萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

昨日は約100人ものお客さんに恵まれ(略)

(略)に恵まれ、とても素敵なライブになりました!まぼろちは突然ボーカルが変更になり、まぼろちではなくまぼろちクインテットでの演奏とあいなりました。えーと、ちょっとだけ、最近マイブームになっている、小見出し付きで書いてみようかな。

前日

スタジオでの練習を終え帰宅し、次の日に配るアンケート(そういえばアンケートについて本番で触れなかったせいもあったのか、全然回収できず)や歌詞カードを作っていたところ、病院から電話が。実は、妻の叔母が年初から入院していたのだけど、容態が急変したらしい。寝ていた妻を起こし、急遽病院へ。が、あと一歩のところで間に合わず、叔母は、亡くなってしまっていた。

東京で叔母の親戚はうちだけで、かつ叔母のうちは年初から入院していた関係で電気も水道も止めていたので(叔母はひとり暮らし)、うちで通夜等を行うことに。妻はすなわちまぼろちのボーカルなので、急遽ライブは欠席することになる。そして、僕と蒸し鶏で手分けして歌うことも決定。

まぼろちクインテットになった理由は、こういうわけでした。こういうわけなので、あまりライブ前に詳しく説明するわけにもいかず、なんだかごにょごにょしてしまってすみません。

リハ

で、いろいろ葬儀社と連絡等してたら昼になってしまい、少しは寝なければと思い少し寝て、起きて、3月から復活した杉並の図書館に本とCDを返しに行って、会社でちょっと仕事して、三軒茶屋へ向かった。途中、SUBWAYでテイクアウトしたら、コーラにストローがついてなかった。2度目。そういうものなのだろうか。SUBWAYは難しい。

17時入りで、少し早めに着いたので会場前でヒマをつぶしていたところ、対バンのみなさま等、続々集まる。5分前になったので、そろそろ入りますかとか言いながら入ったら、nao-comと蒸し鶏がセッティングしてた。外で時間つぶしてた僕はアホでした。

急遽ボーカルを取ることになったのでサウンドチェックが自分ではできず、アーバンギャルズのサイモンガーさんにお願いした。今回のライブでは「ボーカルが聴こえなかった」とか「ヴァイオリン鳴ってた?」とか「ギター大きすぎ」とか、そういう苦情めいたことを聞かなかったので、PAさんも良い感じだったのではなかろうか。

本番前

衣装を着用し、心静かにして待つ。あ、あと、まぼろちメンバーを集め、僕がボーカルを取ることによって発生する「こことここ、僕ベース弾きません」ポイントと、「こことここ、ベースの方が大事なので歌を省略します」ポイントについて解説。迷惑かけてすまん。

開場した会場(ダジャレ)に行き、誰か来ないかなー的にお客を待つ。と、そうこうするうちにアーバンギャルズ

アーバンギャルズ

東京アーバンボーイズを通過したアーバンギャルズは、いつものアーバンギャルズよりアーバンギャルズだった(ような気がする)。いつもどおりの楽しい音楽。あと、キンジョリーナの「禁ラップ」カバーなんぞも。サイモンガーさんがドラムパッド叩いてたんだけどうまくてびっくり。器用な河井さんが「あの人器用なんですよ」って言ってたのがちょっと面白げでした。

あと、いつもにまして饒舌な河井さんのMCに、プレッシャーを感じた僕。

最後のザッパのカバー曲は、ちょっと歌詞的に僕苦手なので(すんません)、ザッパの曲始まりでちょっと外へ行って空気吸ったり。というのも、なんだか思いのほか人が入っていて、熱気ムンムン汗ダラダラだったので。

松前公高さん

お次は松前さん。

実は松前さん、リハのときからなんだかビデオカメラを携えて、いろいろ撮りまくってて、最初は「記録にするのかな?」と思ってたんだけど、その量の多さに、「ネタに使うのかな?」と思ったところ、やっぱり、ネタとして使ってた。直前に撮った映像をコラージュして、そこにシンセ音がかぶる感じ。いやー、いいですね、前衛的で!

で、そこからは、手元のキーボード操作をプロジェクターで映しながらのキーボード演奏。バックトラックに乗せて、ウネウネとしたフレーズが飛び交う感じ。つーかですよ、リアルタイムにアナログシンセ(たぶん)のツマミをうんじゃかうんじゃかいじりまくって(あ、「うんじゃか」ってのは、なんとなくいま作ったオノマトペです)、ものすごかった。鳥羽ジャングルが「まるで芸人だった!」と言っていたので「いやいや、まるで職人だった、でしょ、言うなれば」と言ったら「一緒じゃない?」って言われたので、そうかもしれないと思った。

というぐらい(ってどんなぐらい?)ものすごいツマミ&キーさばきだった。

まだ時間があるのに「えー、次で最後の曲です」って話になったときは「?」と思ったけれど、「プログレですからね」って話で、「あーん、長尺なのねん」と理解。実際長尺の、エレクトロニカっていうんですか、それ系のミュージックが心地よい。Tangerine Dreamみたいな感じでしょうか。

ちなみに松前さんも、味のある、面白いMCだった。このあたりで、今日突然MCをするハメになった自分のことを考え、少し緊張感が高まってくる。

パンチの効いたブルース

去年の「耳の夜 vol.1」にも参加して頂いたパンチさんに今年も参加してもらう。

つーかね、パンチさんは、本当にすごい。ロック!って感じ。もう1回。ロック!って感じ。もう3回。ロック!って感じロック!って感じロック!って感じって感じ!

とにかく舟歌は絶品。ただ、昨日のは、少しコーラスが抑え目だったかな?

こちらも、ベースのかわいさんがやたらと面白いMCを展開。もう、勘弁してって感じDAYO!

まぼろち

で、僕ら。

とりあえず、もう仕方ないんで、必死で考えた前フリのネタを、すべる覚悟で言ってみる。

「えーと、今日実は急にボーカルが来れなくなりまして、お客さんの中にうちの元ボーカルの人とかいたら歌ってほしいんですけど」

的なことを。意外にも、クスっと笑い発生。ああ、良かった。

で、たまに元ボーカルも見に来てくれるので、実は本当に元ボーカルがいてくれたらと思ってした発言だったのだけど、昨日は来てなかったようなので、仕方なく、僕と蒸し鶏で歌う作戦で。

僕が作った曲を僕がMCするので、いつもより曲にまつわる話をしたのだけど(HELLデートのイントロは円周率を元にしてできていることや、破壊の女王のリフがPink Floydの「Money」とDeep Purpleの「Black Night」のどちらにも似ていることなど)、意外と、これは好評だったみたい。

ボーカル自体は、たとえば「そんな時わたしは鐘をつく」で思いっきり1オクターブ下で出てしまい大変な目にあったりとか、「まぼろちのズンドコ節」でなんとか弾きながら歌えるだろうと思っていたら全くもって歌詞を追えなかったりとか、いろいろでした。

まあでも、思い切りだけは良かったので、まぼろちクインテットとしては、一応、成功だったのではないかと。

面白かったと言ってくれた人もいたし。

もちろん「ボーカルさんが出られなかったのはイタかったですね」という反応も頂きましたのですが。

とにかく緊張したこともあって、いつもの倍ぐらい汗をかいたのだけど、持ってきたタオルを忘れて伊藤園のお茶の香りのするカテキンハンカチで終始汗をぬぐう僕に「ハンカチ王子!」という優しい掛け声をかけてくれた人、ありがとうございました。でもその同じ人が「キャサリン!」っていう謎な掛け声もしてたような気がする。というか、僕はキャサリンっていうよりスティーブなんだよね(謎。ライブ来た人はクスっと笑ってください)。

えーと、そんな感じ?

あ、そうそう。僕がのっけから間違えたりしてたせいで、逆にメンバーは安心したのか、落ち着いて演奏できたみたいよ(笑)。

ちなみに22時までお店を借りてて、22時ギリギリまで演奏してたら、撤収コミで22時終わりだったらしく、怒られてしまった。ごめんなさい!

打ち上げ

で、場所を近くの笑笑に変えての打ち上げ。4つのテーブルに分かれたのだけど、僕のテーブルは僕、蒸し鶏、nao-com、松前さんと、プログレ好きが集合。話題はもちろんプログレ炸裂な感じ。「○○ってどうですか?」「ああ、あれは好き」「××は」「あれダメなんだよねえ」って。一番共通して好きだったのは、イエスかなあ。松前さんに、いろんなバンドについて教えてもらえたのが良かった。

帰宅

そんなわけで打ち上げを終え帰宅。通夜や告別式のために上京してきた義母や義妹を起こさないようにそっと足を運ぶ。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。たしか「吾輩は猫である」のエンディングも「南無阿弥陀仏」だったような気がする。

以上。

補足

えー業務連絡。僕のオレンジ色のリュックは無事発見されました。何かの荷物と一緒に、楽屋に運び込まれていたようです。ご心配おかけしてすみませんでした。した!