良いんだけど、そのあとに続く、

一難去ってまた一難 ぶっちゃけありえない

って歌詞がツボ。あと3番のアタマの、

明日は明日の風吹く マジ意味わかんない

ってのも良い。どうやったらこんな素敵な歌詞が書けるんだろう。マジ意味わかんない。

モグワイ/MY FATHER,MY KING

というわけでモグワイさんです。最初3曲しか入ってないことに気付いて「え?たった3曲?」と思ったら1曲目が40分ぐらいあって、顔がほころんだんだけど、実際は20分ぐらいの曲で、残りの20分は、ボーナストラック扱いの残り2曲のためのブランクだった。んもう。

音は、いつもの、静かな轟音って感じ。素敵。

マリリオン/Thieving Magpie (Bonus CD) (Spec)

ネオ・プログレッシヴ、もしくはポンプ・ロックと呼ばれるジャンルがありまして、まあ良い子のみんなは知らないと思うんだけど、70年代に流行り、80年代に廃れたプログレッシヴ・ロックを、あえて80年代にやったバンドたちのことをそういうんですね。そのほとんどは、ジェネシスの亜流みたいに扱われてるんだけど。で、その中でも一番有名なのがマリリオンで、そのライブアルバム。まあ、だからどうってわけでもないです。ただ、2枚組で、2枚目はMisplaced Childhoodの全曲演奏なのね。こういうことライブでやるのが、なんかプログレっぽくて少しニヤけるよね。特にMisplaced Childhoodは、好きなアルバムだし。

ただ、ポンプ・ロックにも良いところがあって、それは何かってーとコストパフォーマンスが良いところ。プログレ好き的にも、あまり人気のあるジャンルじゃないので、中古とか、すごい安い。Misplaced Childhoodは、たぶん300円で買った覚えが。借りるより安いもんね。で、結構良かったりするのよね、これが。

モグワイ/Kicking a Dead Pig

あ、またモグワイだ。でも今度はリミックスなので、いろんな人たちがやってるんだよねー。あんまり本人たちと区別つかなかったけどさー。でもね、モグワイ自身も参加してて、「Mogwai Fear Satan」って曲は、なんか良かったような覚えがある。

8bit Project/FAMILIAR COMPUTING WORLD

チューン・ポップってやつです。ファミコンとかのピコピコ音ね、昔の。その音でいろいろカバーやってるわけです。で、大塚愛とマイアヒとキング・クリムゾンが同じアルバムに入ってるという、全部ストライクな人いないだろ的な素敵アルバム。僕の目当てはもちろんキング・クリムゾンの「21世紀のスキッツォイド・マン」。ちなみにちょっと前に邦題が変わりました。

さておき、「21世紀のスキッツォイド・マン」は、なかなか原曲に忠実なところもあり、遊んでるところもあり、そのバランスが非常に良かった。

でも、マイアヒが2バージョンも入ってるのは、正直、どうなんですか。

トータス/Millions Now Living Will Never Die

ガッツだぜ!じゃなくて、ポスト・ロックの方のトータスね。ほら、僕いま、ちょっとポスト・ロックも勉強中だから。

で、僕が良く参考にするプログレ・サイトのポスト・ロックのページには、

ポストロックってジャンル名は、他のジャンル名と同じで、ちょっとナニだよね。だって、このジャンルに入るって言われてるモグワイとトータスって、全然音違うし。

と書いてあるのだけど(意訳)、僕、あまり違いがわからんかった(泣)。悲しげで、切なげで、そんで美しいと。ただ、その切なさが、プログレの抒情性とは、ちょっと違うんだよね。もっとドライな感じ。

ヴィブラフォン(たぶん)の音が、心地良かったよ。

で、なんかGameraってタイトルの曲があって、「あのガメラ?そういえばトータスも亀?」って思ったんだけど「あれ?亀はタートル?」と思い、調べてみたら、トータスがリクガメや淡水に棲むカメで、タートルはウミガメらしい。ひとつ勉強になった。

シンフォニー・エックス/V: The New Mythology Suite

会ったことないお友達のAくんに勧められて聴いてみたアルバム。プログレッシヴ・メタルですね。

英語聞き取れないからよくわからんけど、きっと大仰なこと言ってるんだろうなと想像させる音。エジプト風な(?)音の曲があり、それがわりと気に入った。なんか、キーボードがフィーチャーされてる感じで、ちょっとロイヤル・ハント(デンマークのメタルバンド)風かなっ感じ。ロイヤル・ハントよりは激しいけどね、ドコドコしてて。って、ロイヤル・ハントわからないとわからない形容だなあ。うーんと、ドリーム・シアター meets ELPって感じです。

坂本龍一//05

いや、自分でもそろそろ「お前まだ書くのか?」って感じだけど、まだもうちょいあるので書く。

で、坂本龍一中外製薬。たぶん。それを聴きたかった。それだけで満足した。

フランツ・フェルディナンド/You Could Have It So Much Better

なんかこのジャケ、ずっと前から気になってて。そんだもんで聴いた。ポップだわ、売れるわ、と思った。そして、なんとなく、ドアーズを感じた。

エンヤ/きよしこの夜

なんかね、僕プログレ好きだからエンヤってきっと好きなんだろうなって思ってたわけ。若いころは。でも聴いたことがなくて、こないだ初めてベスト盤聴いたんだけど、なんか、全然ピンと来なかったのね。「BGM?」って感じで(失礼)。で、でも、ゲール語で「きよしこの夜」歌ってると聞いたので、これは聴いてみなきゃと。で、聴いてみたら、やっぱり特にどうってことなかった(またまた失礼)。そして、ゲール語でもハレルヤはハレルヤなのかと思った。

ゴッドスピード・ユー・ブラック・エンペラー/Yanqui Uxo

さて、ここから何枚かポスト・ロック。そろそろ疲れて来たので短めに。

「グォー」って音のアルバム。

クセナキスペルセポリスと近いかも。

rei harakami/Lust

TSUTAYAポスト・ロックコーナーにあったのでポスト・ロックだと思ってるんだけどこれもポスト・ロックなのね。

素朴(?)な音に、変なリズムが面白い。くぐもったエレピの音とチープなリズムマシンの音。

シガー・ロス/()

なんだか美しい。1曲目、クラシックのなんだかって曲をベースにしてるみたい。思い出せないけど。美しさから轟音に盛り上がる曲とかあって、僕の中のポスト・ロックのイメージにピッタリ。全部の曲に曲名が付けられてないのが、また良し。

ジム・オルーク/Eureka

最初は、なんだかラテンの癒し系だった。途中から、ちょっと音響な感じになった。でも、なんか普通だった。前のはもっと激しいらしいので、そっち聴いてみようと思った。

マイス・パレード/Obrigado Saudade

ミニマルっぽいんだけど、劇的なところもあってカッコ良い。ラテン風味もありつつな感じ?

マイス・パレード/Bem Vinda Vontade

もいっこマイス・パレード。ちなみに狙ってふたつ借りたのではなく、気がついたらふたつ借りてた。

で、なんだか、とても気持ち良かった。ウィスパー・ボイスよし(やられてる)。

途中で日本語が出てくる曲があって面白いね。クラムボンの人だったっけ?

こういう、外国の曲に突然日本語が出てくるとびっくりするわけで、カンのTago Magoに入ってる「Oh Yeah」でダモ鈴木が突然日本語で歌ったり(ドイツのバンドだけどボーカルは日本人で、適当な英語で歌ってた)、マリリオンのBrave (Bonus CD) (Spec)の「Goodbye to All That/Wave/Mad/The Opium Den/The Slide/Standing in ...」って曲でなにごとか囁いていたり。カタコト好きだから、カイリー・ミノーグの「Sometime Samurai」も素敵よね。「ワタシノ ナマエハ カイリー デス」。でも一番はアレかなあ、テイスト・オブ・ハニーの「Sukiyaki」かなあ。「上を向いて歩こう」の英語カバーね。なんかレコード会社のお偉いさんが、「スキヤキ」と「サヨナラ」しか日本語しらなくて、「サヨナラ」じゃ暗いから「スキヤキ」にしたとか。適当すぎ(笑)。で、この曲、琴の音で始まり、「サヨナラ」という囁きで終わる。うむ。素晴しい。

あ、なんか長くなった。しかも全然ポスト・ロックの話じゃない。

Jazztronik/numero uno

弟子であるところのAちゃんに初めて会ったとき、「最近どんな音楽流行ってるの?」って聞いたところ、「うーん、流行ってるかどうか知らないけど今日タワー・レコードでJazztronik試聴しました」と答えられたような覚えがある。

というわけで聴いてみたら、なんかボサノバみたいだった。いや、ボサノバを全然知らないのだが。癒し系な感じだったということで。

全然ジャズじゃないじゃん、と思った。

イエローカード/ONE FOR THE KIDS

ヴァイオリンがいるパンクバンドね。Ocean Avenueよっかこっちの方がヴァイオリンが効いてた気がする。

BLANKEY JET CITY/BLANKEY JET CITY 1991-1995BLANKEY JET CITY 1997-2000

なんか黒夢の人、えーといまSADSだっけ、の人に歌い方が似てるなあと思った。まあ順番からすると逆か。で、やっぱり、名前知ってるからってだけで聴くとあまりよくないということがわかった。

エアロスミス/Ultimate Aerosmith Hits

とか言いながら、これも名前知ってるからってだけだったのだけど、「Dream On」って曲、聴いたことあった!ちょっと嬉しかった。適当にベスト盤聴くとこういう偶然があって楽しいですね。

Dancemania Speed G

なんかこのシリーズ好きなのね。頭わるーって感じで。意味不明に速いし。スピードってそういうジャンルなのね、きっと。あと、僕の好きなアヴリル・ラヴィーンの「Complicated」が入ってるのものまた良し。元曲だって結構歌うの大変なのに(カラオケで挑戦した)、こんなに速くしてどうするんだろうと思った。手段と目的がごっちゃになってる感が楽しい。

mihimaru GT/mihimania~コレクション アルバム~

いや、好きなのよね、mihimaru GT。でも笑うのが、このアルバムのライナー、姉ちゃんの方の写真集みたいなことになってんのね。なんか売れると何でもアリかよと(笑)。

池田聡/BLACK COLLECTION

モノクローム・ヴィーナス」を聴きたかった。

和田アキ子/全曲集 シングルズ 1993?1968

あの鐘を鳴らすのはあなた」とか、何気に好きなもんで。でも「古い日記」で「あの頃は、ハッ」って言ってないのがわかったのは、少し発見した気分だった。それからこのアルバムのタイトル、なんで1993が左で1968が右なのか謎。

PiL/Greatest Hits So Far

セックス・ピストルズは大好きなので、一度PiLも聴いてみなきゃなと思い聴いてみた。なんか「ピストルズの人が違う歌を歌ってる!」という、マヌケな感想だった。「Acid Drops」って曲に「God Save The Queen」が使われてて、ふむと思った。

槇原敬之/Completely Recorded

うーん、まだあるのかー。

というわけでマッキー。

覚醒剤やった人。

良質なポップスという言葉が似合いますね。

マーズ・ヴォルタ/Frances the Mute

ふらりと立ち寄ったTSUTAYA三軒茶屋店にプログレ・コーナーがあり、「おう」と思って品揃えをチェックしていたら、僕の知らないマーズ・ヴォルタというバンドを発見。というわけで聴いてみた。

最初、なかなか手数の多いドラムで、わくわくした。ボーカルはメタルっぽいけど、全体的にはメタルじゃない感じ。ジャズ・ロックっぽい曲もあれば、やはり時代のせいなのか(新しいバンドなので)、ポスト・ロックっぽい曲もあり。

ただ、全体的には、それほどコテコテのプログレではなく、ちょっと残念。

ところで三軒茶屋TSUTAYAプログレ・コーナーのポップはパトリック・モラーツのStory of Iのジャケをイメージとして使っていたものの、肝心のStory of I自体は置いてなかった。中途半端。

DOOPEES/DOOPEE TIME

ここに書くのって基本的に初めて聴いたCDだけなので、これを書くのは自分的に規則違反なのだけど、最後の曲でクラフトワークの「Trans-Europe Express」が使われていたのに初めて気付いて嬉しくなったのと、それに関連して荻野目洋子の「コーヒー・ルンバ」にはどうしてデヴィッド・ボウイの「Let's Dance」が使われているのか謎であるということを書きたかったので書いた。

アネクドテン/NucleusFrom WithinGravity

ファーストのVemodが気に入ったのでスタジオ盤全部聴いてみたんだけど、ファーストを越えるものはなかった。ダークさが、どんどん減っていった感じかなあ。あと、チェロの人が、だんだんメロトロンの人になってしまったのが悲しかった。

アモン・デュールII/狼の町

名盤との噂だったので聴いてみたのだがイマイチだったなあ。なんでだろ。おとなしすぎなのかな。

アート・オブ・ノイズ/Best of the Art of Noise

「Paranoimia」が聴きたかったのね。サンプリングが出始めのころだったんだっけな、これ。

スラップ・ハッピー & ヘンリー・カウ/DESPERATE STRAIGHT

あんまり印象がない。うーむ。

スーパーゼビウス

細野晴臣が、ナムコゲーム音楽をリミックスしたアルバム(だったような気がする)。ゼビウスも良かったんだけど、ギャプラスが秀逸。ドーンと来るね(編集者だったころ、原稿で擬音語を使うと怒られた)。でもドルアーガの塔は、なんかクラシック・コンプレックスみたいなのが見えてちょっとナニだった。

アラン・パーソンズ・プロジェクト/Pyramid

ビートルズAbbey Roadとかピンク・フロイドDark Side of the Moonとかのエンジニアやってた(たぶん、ってたぶんが多いな)アラン・パーソンズっていうおっちゃんが、今度は自分が前に出て作ったアルバムの3枚目。プログレ風味のポップスって感じ。悪くはないけど。

ニュー・トロルス/UT

クラシックとロックを融合系のイタリアン・プログレの人たち。荘厳な感じとヘビーでロックな感じが良い具合に混ざってて、非常に良かった。

ニュー・トロルス/Concerto Grosso

これにはIとIIが入ってるけど、僕が聴いたのはIIの方。美しいのだが、Iよりおとなしめで、ちょっとクラシックに引っぱられ過ぎな感じはある。そこがちょっと、食い足りない。

イ・プー/Parsifal

くまのプーさんから名前を取った、これまたクラシックとロックを融合系のイタリアン・プログレ・バンド。いままで何枚か聴いて、うーんという感じだったのだけど、最後、もう1枚だけと思い、評判の良いこれを聴いてみた。で、良かった。荘厳で美しく、そして、ドラマチック。

リック・ウェイクマン/Journey to the Center of the Earth

良いんだよね、リック・ウェイクマンのソロ。クラシックとも、ロックとも、どちらともまた違った風合いがあって。あとこのアルバムはCenterじゃなくてCentreなところが、キュンと来るところね。

エルドン/エレクトロニーク・ゲリラ(紙ジャケット仕様)(ELECTRONIQUE GUERILLA)(PAPER SLEEVE)

ヘルドンと書いてエルドンと読むフランスのバンド(って前も書いた気がする)。ハードな電子リフの上を、ロバート・フリップにそっくりなギターがうねうねうねうねうねうねうねうねうねうね。もひとつ、うね。

「Back to Heldon」って曲がオススメ。

スラップ・ハッピー/Casablanca Moon

プログレの範疇で語られるけど、そんなことはない、非常にポップなバンド、それがスラップ・ハッピー。ボーカルの姉ちゃんの声がひたすら良い。ルネッサンスの姉ちゃんとスラップ・ハッピーの姉ちゃんが、双璧だな、プログレ女子ボーカルの。

このアルバムは、そんなスラップ・ハッピーの何枚目かのアルバム(←調べろ)。実はこれ、元々別バージョンでミックスまで終わっていたのを、レコード会社が「これじゃ売れん!」と言って作り直して発売したもの。いまはその別バージョンというか元バージョンというかのアルバムも発売されてて、そっちはAcnalbasac Noomって名前。逆になってんのね、つづりが。

で、こっちが売れる、というアレンジのはずなんだけど、なんだか微妙に迎合してる感じでへん。笑う。特にタイトル曲の「Casablanca Moon」なんて、まるでタンゴの名曲「ラ・クンパルシータ」。なんだかなあ。

僕はAcnalbasac Noomの方が好きだな。

セイス・ルセス/Tango Bizarro Bizarre Tango

今風タンゴ。エレクトロなわけね。タンゴを歌ってるうちの妻は「うーん」とか言ってたけど、だからこそ今風なんだろうね。わりとカッコ良いし。ま、でも、鬼怒無月のいるサルガヴォのAlloyの方が良いけどな。

ムスリムガーゼ

宗教闘争を音楽という形で昇華することによって、非暴力のままイスラムの自主を主張し続けた伝説のアーティスト

って書いてあったので「おう!」と思って聴いた。なんだか歪んだ音が気持ち良いテクノって感じ。たまにアラブっぽい音列が入ったり、アラビア語っぽい声が入ったりするのにニンマリ。なのだが、先入観だったらヤだな。

もう1枚ぐらい聴いてみる予定。

アール・ゾイ/Les Espaces Inquites/Phase IV/Archives II

アート・ゾイドと書いてアール・ゾイと読むフランスのチェンバー・ロック・バンド。なんかフランスのバンドを紹介するときはこのパターンばっかり。うそ。エルドンとアール・ゾイぐらい。

これは2枚のアルバムプラスボーナス音源というオトクな2枚組。1って書いてある方がディスク2で、2って書いてある方がディスク1なのは、フランス人のジョークなのだろうか。

で、ですね。Les Espaces Inquitesもなかなかダークでダークで良いんだけど、Phase IV、こいつがキモでした。狂っててカッコ良い。美しいときは、ひたすら美しい。そして、Archives IIも、落ち穂拾いかと思いきや、なんのなんの、佳曲揃い。ただ、短いのが多いのが切ないけどね。

ところでチェンバー・ロックってのは何かってーと、クラシックのオーケストラで使うような楽器でロックな音楽やるといジャンル。アール・ゾイとか、ユニヴェル・ゼロとか。覚えておいてね☆

ジェイムス・ブラウン/Love Power Peace Live At The Olympia Paris 1971(ジャケットは2種類あります)

Sモンガーさんに教えてもらったアルバム。少しファンクがわかったような気がした。かっこいいね、踊れる曲ってのも。

レジデンツ/Eskimo

目玉人間が印象的なジャケのアルバム。エスキモーの暮らしを音で表現したアルバムらしいのだが。ちょっと謎だった。でも嫌いじゃない。10回以上聴くと、好きになるタイプのアルバムと見た。ただ、同じテーマで、オーケストラの演奏だったら、もっと面白かったかもと思った。

ファウスト/Tapes

ファウストって、どう説明すれば良いんだろう。ドイツのバンドなんだけど。変態なのにポップなのに不思議なのに実験的。そんな感じ。そんなファウストの、セッションをそのまま出しちゃった的なアルバム。曲名がない曲多い。うーん、どう説明しよう。変な曲多いです。マニア向け。

いきものがかり/桜咲く街物語

ファウストいきものがかりって流れ、良いね。狂ってて。

で、名前から想像してたのはもっとキュートな感じだったのだけど(いつも名前から勝手に想像する)、意外に、なんだろう、実力派的な感じ?一定数のユーザーが確実にいそうな気配がした。えーと、キロロとか?あー違うかな。まあ良いや。息が長そうな気がする、この人たち。とか書いてすぐに消えたらヤだな。

まあ良い。とにかく、いきものがかりというバンド名は、とても好きだ。

音はそんなに好きじゃなかったから、次も聴くかってーと微妙だが。

あと突然男子ボーカルの曲があったのは驚いたぞ。そしてその曲が、妙にネオ・フォーク(ゆずとかみたいな感じ)だったのが、なんだか「なるほど」って感じだったよ。

ユニヴェル・ゼロ/Heresie

ユニヴァース・ゼロと書いてユニヴェル・ゼロと読む、ベルギーのチェンバー・ロック・バンド。さて、チェンバー・ロックって何だったか覚えてるかな?

ま、いいけど。

で、ユニヴェル・ゼロの他のアルバムに比べて激しくはないのだけど、ひたすらダークで、んもう、最高。おかわり!

クラスター(Kの方)/Zwei Osterei

ジャニスで借りた。ポップに「CLUSTERと同じバンドです」って書いてあって、「いやいや、それは違うだろう」と思った。違うよねえ?

どんどこどんどこ鳴ったりする上で、変てこな音が、ひーんとか、ひゃーんとか、ずーっと鳴ってる。まだシンセじゃないころね。

ドイツ語で、男の人が朗読というかアジというか、そういうのをしゃべってるんだけど、教会からお金出してもらった関係で、教会の宣伝的な内容らしい。その教会がなかったら。KのクラスターもCのクラスターもなかったのかと思うと、ちょっと感謝だよね。

ジャン・ミッシェル・ジャール/Equinoxe

ああ、あと2枚。

なんかフワフワしてて気持ちよかった。

うし、次で最後!

Sif Saffa:New Music from...

なんだよ、スラップ・ハッピーないのに、これはAmazonにあるのか。

えーとこれは何かというと、アラブ・ポップです。10年ぐらい前のコンピ盤だけど、ワールドミュージック的な伝統音楽より、今の音楽を聴きたかったので良かった。でも、今の音楽でも、やっぱりリズムの感じとか、歌のかけ合いかたとか、アラブを感じるんだよね。

Mohamed Mounirの「Sif Safaa」って曲が、リズムとか面白くて良かった。ってこれ、タイトル曲か。

おわり

以上です。

さすがに疲れましたな。

そしてこれ書いてたせいで、僕、今日寝てません。

おまけにこんな時間になったので会社に遅刻です。

てか、大人としてどうかって話ですよ。